【デルタパワー】 血糖値を下げる方法は 睡眠薬/ガッテン


「かかと落とし」以外にも、血糖値を下げる方法があった。

しかも、将来の糖尿病まで、予防してくれる。


それは、新しいタイプの睡眠薬(新薬)を飲むこと。


熟睡している時に出る、デルタ波。

これを増やすことが大事。

交感神経を鎮め、ストレスホルモンを減少させることができる。



<常住富大くんの洞窟実験>

理想の睡眠時間は?


すぐに眠れるようにするコツ。

<筋弛緩法>



解説:大阪市立大学医学部附属病院 稲葉雅章 医師。



2017年2月22日放送の「ガッテン」より、「最新報告! 血糖値を下げるデルタパワーの謎」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 血糖値を下げるデルタパワー




デルタパワーの新治療


ササミ
先週に引き続き、「血糖値を下げる方法」がテーマです。

実は、毎日のアレと、密接なつながりがあったのだ。

誰もがする、しないではおれない、アレ。

アレを改善する薬で、血糖値まで下がっちゃう。


そのキーワードが、「デルタパワー」

なんと、血糖値を下げるだけでなく、将来の糖尿病まで、予防してくれるんだって。


今週は、医学界大注目のデルタパワーに、迫ります。




デルタパワーを求めて向かったのは、栃木県 那須烏山市(なすからすやまし)。

山間にある、人工的に掘られた洞窟だ。

奥へ奥へと進んでいくと、家が?

実は、実験のために、ロッジを特別に建てたんですって。


栃木県 那須烏山市の洞窟実験


ガッテンボーイズの常住富大くんには、ここで6日間、暮らしてもらう。


でも、これでどうして、糖尿病になりにくい身体になるんだ?




デルタパワーを使った治療をしているというのが、大阪市立大学医学部附属病院。

稲葉雅章 先生は、糖尿病治療 38年のベテランです。

先生は、デルタパワーに注目し、糖尿病のまったく新しい治療法を生み出したのだ。


それに使うのが、ある新薬。

この薬を、17人の患者さんに使ったところ、14人が改善したという。

中には、血糖値が「30」も下がった人もいた。


稲葉先生のお話。

「薬物っていうのも最近、進歩していて、こういうのを使うことで、血糖管理というのは非常に良くなる、ということになります」




この新しい治療法を、体験してもらうことになりました。

都内に住む72歳の男性、Aさん。

15年前から糖尿病を患っているという。

治療の一つとして毎日ウォーキングしていますが、血糖値は下がりません。

夕食は、お米の代わりに、糖分が少ないシリアルを食べる。

それでも、Aさんの血糖値は下がらないのだという。


こんなに努力しているのに、血糖値は年々上昇。

10年前は「120台」だった血糖値が、今は「140」を超えるようになってしまった。

(空腹時血糖値は、「110未満」が正常)


そこで今回、デルタパワーを使った治療法を試すことに。

大阪で、稲葉先生を受診します。


まずは、特別な検査から。

その後、検査結果をもとに、診察が行われました。


分かったのは、デルタパワーが非常に少ないこと。


デルタパワーは、医療現場でも使われている言葉で、もともと人間が持っているものなんです。


健康な人に比べ、Aさんのデルタパワーは、少なかったんですね。


デルタパワー



診断の結果、Aさんには、デルタパワーを増やす新薬が処方されました。



東京に戻り、薬を飲み始めてから、1週間後。

Aさんの血糖値に変化が。

前は「140」を超えていたのが、「112」に改善したんです。


さらに、血糖値以外にも、うれしい変化がありました。

Aさんは言います。

「身体の動きが軽くなった」


デルタパワーを増やして血糖値を下げるという、新しい薬。

こんなものが、あったとは。




デルタパワーは、測定できるものなんですね。

Aさんの場合、「609」から「1168」に増えました。

その結果、血糖値は、「140台」だったのが「112」に改善。


でも、デルタパワーって、何なの?



スタジオに運ばれてきたのは、デルタパワーを測定する装置。

頭につけて、脳波を測るようです。


脳波といえば――


 アルファ波:リラックス

 ベータ波:集中

 シータ波:瞑想




そして、デルタ波は、血糖値に関係するのだ。


新薬を飲むと、デルタパワー=デルタ波の量がアップするんですね。

その結果として、血糖値が下がる。


デルタパワーを増加させる薬は、2014年に登場しました。

そして、この薬、実は、糖尿病の薬というわけではないんです。

誰もが知っている、〇〇薬。



頭痛薬? 便秘薬? 風邪薬?

さすがに、水虫薬ではないでしょう。


実は、「睡眠薬」なんです。



でも、どうして、睡眠薬が効くんだろう?




熟睡とデルタ波


ササミ
この新薬を飲むと、寝ている間に、デルタ波を増やしてくれるらしい。


そこで、実験です。

本日二人目のガッテンボーイ、池田倫太朗くん。

夜の病院、要クリニックへ。

脳波計をつけて、デルタ波が出る瞬間を、捉える。


寝る前、リラックスした状態では、アルファ波が出ていました。

さて、入眠後は、どうなるか?


やがて、激しく上下する波、デルタ波が出てきましたよ。

この脳波が出ている時、脳は特別な状態に置かれているのだという。


それを確かめるべく、スタッフが動いた。


まずは、声をかけてみる。

でも、起きません。


お次は、太鼓だ。

が、これでも起きない。


なら、サイレンなら、どうだ。

何! これでも起きないだと。


ええい、最終手段だ!

早朝バズーカで、どうだ!


おおっ、やっと起きた!


って、何の実験なの?



デルタパワー(デルタ波)とは、熟睡している時だけ出る脳波なんです。

これが増えると、血糖値が下がる。





血糖値が高い人、3名のデルタパワーは、こうでした。

( )内は、同年代の平均。


 Aさん 72歳:609(1450)

 Bさん 48歳:2204(2519)

 Cさん 45歳:681(2519)



やはり、平均より、少ないですね。




<血糖値と熟睡の関係>


血糖値が上がると、交感神経が「頑張るぞ」という状態になる。

そうすると、興奮しているので、熟睡できません。

熟睡できないと、脳はストレスを感じて、ストレスホルモンを出します。

その結果、血糖値が上がる。

血糖値が上がると交感神経が興奮状態になり――


この繰り返し、負のサイクルが始まっちゃうんです。



血糖値が上がる → 交感神経が興奮状態に → 熟睡できない → 脳がストレスホルモンを出す → 血糖値が上がる → (繰り返し)




稲葉雅章先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

大阪市立大学附属病院の 稲葉雅章 先生です。



糖尿病になると交感神経が緊張する。

これは 1対1の関係になっていると、言われています。

さらに、交感神経が活発になることで、デルタパワーが下がるということを、稲葉先生たちが見つけて報告したそうな。


そこで登場するのが、新しい睡眠薬です。

これは、熟睡をすごく上げてくれる薬剤なんです。


熟睡が上がる → ストレスホルモンが少なくなる → 血糖値も下がる → 交感神経が落ち着く → 熟睡できる → (繰り返し)


悪性サイクルが、いい方向に回るようになるのだ。

睡眠薬で負のサイクルを断ち切って、血糖値改善へ。




ゲストの島崎和歌子さんから、こんな質問が出ました。

「睡眠薬を飲み続けると、日中まで眠くなりそうなイメージがあるんですけど…」


稲葉先生によると、そのあたりは解決できているそうです。

新しい薬は、非常に安全性が高くなっている。

睡眠にだけ、ピュアに効くそうです。


昔のは、「GABA受容体作動薬」

脳の興奮全体を抑え、熟睡を取り戻すタイプ。


新しい薬は、「オレキシン受容体拮抗薬」(2014年発売)と「メラトニン受容体作動薬」(2010年発売)。

これらは、自然な睡眠を上げてくれる。


これまでの睡眠薬は、脳の活動全体を抑えて、眠りを誘うタイプでした。

一方、新しい睡眠薬は、脳が出す睡眠をコントロールするホルモンにだけ、作用するんです。

自然な深い眠りを、もたらしてくれる。


なので、副作用の心配も、以前よりは 少なくなっているそうです。

(とはいっても、お医者さんの説明をよく聞き、指示に従って、服用してくださいね)



実は、睡眠障害があると、糖尿病の発症率が 2倍に。

なので、睡眠薬の使用で、糖尿病発症の予防にもなるというわけ。



糖尿病の人は、睡眠障害の自覚が、あまりないのだそう。

Aさんも、問題ないと思っていたのに、睡眠障害があった。


血糖値が高い人は、自分が熟睡できていないことに気づいてない場合が多いのだ!


気づくためのポイントは、「日中の眠気」

昼間に感じた眠気を、1週間ほど、記録してみてください(睡眠日記をつける)。

1時間を超える昼寝をしてしまったり、仕事に差し支える強い眠気を頻繁に感じる場合は、熟睡が足りていない証拠です。

かかりつけの医師に、ぜひ相談を。

あるいは、睡眠外来を受診してください。



ちなみに、寝酒は、あまりよくありません。

寝つきはよくなっても、睡眠の質は下がってしまう。

ということは、デルタパワーも下がるんですね。

(飲酒は、適度な範囲で)





ササミ
新たな睡眠薬で熟睡を増やせば、血糖値を下げることができる。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




常住くんの洞窟実験と理想の睡眠時間


ササミ
あれ?

何か忘れていると思ったけど、洞窟で暮らしている彼は、どうしてるの?


実は、常住くん、糖尿病を防ぐ もう一つ重大なことを、見つけてくれたんです。


実験を行ったのは、長さ100メートルの、洞窟の奥の奥。

そこに、特別な小屋を作った。

当然、音も光も、一切ありません。

つまり、理想的な睡眠が約束された空間。


栃木県 那須烏山市の洞窟実験


午後11時から午前11時までの12時間は、完全消灯。

外出禁止で、寝られるだけ寝てもらいます。

その他は、自由時間。


普段、睡眠には満足しているという、常住くん。

平均睡眠時間は、7時間とのこと。


さあ、実験開始です。


夜の11時に、消灯。

もう、真っ暗けのけ。

何も見えず、音もなし。


午前11時に、起床だ。

この日の睡眠時間は、11時間19分。

次の日は、11時間2分。

たっぷりですね。


ちなみに、昼間は、こんなことしていた。


 趣味のダンスの練習。

 マンガ(「からくりサーカス」?)を読む。

 時には、洞窟を出て散歩することも。



実験5日目。

本人の感想は、「睡眠ばっちりとれてるなって感じますね」。



そして迎えた、最終日。

血液検査をして、実験終了です。


「僕の28年間の人生の中で、一番寝たんじゃないかな」とのこと。




実験前は「7時間」だと言っていた、常住くんの睡眠時間。

1日目と2日目は、11時間ほど。

3日目と4日目は、10時間ほど。

5日目は、8時間半ほどでした。



「個人の最適睡眠時間と潜在的睡眠不足の推計」(国立 精神・神経医療研究センター)という論文があります。

普段、睡眠は十分とれていると感じている20代の若者 15人に、閉鎖空間で、9日間寝てもらったのだそう。

その結果、睡眠時間は、こうなりました。


理想の睡眠時間


実験前の平均睡眠時間は、7時間半ほど。

1日目は、10時間半。

それがだんだん下がっていって、最終的に、8時間半に落ち着きました。


国立 精神・神経医療研究センターの 三島和夫 先生のお話。

「(20代の)必要睡眠時間っていうのは、7時間半くらいっていうのが、世界中の研究で明らかにされていたはずだったんですが」

「それよりも1時間長い8時間半近く必要だったと分かりました」


この1時間が、ものすごく大きい。


睡眠時間とインスリン分泌能(HOMA-β)のグラフ。


睡眠時間とインスリン分泌能


7時間半だと「62.3」だったものが、8時間半だと「73.0」に増えている。


インスリン分泌能とは、すい臓がインスリンを生み出す能力のこと。

インスリンは血糖値を下げてくれるホルモンなので、この能力がアップするということは、将来、糖尿病になりにくくなるということなんです。


ちなみに、常住くんも、洞窟の睡眠で、インスリン分泌能が「80」から「89」にアップしてました。





<寝だめ>


「寝だめは、睡眠を貯めているのではなく、睡眠不足の負債を返済している」のだそう。


実験で、1日目の睡眠時間が多くなるのも、このため。

普段のツケを、返したからなのだ。

その後、落ち着いたところが、理想の睡眠時間なんですね。


寝だめが 3時間以上の場合、普段の睡眠が足りていない証拠です。



再び、三島和夫 先生のお話。

「すべての年代で、できるだけ短めの睡眠習慣をとるように、なってしまった」

「これ以上短くなると、眠気や疲労感が出てくるので、耐えられない」

「(実験の)20代の人も含めて、強い自覚症状が出る寸前のところで、必要睡眠時間より短いギリギリの落としどころで、生活しているということじゃないでしょうか」



さらに、こんなデータも。


日本の睡眠時間


日本人の睡眠時間は、1960年代から、ずっと減り続けているんです。

57年前には「8時間13分」だったものが、今では「7時間15分」に。



しかも、世界的に見ても、日本人の睡眠時間は、最低レベル。


世界の睡眠時間ランキング



健康のためには、寝ないといけないんですね。




すぐに眠れる筋弛緩法


ササミ
なかなか睡眠時間はとれないけど、せめて、寝室に入ったら、あっという間に眠りたい。

そういう人には、これはどうでしょう。


「睡眠時間を確保するコツ」


教えてくれるのは、国立 精神・神経医療研究センターの 綾部直子さん。

自分で自分をゆるめて熟睡へ、という技です。



<筋弛緩法>


身体の緊張を解いてリラックスすることで、心の緊張をほぐし、寝つきをよくする。


(1) イスに、浅めに腰を掛けましょう。

両足は、ペタっとつくような形。

(2) 手を軽く握り、脇を締めて、二の腕に力を入れます。

そのまま肩甲骨を寄せて、肩を上げ、足を上げる。

(3) 全身に、6~7割の力を入れて、5秒間キープ。

5秒経ったら、ストーンと力を抜く。

(4) 20~30秒間、筋肉がじわじわする感じを、味わってください。

(5) 軽く目を閉じ、これを 2~3回行う。



筋弛緩法


コツは、リビングなど、寝室以外で行うこと。

身体がリラックスしてから寝室に入ると、す~っと眠れることが多いのだそうです。



普段、私たちが活動している時は、交感神経が優位になっています。

筋弛緩法で、交感神経より、副交感神経が優位になるんですね。

これにより、寝つきや睡眠の質がよくなる効果があるのだ。


筋弛緩法は、筋肉に力を入れるので、身体や腰に負担や痛みを感じる場合は、無理しないでくださいね。




夜食の影響


ササミ
最後にもう一つ、睡眠のコツを。


20代の健康な女性に、実験してもらいました。

夜12時、寝る直前に、夜食(うどん、おにぎり、オレンジジュース)を食べてもらう。


お腹が満たされると、安心して、ぐっすり眠れそう。

翌朝の感想も、「ぐっすり眠れました」だった。


でも、デルタパワーは、「3560」から「2348」に減ってたんです。


寝る直前の夜食は、熟睡できなくなり、将来の糖尿病の危険をアップさせるようです。

寝る前、3時間は食べないようにするのが、熟睡のポイント。

覚えておきましょうね。






熟睡することが、糖尿病の治療につながるんですね。

よく眠れているかな? と振り返るのも、大事かもしれません。



睡眠障害の治療には、生活習慣の改善など、様々な選択肢があります。

睡眠薬を使用するかどうか、どの種類の睡眠薬を選ぶかなどは、かかりつけの医師や睡眠に関する専門医の判断に従ってください。






NHKガッテン!  血糖値をラク~に下げる! 科学の特効ワザ (生活シリーズ)



不眠の悩みを解消する本: 満足のいく眠りのための正しい方法


 



次回は、これ。

美肌効果の代名詞、コラーゲンの真実とは?

ホントに効くの?

「決定版! コラーゲンの効果 100%活用SP」。




[関係する記事]

 → 【骨ホルモン】 オステオカルシンを増やす方法は かかと落とし

 → 【快眠】森田豊 抱き枕でイビキ防止
 → 「睡眠クイズ 90分サイクル説の真相」
 → 「熟睡感を得る方法 睡眠日誌&筋弛緩法」





<3月2日 追記>


3月1日の番組冒頭、小野文惠アナから、謝罪がありました。



先週放送した「ガッテン!」、「血糖値を下げるデルタパワーの謎」では、睡眠と糖尿病の関係の最新研究を、お伝えしました。

しかし、説明が不十分だったり、行き過ぎた表現があったりしたため、混乱を招いてしまいました。

たいへん、申し訳ありませんでした。


番組でお伝えしたかったのは、糖尿病の方の中には、睡眠障害を持っている方が多くいて、そういう方は、睡眠障害を治療することで、血糖値を下げられる可能性がある、ということでした。

その睡眠障害の治療に、睡眠薬を使って、効果を上げている、という研究をご紹介しました。

しかし、あたかも、睡眠薬で糖尿病の治療そのものが できるかのような表現をしてしまったため、「睡眠薬の不適切な使用を勧めている」といった ご批判を、たくさん頂きました。

糖尿病の治療をするために、直接 睡眠薬を使うことは、認められていません。

睡眠薬は、医師から 睡眠障害があると診断され、医師が必要と判断した方に処方されるものです。

誰もが病院で睡眠薬をもらって治療できるかのような誤解を招いてしまいました。

お詫びいたします。


また、睡眠薬の紹介の仕方も、不適切でした。

大きく分けて 3種類ある睡眠薬の中で、「オレキシン受容体拮抗薬」だけが副作用が少なく、効果があるかのように、紹介してしまいました。

しかし、他の睡眠薬でも、同様の研究がありまして、どの睡眠薬がよいかは、一概には言えません。

この「オレキシン受容体拮抗薬」にも、複数の副作用が報告されています。

慎重な取り扱いが必要な睡眠薬について、副作用がほとんどないかのような表現をしたことは、不適切でした。


そもそも、睡眠障害の治療には、生活習慣など、様々な選択肢があります。

その中で、睡眠薬を使うかどうかは、医師の判断に従っていただきますよう、お願いいたします。


また、番組の後半、洞窟を使った実験で、「睡眠時間そのものが糖尿病の予防に関係する」という研究を、ご紹介しました。

この研究は、「睡眠時間の長さ」が重要だというものだったんですが、番組では「睡眠の深さ」が関係あるかのように、お伝えしてしまいました。

不適切な表現でした。

実験にご協力いただいた研究機関の皆様に、お詫び申し上げます。


今後は、一段と正確な情報の収集に努め、皆さんのお役に立てる番組を目指して、努力してまいります。






tag : ためしてガッテン 糖尿病 生活習慣病 睡眠





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【骨ホルモン】 オステオカルシンを増やす方法は かかと落とし/ガッテン


骨粗しょう症の治療で、血糖値が改善することがよくある。

その秘密は、骨ホルモン「オステオカルシン」にあった。


骨の中は、どうなってるの?

真っ二つにした画像。



増やす方法は、「かかと落とし」。


<期待される効果>

認知機能の改善、血糖値ダウン。

肝機能の向上、動脈硬化予防。

生殖能力を高める、腎機能の向上。


解説:国際医療福祉大学 山王メディカルセンター 太田博明 女性医療センター長。



2017年2月15日放送の「ガッテン」より、「脳を活性化!血糖値ダウン! 新発見“骨ホルモン”SP」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 骨ホルモン オステオカルシン




骨粗しょう症の治療で 血糖値が改善?


ササミ
朗報です。

超簡単な方法で、血糖値がダウンする。

そのカギは、「骨ホルモン」だった。

なんと、最新の研究では、認知機能を改善するという事実まで、判明しているんです。



骨の病気といえば、「骨粗しょう症」

ガッテンでも、取り上げていますよね。

女性ホルモンが骨を作るのを助けてくれるので、似た働きをしてくれるイソフラボンを含む「納豆」を食べるのがよい。

納豆には、骨を強化する働きがあるんです。





【体験談】


島根県は出雲市に住む、64歳の男性。

若い頃からスポーツ万能で、バリバリ働いてきました。


ところが、3年前、ある異変が起きた。

人間ドックをきっかけに、精密検査を受けた時のこと。

背骨に骨折があると、言われたのです。

骨粗しょう症との診断でした。

X線写真を見ると、背骨が楔(くさび)のような形に潰れていた。


潰れた背骨


男性は驚きました。

まさか、自分が骨粗しょう症とは。


この男性の主治医である、島根大学医学部 内分泌代謝内科の 金沢一平 先生。

先生は、働き盛りである男性の生活を考え、薬による治療を勧めたという。


すると、男性の骨密度は、目覚ましく回復。

そして、さらにハッピーなことが起きたんです。

以前から高めだった血糖値が、良好な数字にまで下がった。

HbA1c の値が、「10.2」から「6.8」に改善したのだ。


でも、なぜだろう?

骨密度が増えたら、どうして、血糖値まで改善したの?



長年にわたり骨粗しょう症の治療を行っている専門家に、聞いてみました。

国際医療福祉大学 山王メディカルセンター 女性医療センター長 太田博明 教授のお話。

「確かに、骨の治療、骨粗しょう症の治療をしておりますと、血糖コントロールがよくなるケースっていうのは、しばしば経験しております」



どうも、骨はどこかと、つながっているようですね。




骨の真実


ササミ
スタジオに運ばれてきたのは、本物の骨。

ではなく、よくできた模型です。


骨の模型


よく見ると、骨に血管が。

ビックリしますけど、鶏ウィングや手羽先の骨を思い出すと、確かに、似てるかな。



神奈川県立 生命の星・地球博物館(小田原市)。

鈴木聡 学芸員が、ある動物の骨を見せてくれました。

なんと、ツキノワグマの上腕骨。


ツキノワグマの上腕骨


骨って、白くないんですね。

これは、生きている時の骨の色。

血管がたくさん骨の中を通っていて、その中を通る「血の色」が見える。


その骨を、真っ二つに。

中にあるのは、「骨髄」です。

プニプニのゼリー状。

骨の中は、やわらかいのだ。

端の方も、無数の細胞が、ビッシリ敷き詰められています。


骨の中 骨髄


骨の硬い部分は、外側の1センチほど。

脊椎動物の骨は、まわりが硬い部分で覆われており、中は、血管や髄液(造血幹細胞)が詰まってるんです。



実は、骨の中の血管は、すい臓とも、つながってるのだ。

だからこそ、骨と糖尿病が関係する。


この発見が、2007年にされたと。

そして、10年たった今、日本でも、やっと発表することができる状態に。



問題は、どのようにつながっているか。

それを、解き明かしていきましょう。




ジェラルド・カーセンティ教授


ササミ
2007年に発表された論文。

「Endocrine Regulation of Energy Metabolism by the Skeleton」


アメリカはニューヨークにある、コロンビア大学。

遺伝発達学部門の ジェラルド・カーセンティ教授は、40年以上、骨について研究している。

実は、骨が不思議なパワーを持つことを、世界で初めて、突き止めた人なんですよ。


そのきっかけは、まったくの偶然だったという。

カーセンティ教授は言います。

「そもそも骨は、世界中で昔から、不吉な死の象徴です」

「学生の頃には、骨は岩のように活動しない単なるパーツだと習いました」

「骨は動かないという常識から抜け出すのは、とても難しかったです」


博士は当初、骨の中にあるタンパク質「オステオカルシン」について、研究していました。

当時はまだ、その働きがよく分かっていなかったのです。

「骨を作る働きをしているのだろう」と考えていましたが、いくら実験しても、予想は大外れ。

オステオカルシンがなくても、骨を作る働きは、まったく正常だった。


ところがある日、事態は一変します。

博士は、糖尿病になっているマウスに、オステオカルシンを注射。

すると、なんと、たった1回の注射で、糖尿病が治って、元気になっちゃったのでした。


詳しく調べてみると、オステオカルシンは、すい臓の働きを活発にし、インスリンの働きも活発化。

さらには、筋肉に働きかけて、糖を取り込みやすくしていることまで判明。

骨にあるタンパク質が、全身を巡り、驚くほどの効果を発揮していたのです。



カーセンティ教授は言います。

「これは、今までの常識を、まったく超えていました」

「医学的にも、驚くべき、非常に重要な発見です」

「この発見による今後の医学への影響は、はかり知れません」



そのオステオカルシンが、スタジオに運ばれてきました。

なんでも、空気中の湿度を吸って、どんどん形が変わり、やがて、見えなくなってしまうのだそう。


オステオカルシン



これをガッテンは、「骨ホルモン」と名付けた。


オステオカルシン(骨ホルモン)は、臓器の働きを活性化してくれるんです。





<骨によって元気になる臓器>



[脳]

オステオカルシンが神経細胞の結合を維持させ、記憶や認知機能を改善させる。


[肝臓]

オステオカルシンが肝細胞の代謝を向上させ、肝機能を向上させると考えられる。


[心臓]

オステオカルシンが動脈硬化を防ぐと考えられる。


[腸]

オステオカルシンは小腸で働き、糖などの栄養吸収を促進する。


[精巣]

オステオカルシンが男性ホルモンを増やし、生殖能力を高めると考えられる。


[皮膚]

骨芽細胞が作るコラーゲンは、皮膚組織と同じ種類。シワの数と相関が高いというデータがある。


[腎臓]

骨が作る「FGF23」というホルモンが、腎機能を向上。



いや~、様々なよいことがあるんですね~。



(ちなみに、胃や肺との関係は、まだ確認されてないらしい)




太田博明先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

国際医療福祉大学 教授で、骨粗しょう症学会の理事長もお務めになった、太田博明 教授です。



太田先生監修のもと、実験が行われました。

まずは、どんな人がオステオカルシンが少ないのか、調べた。


協力してくれたのは、40歳から70歳代の健康な男女、80名。

採血し、オステオカルシンの量を測定します。


(血中オステオカルシン濃度の検査ですが、現在は、甲状腺・副甲状腺異常の疑いがある場合にしか、できないのだそう)



結果、オステオカルシンの平均は、「4.3」でした。


そして、その半分に満たなかった人が、6人いたんです。


6人とも、骨密度は、問題ありませんでした。

問題となったのは、血糖値 HbA1c。

過去、1~2か月の間、どのくらい血糖が高い状態があったかを表すものです。

(5.5以下が望ましい)


それぞれ、「6.7」「6.1」「6.6」「7.8」「6.6」「8.1」と、高め。

気づかないうちに、糖尿病予備群になっていたようです。



骨密度とオステオカルシンの数値は、必ずしも関係ないと、太田先生は言います。

そして、ある方法で、オステオカルシンは出るのだという。


その方法は、もう少し後で。





ササミ
骨には、身体を支える以外に、臓器の働きを助ける重要な役割があったんです。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




サプリメントに


ササミ
ここで、耳よりな情報が。


実は今、オステオカルシンをお手軽なサプリメントにできないか、という研究が進んでいるのだとか。


研究をしているのは、福岡市にある 九州大学大学院 歯学研究院長の 平田雅人 教授。

先生は、人間の腸にも、オステオカルシンを感じ取って 血糖を下げる仕組みがあることを、発見した。

そして今、オステオカルシンをサプリとして摂取できるようにすることに、挑戦しているんです。


そこで たどり着いたのが、これ。

福岡名物、豚骨ラーメンのブタの骨から、オステオカルシンを抽出することに成功したのだ。


平田先生のお話。

「骨の成分であるものが 腸から効くというのは、非常に意外な発見でした」

「飲むというのは、安全な手法ですから」



豚骨から作られたオステオカルシンのサプリは、今はまだ研究段階。

効果を高めるために、実験を重ねているところです。


(ちなみに、豚骨スープには、オステオカルシンは ほとんど溶けていないのだそう)




骨ホルモンを増やす方法


ササミ
さて、いよいよ、増やす方法についてです。


東京医科歯科大学で骨の研究をしている、分子情報伝達学の 中島友紀 教授。

培養した骨の細胞に、どんな働きかけをすると、どんな変化を起こすのか? という研究を行っている。


骨細胞の画像。


骨細胞 画像


骨細胞は長い突起を伸ばして、互いにつながり合っています。

まさに脳の神経細胞のように、細胞突起をつなげて、情報を伝達しているんです。


なので、どれか1つに伝えると、みんなに伝わっていくってわけ。

骨はある部分を刺激してやると、まわりにも次々と伝わって、全身の骨が活性化されるのだ。




今回のガッテン技は、骨のある部分を刺激するだけの、とても簡単な方法。

それを、骨ホルモンが少なかった6人に、1日30回を1週間、続けてもらいました。


その結果が、これ。


オステオカルシン値の変化


オステオカルシン値が、一人を除いて、右肩上がりに。



しかも、うれしいことに、血糖値(HbA1c)は下がっています。


血糖値の変化




では、何をしたのでしょう?



太田先生に、教えていただきます。



<かかと落とし>


かかとを上げて、ストンと落とす。



かかと落とし


振動などの刺激が伝わると、骨の細胞ネットワークが活性化。

骨ホルモンが分泌されるんです。




運動によって身体にかかる負荷を研究している、大阪体育大学大学院 スポーツ科学研究科の 下河内洋平 准教授。

先生に、かかと落としの効果を、分析してもらいました。



軽くジャンプした場合、骨にかかる衝撃は、およそ 270kg(2656N)。

体重の4倍以上の衝撃が、骨に加わっていました。


かかと落としでは、190kg(1863N)。

骨への刺激は、体重の3倍です。

瞬間的に、かなりの負荷が、骨にかかるようですね。



<かかと落としのポイント>

(1) 背筋を伸ばして、ゆっくり大きく伸びあがり、一気にかかとを落とす。

(2) 目標は、1日合計30回以上。

(空いた時間に、少しずつでよい)



(骨粗しょう症や関節疾患など、持病がある人は、主治医に相談してくださいね)




長期でやれば、骨密度も増えるのだそう。


高齢者や体力に自信のない人は、壁やテーブルにつかまって、行ってください。






今まで骨は、人間を形作るとか、支持するとか、保護するとか、そういう作用だと思われてきました。

しかし、骨は、ホルモンや生理活性物質を出す「内分泌臓器」だと分かってきたんです。


なので、骨を活性化することで、いろんな臓器が活発化する。

健康に大きな影響を与える存在だったんですね。




宮森くんの体当たり実験


実は、骨が周囲からの刺激を感じ取る能力って、ものすごく敏感なんです。

ただ座っているだけでも、まわりの変化を、ちゃんと感じ取ってくれているのだ。


そこで実験です。

いけにえ 被験者は、宮森右京くん。

絶叫マシンに乗り、G(重力加速度)による負荷を受けてもらいます。


さて、この刺激を感じ取って、骨は反応するのでしょうか?


最新の絶叫マシンに、5回連続で乗ってもらいます。

さすが、ガッテンの過酷試験担当。


時速100kmを突破する、猛烈な加速。

上下左右、うねりまくります。

クライマックスは、世界最大121度の急激落下!


最大加速度は、7.5G。

525kg の力が、加わっていることになる。


5回連続ともなると、さすがに疲れたみたい。

足にきているのか、よろけちゃった。



さて、肝心の結果は?



なんと、オステオカルシンの値は、下がっちゃってました。

どうやら、やりすぎたようです。



しかし、別の側面も。


「スクレロスチン」という特殊なタンパク質の数値が、減ってた。


スクレロスチンは、骨を壊す因子。

それが減ったということは、骨が壊されなくなった。

つまり、骨が重力を感じて、骨自身を強化している証拠だと。






NHKガッテン!  血糖値をラク~に下げる! 科学の特効ワザ (生活シリーズ)



骨は若返る!  ―骨粗しょう症は防げる! 治る!



NHKためしてガッテン 「骨筋力」で若返る! (生活シリーズ)


 



次回は、これ。

血糖値がさらに下がる方法があった。

より楽に、早く、効果的に。

「最新報告! 血糖値を下げるデルタパワーの謎」。




[関係する記事]

 → 【NASA流 老化防止】 立って 耳石を動かす
 → 「長生きホルモンを増やす 壁ネクチン体操」

 → 「老化の原因はAGE」
 → 【いつの間にか骨折】 対策は、片足立ち&骨パーフェクトドリンク




tag : ためしてガッテン 糖尿病 生活習慣病





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【糖尿病】食物繊維で血糖値コントロール&すい臓がん発見/ゲンキの時間


11月14日は、世界糖尿病デー。

そこで今回は、食べて血糖値をコントロールする方法を紹介しちゃいます。


縄文 → 弥生 → 明治。各時代の食事の転機とは?


改善のカギを握る、腸のスイッチ。

腸内細菌のバランスを整えると、インスリンを分泌するスイッチが押されやすくなる。

そのために、食物繊維を、1日に20g以上食べるとよい。


超音波検査で見づらい、すい臓。

しかし、紅茶を飲むことで、発見率がアップする。



ドクネット:東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 小田原雅人 主任教授。

 食文化研究家 永山久夫。

 大阪府立成人病センター 片山和宏。

 東京大学 分子細胞生物学研究所 宮島篤 教授。

ゲンキスチューデント:滝裕可里。

ゲンキリサーチャー:TKO 木本武宏。



2016年11月13日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 新時代の糖尿病対策! ~食べて血糖値コントロールのススメ」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 食べる糖尿病対策




食事の転機 縄文~弥生~明治


ササミ
血糖値が高い状態が続くことで、全身の血管をボロボロにし、様々な合併症を引き起こす、「糖尿病」

世界の糖尿病人口は、WHOによると、4.2億人以上だという。

日本でも、国民の5人に1人が、糖尿病かその予備軍。

健康診断でその兆候が出ても、放置する人が少なくありません。


その理由の1つが、血糖値が少々高くても、痛くもかゆくもないこと。

そして、対策が厳しい食事制限であることも、一因です。


でも、もし、食べて血糖値をコントロールする方法があるとすれば?

ポイントは、たった1つのことに気をつけるだけだという。



さて、今日からは、新しいゲンキスチューデントが登場。

滝裕可里(たき ゆかり)さんだ。

NHK 朝の連続テレビ小説でも、活躍中。


裕可里ちゃんが実家で飼っている猫が、実は、糖尿病。

1日2本のインスリン注射を打っているそうです。




まずはおなじみ、ゲンキスチューデントに対する基礎クイズから。


Q)糖尿病の人が いたわらないといけない臓器は、次のうちのどれ?

 ・胃
 ・肺
 ・胆のう
 ・すい臓
 ・大腸











答えは、「すい臓」





食べて血糖値コントロール。

その謎を解くカギが、「古代の食事」だという。


食文化史の第一人者、永山久夫さんに、話を伺いました。

日本人の食事には、大きな転機が 2回あったらしい。


では、各時代の食事を見ていきましょう。



[縄文時代]

鶏肉などの肉を焼いたもの、ニンニク、栗(木の実)、里芋の塩ゆで。


縄文時代は、狩猟生活をしていました。

なので、イノシシやシカ、鶏など、タンパク質が主食だったようです。


当時は、いつ食料が手に入るか分かりませんでした。

また、食べる回数も不安定なため、「飢餓に備えるホルモン」が たくさん生み出された。

この飢餓に備えるホルモンがあるおかげで、少ない食事から 多くのエネルギー源や糖を ため込むシステムが身体に備わり、生き延びることができたのだ。



そして、1つ目の転機を迎えることに。


[弥生時代]

食事は、玄米、イワシ、ゴボウを煮たもの。


農耕が始まって、米を作るようになったのです。

日本の食文化史の中で、最大の改革だと、永山さんは言います。


縄文時代と弥生時代の食事


第一の転機は、米の主食化

農耕が始まったことで、食生活が安定化しました。

ここから、穀物の摂取量が、徐々に増加していく。

と同時に、穀物の主成分である「糖質」を摂取するようになり、飢餓に備えるホルモンの必要性は、低下するようになってきた。


逆に、摂り過ぎたものをなかったことにしてくれる唯一の存在が、活躍することになります。

それが、「インスリン」


インスリンとは、すい臓から分泌される、血糖値を下げる唯一のホルモン。

血液中の糖を、細胞や筋肉に運び、血糖値の上昇を防いでくれる。



縄文時代から弥生時代の転機では、インスリンを分泌する機会が格段に増えたものの、まだ何とか対応できました。


そして迎える、第二の転機。


[明治時代]

例えば、ビフテキ、グラタン、コロッケなど。


食が西洋化し、肉や脂を どんどん取り入れるようになったのです。

高カロリー食の原点ともいえる。



第二の転機が与える身体への影響について、糖尿病治療の権威に、聞いてみましょう。

東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科の、小田原雅人 主任教授。


食事の欧米化により、インスリンをたくさん必要とするような、脂の多い食生活が入ってきました。

肉などに含まれる動物性脂肪は、インスリンの効きを悪くする性質を持っているのです。

そこで、増えた糖と脂に対処するため、大量のインスリンが必要になる。

のですが…。


縄文時代からの身体のシステムは、変わってないんですね。


狩猟生活で不安定な食生活だった縄文時代は、1万年以上も続いた。

それに対し、農耕が始まった弥生時代から、現代までは、約2300年。

なので、糖をため込む身体のままなのです。



じゃあ、我々は、大量の糖や脂肪に、どう対処すればいいのでしょう?




腸のスイッチ


ササミ
対処するカギは、インスリンの量とタイミング。

それを的確にすればいい。


大量の糖や脂を摂ると、インスリンの効きが邪魔されたり、タイミングが遅くなったりして、血糖値を下げられず、やがては、「2型糖尿病」に。


大切なことは、インスリンをタイムリーに、なおかつ、少量でも効くように分泌させること。


小田原先生によると、腸の中にスイッチがあるらしい。


<腸のスイッチ>

小腸や大腸の下の部分にあり、このスイッチが押されると、インスリンを分泌するように働きかけるホルモンが出る。

すると、血糖値が上がり切る前のちょうどよいタイミングでインスリンが出るので、すい臓をいたわることができ、糖尿病の予防・改善に役立つのだとか。



腸のスイッチを押すには、腸内環境を整えることが大事。

そして、腸内環境を整えるカギを握っているのが、腸内細菌です。

「善玉菌」「悪玉菌」「中立菌」の 3種類がいますが、現代の食生活では、悪玉菌が多くなりがち。

しかし、腸内細菌のバランスを整えると、スイッチが押されやすくなるんです。


そのためにしてほしいのが、「食物繊維を多く摂ること」

食べて血糖値をコントロールするカギ、それは食物繊維だった。


食物繊維を最初に食べると、血糖値の上昇が緩やかになるんです。

また、よく噛むことで満腹感が得られ、食べ過ぎ予防になる

さらに、食物繊維は インスリン分泌を促すスイッチを押してくれる



こんなデータもあります。

食物繊維を1日に26g以上摂るグループと、19g未満しか食べていないグループでは、26g以上食べているグループの方が、2型糖尿病の発症が 18%も低かった。



肝心なのは、食べる量です。

厚生労働省が推奨する 1日の野菜摂取目標は、350g以上。

しかし、これでは食物繊維の量が足りません。

そこで、キノコや海藻類をプラスするとよい。


1日の食物繊維摂取量:20g


1日の食物繊維摂取量


加熱して カサを減らしたり、酢の物にしたりと、食べやすいようにしてくださいね。




食物繊維を食べて、スイッチを押す。

これが、新しい糖尿病対策!
 



すい臓がん検査


ササミ
続いては、すい臓について。


先日、がん診断時の進行度ステージの割合について、衝撃的なデータが発表されました。


がん診断時の進行度


胃がんだと、比較的軽いステージⅠ期に見つかる確率が、63.0%。

しかし、すい臓がんの場合、たった 11.2%。

それに対し、最も重いステージⅣ期で見つかる確率は、43.4%と高い。


すい臓がんは、最も早期発見が難しいのです。


しかも、すい臓がんは、なった人の数=死亡者数と言われるほど。


 罹患者数:40,000人

 死亡者数:33,700人


医療が進歩している現代でも、すい臓がんは手遅れになりやすいのだ。


その理由は、自覚症状が極めて少ないことと、すい臓が位置する場所にあります。

すい臓は、他の臓器に隠されているんですね。

場所は、胃の裏側。

なので、検査で分かりにくいのだ。


小さながんを見つけやすいのが、超音波検査です。

しかし、超音波は空気を伝わりにくい性質があるため、空気を含む胃の後ろにある すい臓まで、超音波が届かず、すい臓全体を 見ることが難しいのだそう。



ところが、朗報!

すい臓がん検診に、あるものを使い、成果を上げている病院がある。


大阪府立成人病センターの 片山和宏 先生に、お話を伺いました。

なんと、ミルクティーを飲んでもらうと、すい臓がよく見えるのだという。


いったい、どんな風に見えるのでしょうか?

東京都は葛飾区にある、葛飾健診センターで、特別に検証してもらいました。

(*この施設では、ミルクティーを用いた検査は実施していません)


ミルクティーを飲む前の超音波画像では、全体的に暗く、どこがすい臓なのか、あいまいです。

しかし、ミルクティーを300ml飲むと、見やすくなったんです。


すい臓の超音波検査


理由は、胃をミルクティーで満たすことで、空気がなくなり、すい臓まで超音波が届くようになったから。


でも、どうして、ミルクティーなの?


なんでも、当時 在籍していた先生が、いろいろな飲み物を試したらしい。

そして、最終的には、患者さんたちが好き嫌いなく飲めて、かつ、胃の後ろのすい臓の画像を邪魔しないで見えやすくなったのが、ミルクティーだった。


日本すい臓学会のデータでは、早期とされるステージ「0」と「1」の段階で見つかる確率は、全体の2%。

これに対し、大阪府立成人病センターのミルクティー超音波検査では、50~60%。早期発見に、効果を上げている。

(*臨床研究のため条件に該当するデータ)



しかし、通常の健康診断などでは、全身を調べるため、前日から絶食だったり、水分を控えたりするため、ミルクティーなどを飲むことが難しく、どう普及させるかが、今後の課題です。
 



すい臓がん治療の研究


東京都は文京区にある、東京大学 分子細胞生物学研究所。

宮島篤 教授に、お話を伺いました。


ここで研究しているのは、肝臓・すい臓の再生医療。


例えば、肝臓は再生能力が高く、移植すれば、ほぼ元通りの大きさになる。

これに対し、すい臓は再生しないため、臓器移植に頼るしかないのが現状です。


そこで宮島先生は、どんな細胞にもなる「iPS細胞」を培養。

すい臓の中にある「インスリンを生み出す細胞の塊」を作ることに成功したそうなのです。


このインスリンを生み出す細胞の塊を、1か月かけて、大量培養。

あらかじめ すい臓の機能を落とし 糖尿病にしたサルの体内に移植したところ、なんと、サルの血糖値が正常値に戻ったという。


宮島先生たちの当面の目標は、1型糖尿病患者への移植。

けれど、まだまだ課題は多いそう。


すい臓の病気で悩む人を、一人でも減らしたい。

研究者たちの挑戦が、続いているのでした。




ドクネット


引き続き、糖尿病の専門医、東京医科大学病院の 小田原雅人 先生に、教えていただきます。



<食べるものについて>


高脂肪食や甘いものを食べると、カロリーオーバーに。

脂が多い食生活は、腸内環境を悪化させてしまいます。


一方、食物繊維をたくさん食べると、カサがあるので、満腹感が得られやすい。

また、それだけでなく、腸から食欲を抑制するホルモンが分泌されるため、食べ過ぎ予防になる。




<すい臓がんのサイン>

生活習慣は変化していないのに、急に血糖値のコントロールが悪化した。

心当たりがないのに、急に糖尿病になったなど。

すい臓がんのせいで、糖尿病が悪化することがある。



<すい臓がんのリスク>

お酒が弱いのに、毎日飲酒する習慣があり、喫煙する人は、10倍に。



これらに当てはまる人は、1年に1回の検査を心がけましょう。





今すぐできる!メタボを解消する40のルール (健康図解)



やせるホルモン分泌! さば缶で健康になる!: みんなの家庭の医学 (GAKKEN HIT MOOK たけしの健康エンターテインメント!みん)






[関係する記事]

 → 【糖尿病】メリーゴーランド血糖値とは
 → 「糖尿病 食べる順番と血糖値」

 → 「インスリンで糖尿病が完治する?」
 → 「脱糖尿病 野菜と腸内細菌 腸のスイッチを増やす」




tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 糖尿病 生活習慣病





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