【認知症】 接する時のポイント/きょうの健康


<本人視点のケア>が必要。

認知症の人にも、喜怒哀楽やプライドはある。

また、ご本人が、一番つらい思いをしている。

気持ちをよく聞き、病気や症状だけでなく、「人」に着目すること。



<接する時のポイント>

・頭ごなしに否定しない。

・失敗を責めない。

・指導をしない。

・プライドを傷つけない。

・正面から話しかける。



<こんな時、どうする?>

・ごはんまだ?

・あなた盗ったでしょう!




解説:日本認知症予防学会 浦上克哉 理事長。

司会:黒沢保裕、岩田まこ都。



2017年8月3日放送の「きょうの健康」より、「防げ! 認知症 最新情報 悪化をくいとめる対策」からのメモ書きです。




きょうの健康 認知症 本人視点のケア




本人視点のケア


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「認知症」です。


認知症を発症した場合でも、症状の悪化を防ぐことは、可能だという。

その際、適切な治療を受けることは もちろんですが、周囲のケアが、大きなカギを握るんです。



認知症のケアで、近年、重視されるようになった考え方が、こちらになります。



<認知症 本人視点のケア>


×:認知症の人は、何も分からない。


〇:認知症の人にも、喜怒哀楽やプライドはある。

〇:認知症の人こそ、つらい思いをしている。



これまで、認知症の人は、自分のことも、周囲のことも、ほとんど何も分からないのではないかと思われがちでした。

しかし、認知症の人にも、喜怒哀楽やプライドは残っていますし、認知症の人こそ、つらい思いをしているんです。


認知症 本人視点のケア


こういうことを踏まえて、ケアする必要があるんですね。




このような視点は、実際のケアには、どのように活かせばいいのでしょう?


専門家の先生に、教えていただきましょう。

日本認知症予防学会の 浦上克哉 理事長です。



<本人視点のケアが大切>


これまでのケアでは、周りで勝手に物事を決めていました。

でも、実際には、認知症の人には、感情や心身の力など、いろんな機能が残っています。

なので、そのような機能を重視して、ご本人の気持ちを中心に聞くことが大切になる。

また、ついつい病気や症状だけに注目が行ってしまいがちですが、人に着目することも大事。

その人のプライドを守った接し方をする。

これが、本人視点のケアになります。


本人視点のケア


医療や介護の現場も、現在は、本人視点のケアに変わってきているとのこと。




中核症状と周辺症状


ササミ
認知症の人のケアをする場合、その症状について、よく知っておく必要があります。



<認知症の症状>


 中核症状

・もの忘れ(記憶障害)。

・料理や買い物ができなくなる。

・日時や場所が分からなくなる。

・服が着替えられない。

・道具が使えない。

・言語障害。

・判断力障害。

・失認など。



【失認】

種々の感覚に異常がみられないのに、人や物を認識することができない状態。大脳皮質の障害によって起こる。

(大辞泉)




上記のようなものを、認知症の中核症状と呼びます。

脳の障害が直接の原因となり、認知症が軽い段階から現れる。



中核症状とは別に、周辺症状があります。


<認知症の症状>


 周辺症状

・暴言、暴力。

・徘徊(はいかい)。

・幻覚。

・妄想。

・睡眠障害。

・不安、焦燥。

・うつ状態。

・過食。

・不潔行為。

・多弁、多動など。




このような周辺状況があるので、家族や周囲の方々が、たいへん困るようなことが生じてしまいます。


ただ、浦上先生によると、この周辺症状というのは、中核症状とは違って、脳の障害が原因で起こっているわけではないのだという。

多くは、中核症状への心理的な反応で起こるのだとか。



では、周辺症状は、なぜ起こるのでしょう?


もの忘れであったり、いろんな症状のために、自分の思っているように、物事ができなくなってしまう。

そういったことの不安や混乱から、出てくる場合も多いようです。


また、そのようなことを、家族が分かってくれない、理解してくれないということから、周辺症状が出てくることも。


それから、環境だったり、人間関係だったり、本人の性格が、影響することもあります。




<周辺症状への対処>


一番大事なことは、本人の気持ちになって考えてあげること。

「なんで、こんな症状を起こすんだろう?」と思うようなことも、本人の立場になって考えると、「あっ、そういうことか」「あっ、そういう理由なんだ」と、気づけることもあります。


理由がしっかり分かれば、原因となっている環境を調整してあげる、改善をしてあげる。


それによって、本人が安心されるわけです。

また、安心できれば、症状も改善してくるということが、起こるのだという。


周辺症状への対処






接するポイント


ササミ
続いては、本人視点のケアという観点から、認知症の人と接する際の、ポイントについて。



<認知症の人に接する時のポイント>

 ・頭ごなしに否定しない。

 ・失敗を責めない。

 ・指導をしない。

 ・プライドを傷つけない。

 ・正面から話しかける。





 [頭ごなしに否定しない]

分かりやすい例だと、幻覚があります。

正常な人から見れば、何も見えないわけですから、「そんなものは、どこにもないよ」と言って、頭ごなしに否定しがち。

でも、本人には見えているわけですから、納得できず、人間関係が壊れてしまうことも。


そんな時は、見えないものであっても、「どんなものが見えるの?」と、丁寧に包容するように接してあげることが、大事になるそうです。



 [失敗を責めない]

正常な人でもあり得ることですが、失敗を繰り返すと、どんどん自信をなくしてしまいます。

人間、自信がないと、余計に、しなくていい失敗をしがち。

なので、失敗を責めるのではなく、できていることを褒めてあげましょう。

自信を持たせてあげることが、大事なんです。



 [指導をしない]

どうしても、家族や周囲の方は、「指導しないと、どんどん忘れていって、ひどくなってしまうんじゃないか」と思いがちです。

なので、注意して、指導して、少しでも認知機能が低下するのを防ごうとしてしまいます。


ところが、一度 認知症になってしまうと、指導されても、なかなかうまくできません。

家族も、そういうきちんとした理由で怒っているわけですが、患者さん本人から見ると、「理屈」というのは忘れてしまって、「怒られた」という感情だけが残りやすいんです。


というわけで、指導するというのは、よくない場合が多いのだとか。



 [プライドを傷つけない]

確かに、認知機能は低下しているかもしれませんが、プライドは、その年代の人々と同じものを持っています。

そういう人に、子ども扱いするような接し方や、子ども(赤ちゃん)に話すような言い方をすると、プライドを傷つけてしまうことがあります。



 [正面から話しかける]

認知症の人は、注意が及ぶ範囲が とても狭くなるのだそう。

なので、後ろから話しかけられると、気がつかないことがあるのだとか。


こういうことを知らないと、自分が声をかけているのに返事がない、と思ってしまいます。

ご本人の注意が行くように、ちゃんと正面を向いて、分かりやすく話しかけることが、大切なんですね。



認知症の人に接する時のポイント

 



具体的な対応


ササミ
続いては、実際の場面に応じて、具体的な対応を考えていきます。




<例(1) ごはんまだ?>


食事を摂ったばかりなのに、それをすっかり忘れ、「ごはんまだ?」と聞いてきた場合。


「いついつに食べたでしょ」と説明しても、理解してもらえないケースも多いようです。

なので、このような場合、「ちょっと待ってね」とか「ちょっと、アメでも食べといて」と言うとか。

また気を紛らわせるような、「テレビを見ていて」とかいう風に、上手に接していくのがよいそうです。

あるいは、そうはいっても食べたがるような場合、量を減らして食べさせてあげるのも、一つの方法だという。

(糖尿病などがあって、いっぱい食べては困るという方の場合は、別の方法を)


浦上先生の経験上、「この患者さんにとって、何が今の人生で幸せなんだろうか?」と考えた場合、食べることがそれに当たると思うことが多いのだそう。

そうであれば、少しでも幸せな気分になってもらうのも、いいのではないかと。




<(2) あなたが盗んだでしょう!>


認知症の人が、自分の持ち物をどこかに置き忘れてしまい、周囲の人に「あなたが盗んだんでしょ」と、しつこく迫ってくるような場合。


このようなケースを、「ものとられ妄想」というそう。

一番熱心に身近で介護しておられる方が 犯人扱いされてしまうというのが、一つの特徴です。


介護しておられる方は、もし、「あなたが盗んだんでしょ」とか言われたら、それに対して気を悪くするのではなくて、「これは一番身近で熱心に接しているから、こういうことが起こるんだ」という風に理解して、接していただけたらと。


具体的には、財布がなくなったと言われたら、「困りましたね」と返す。

そして、「じゃあ、一緒に捜しましょうか」と、一緒になくしたものを捜す。

この時、注意が必要なのが、自分が見つけても、それを口に出さないこと。

先に見つけてしまうと、「やっぱり、あなたが犯人なのね」と思われてしまうかもしれません。

なので、ご本人が見つけられるよう、うまく誘導した方がよいそうです。
 



薬を飲む時の注意


ササミ
アルツハイマー型の認知症では、薬で中核症状を抑えます。



<アルツハイマー型認知症の薬>


 軽度~

・ドネペジル。

・ガランタミン。

・リバスチグミン。


 中等度~

・メマンチン。



薬の治療でも、周囲のケアが大切だという。


お薬を渡すだけではなくて、飲むところまで、確認してください。

認知症というのは、どうしても、もの忘れしてしまう病気です。

ですから、飲むつもりでも、忘れちゃうことが多々ある。

口の中に入れてあげるとか、飲み込むまで確認するとか、そういうことが必要になります。



薬なので、副作用にも注意が必要。


ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンでは、食欲不振、吐き気、興奮など。

メマンチンでは、めまい、頭痛、眠気など。


ただ、副作用の中には、「実は効果が出ているために、これを副作用と誤解する」という場合も。

例えば、薬を服用しだして、興奮するようになったと。

こういう時、ご家族の方が厳しい声かけをしていて、それに反発したり、憤慨して、興奮しているようなケースもあるんです。

これは、厳しいことを言われたことに対し、ちゃんと反応しているということ。

そんな場合は、副作用ではありません。



副作用が気になることがあれば、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。





NHKきょうの健康 2017年8月号 [雑誌] (NHKテキスト)



新版 認知症よい対応・わるい対応  正しい理解と効果的な予防






[関係する記事]

 → 【瞑想】 マインドフルネスで 認知症&うつ病改善
 → 【タッチケア】 認知症や痛みが改善 オキシトシンを出す方法

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 → 「治るタイプの認知症と脳脊髄液」




tag : 認知症





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【アルツハイマー病&認知症予防】 睡眠とマインド食/ガッテン


脳のクリーニングタイムは、寝ている間。

睡眠中に、脳からアミロイドβを排出することが判明した!


食事で認知症は予防できるか?

アメリカのアルツハイマー病予防、マインド食(MIND Diet)。

日本人の場合、特に「減塩」に気をつけたい。

血管を丈夫にする食事が、予防になる。



解説:鳥取大学教授 日本認知症予防学会 理事長 浦上克哉。

国立循環器病研究センター 脳神経内科 齋藤聡。



2017年5月17日放送の「ガッテン」より、「これが世界最先端! 夢の“認知症”予防SP」からのメモ書き。

その後編です。




ためしてガッテン アルツハイマー病予防 睡眠とマインド食




睡眠との関係


ササミ
前半では、アルツハイマー病の原因が、アミロイドβの排出と関係していることが分かりました。

では、排出を維持するには、どうすればいいのでしょう?



次に向かったのは、オランダです。

ラドバウド大学 のジャーゲン・クラッセン 准教授が、アミロイドβを排出する方法を明らかにしたらしい。


クラッセンさんが行ったのは、こんな実験です。

40歳から60歳の健康な男性26人を、2つのグループに分けました。

1つのグループは、夜、普通に寝てもらいます。

でも、もう1つのグループには、徹夜をしてもらいました。

そして翌朝、アミロイドβの量を測った。


すると、徹夜した人は、アミロイドβが、寝る前よりも増えてしまっていたんです。

普通に寝た人は、アミロイドβが、寝る前よりも減っていました。


つまり、たった一晩の睡眠だけで、アミロイドβの排出に、影響が出たのだ。




アメリカはセントルイス。

こちらには、ただ寝るだけではなく、睡眠の質も大事だと証明した人が。


ワシントン大学 医学部の デイビッド・ホルツマン 神経学教授。


ホルツマンさんは、健康な145人の睡眠を調査しました。

センサーで身体の動きを測定し、寝返りの回数などから、熟睡の度合いを測定。

寝ている間の動きが少なければ、熟睡できている質の良い睡眠。

頻繁に動けば、熟睡できていないと考えられます。


その結果、熟睡の度合いが高い人ほど、アミロイドβの蓄積が抑えられるということが、分かりました。


ホルツマンさんは言います。

「私たちがアミロイドβを排出できる確実な方法の1つが、睡眠です」

「一生を通して、質のいい睡眠を取ることで、認知症のリスクを減らしたり、発症を遅らせたりできるのではないかと、考えています」



ということで、大事なのは「睡眠」だったんですね。


(ただし、どの程度の睡眠不足がアルツハイマー病の発症に影響を与えるかは、分かっていません)



脳のクリーニングタイムは、寝ている間。

睡眠中に、脳からアミロイドβを排出するということが分かってきました。




オレゴン健康科学大学 医学部の ジェフリー・アイリフ准教授。

ある研究で、一躍、世界から注目されるようになりました。

というのも、特殊な顕微鏡で、ネズミの脳を観察し続けたのです。


アミロイドβの排出


赤い管は、脳内の血管です。

その周りを、緑色に光る液体が流れていきます。

実は、これこそが、アミロイドβが排出される瞬間なのだ。


観察の結果、こんなことが分かりました。

寝ている時の方が、起きている時より、はるかに激しく流れ出ている。



アイリフさんは言いました。

「睡眠中、脳は、細胞の間に隙間を作っていたんです」

「その脳にできた道を通って、アミロイドβなどの物質を流しやすくしていたんです」

「これまで誰も見たことのないものが、目の前に現れたんだ」

「もう、大興奮さ!」




いや~、睡眠って、いろんなことに関係してるんですね。

おろそかにできません。




浦上克哉先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

鳥取大学教授で、日本認知症予防学会 理事長の 浦上克哉 先生です。


これまでは、アミロイドβの「蓄積」にばかり注目していたのだそう。

それが今回、「排出」に着目。

新しい視点で、取り組めるようになりました。


 (これまで) → 溜まるのを防げないか?

 (これから) → 排出をよくできないか?




アルツハイマー病の予防には、「脳のゴミを排出する」ことが大事になる。

そして、これに関係するのが、「睡眠」だと。


これを浦上先生は、ゴミの収集車に例えて、説明してくれました。

昼間は、車がいっぱい走っています。

ですから、ゴミ収集車は、なかなか効率よく掃除(ゴミを集めることが)できません。

でも、夜になると車の台数が減るので、ゴミの収集車が非常にスムーズに動けると。


 ・昼間は効率的に排出できない。

 ・夜間の方が排出は活発。



寝ている間、脳は他のことに使われないので、排出が効率よく行えるようです。

だから、ある程度以上の睡眠時間は、確保した方がよいと。



おススメの睡眠は、以下の通り。


 ・6~8時間の睡眠。

 ・30分以内の昼寝。




65歳以上の男女、3000名以上を対象に、3年間、経過を追跡した、マドリード大学病院の研究があります。

それによると、6~8時間の睡眠では、認知症の発症リスクが低いことが分かった。


また、30分以内の昼寝をされる方は、それ以外の方に比べ、発症リスクが「1/5」に軽減したという報告もあります。

(こちらは、国立精神・神経医療研究センターの研究)




これらはまだ、断面調査の段階です。

良い睡眠がアミロイドβの蓄積を抑えて アルツハイマー病を防げるかは、今後の研究とのこと。



アルツハイマー病の予防には、もう一面があります。

それが、「脳神経を活発化させる」こと。

具体的には、こうなる。


 ・有酸素運動

 ・コミュニケーション

 ・知的活動




有酸素運動をすると、弱った神経細胞を活性化するホルモンが分泌されるのだとか。

また、アミロイドβを分解する酵素も、増えるらしい。


コミュニケーションとは、いろんな人と接して、おしゃべりするということ。

特定の人だけだと、受け答えがだいたい分かってしまいます。

それだとあまり、脳を使わないのだそう。

いろんな人とおしゃべりする方が、脳神経が活発化するのだ。

(ご年配の方だと、お孫さんなど、小さい子と会話するのがよい)


知的活動ですが、頭を使いながら指先を動かすと、脳神経が活性化するそうです。

縫い物や編み物、囲碁や将棋も、よいのだとか。



アルツハイマー病予防





では、すでにアルツハイマー病になっている人は、どうしたらよいのでしょう?


そういった人でも、よい睡眠はアミロイドβの排出につながります。

脳神経を活発化させることも、効果的。

ただし、活動する内容をしっかり検討することが必要になる。

難しいことを無理やりやって、それが大きなストレスになると、逆効果になります。

本人が楽しく、負担にならずにやれるように、してください。

(かかりつけ医と相談の上、行ってくださいね)




食事で認知症が予防できるか?


ササミ
もし、食事でアルツハイマー病が予防できたら、うれしいですよね。

実はアメリカで、そんな食事法が開発されたらしい。


その名も、「マインド食(MIND Diet)」


生まれたのは、アメリカはシカゴ。

ラッシュ大学医療センターだ。

開発したのは、栄養疫学教授の マーサ・クレア・モリスさん。

アメリカ人の食生活と、アルツハイマー病との関係を、長年調べてきました。


モリスさんは、シカゴに住む およそ1000人の高齢者の食生活を調査。

彼らが食べた食品を144品目に分類し、平均5年にわたって、認知機能との関係を調べたんです。

すると、こんなことが分かった。

なんと、食べた食材の種類によって、アルツハイマー病の発症に、劇的な差があったんです。



<発症を抑える可能性がある食材>

 ・野菜

 ・ブルーベリー

 ・ナッツ

 ・魚など




<食べ過ぎに注意した方がよい食材>

 ・お菓子

 ・バター

 ・ファストフードなど




これをしっかり実行した人は、そうでなかった人に比べ、アルツハイマー病の発症が 53%も少なかったのだとか。



モリスさんは言いました。

「今、脳と食事の関係で、最も信頼できる研究が、このマインド食なんです」





そして、日本にも、この食事法を取り入れようという研究が、始まっているのだ。

国立循環器病研究センター。

こちらの病院では、アメリカで生まれたマインド食をもとに、日本人向けの新たな食事法を開発しようとしています。


この研究は、まだ始まったばかり。

でも、日本人に向けては、とっても大切なことがあると、分かってきたんです。



スタジオに登場してくれたのは、国立循環器病研究センター 脳神経内科の 齋藤聡 先生。


マインド食のメッセージとして、一番大切なことはこれ。

「バランスの良い食事が、認知症予防につながる」ということ。


なので、緑黄色野菜を食べましょうとか、そういうのは、日本人にも当てはまりそうです。


日本人が気をつけたいのは、「減塩」

日本人はアメリカ人に比べ、塩分摂取量が過多で、高血圧の人が多いんです。

高血圧は血管によくないし、認知症の進行を促進するというデータも出ている。

なので、日本人の場合、アルツハイマー病の予防には、バランスのいい食事に加え、減塩が大切になるのだ。




また、「脳の血管を丈夫にする食事」が大切とも言える。

脳というのは、人間の体重の2%ぐらいしかない臓器なんですが、心臓が送り出し血流の20%を消費すると言われてるんです。

なので、脳の機能を良くするというのには、血管の健康を維持することが、最も近道になると。



アミロイドβの排出機構は、かなり多くの部分、血管が関係していると言われています。

つまり、脳の血管をしなやかに維持することが、アミロイドβの排出のカギになるというわけ。



食事は、血管の健康を維持するということに、かなり密接に関係してくるので、「脳のゴミを排出する」ということにも、かなり影響を与えるのではないかと。

さらに加えて、脳の神経細胞を健康に保つことにも、寄与すると考えられます。




ちなみに、アメリカ版のアルツハイマー病 予防食は、このような感じ。



<アメリカ版マインド食>

接触的に摂りたいもの。


 ・緑黄色野菜(週6日以上)

 ・その他の野菜(1日1回以上)

 ・ナッツ類(週5回以上)

 ・ベリー類(週2回以上)

 ・豆類(週3回以上)

 ・全粒穀物(1日に3回以上)

 ・魚(週に1回以上)

 ・鶏肉(週2回以上)

 ・オリーブオイル(優先して使う)

 ・ワイン(1日グラス1杯ほど)



控えたいもの。

 ・赤身の肉(週4回以下)

 ・バター(1日1回 大さじ1杯まで)

 ・チーズ(週1回以下)

 ・お菓子(週5回以下)

 ・ファストフード(週1回以下)



(あくまでアメリカ版です)




尼崎市の取り組み


ササミ
最後にガッテンが向かったのは、兵庫県尼崎市。

熱狂的な阪神ファンが多いこの地域ですが、意外な認知症対策を始めたというウワサが…。


尼崎市役所の一角には、「もの忘れチェック」という文字が。

保険師の方が、いくつか質問しています。


「今年は、何年ですか?」

「100から7を引き算することを、続けてください」


でも、受けている人を見ると、お若い。

43歳だったり、37歳だったり。


これは、若いうちから認知症予防について考えてほしいという、市の作戦なのだとか。


尼崎市ヘルスアップ戦略担当の 野口緑 部長。

「今の自分の認知機能の状態を知って、そこからさらに落としていかないように、一緒に考えるきっかけになるように、やっています」





NHKガッテン!  一生作り続けたいわが家の基本おかず100



認知症&もの忘れはこれで9割防げる! (単行本)


 



次回は、これ。

介護要らず、元気でいてほしい。

そこで登場したのは、長寿戦隊プロテインZ!!

「筋肉! 血管! 免疫! あの栄養素で体ごと強くなるSP」。




[関係する記事]

 → 「軽度認知障害でストップ! 認知症予防」
 → 【瞑想】 マインドフルネスで 認知症&うつ病改善

 → 「ピーナツバターで認知症が分かる?」
 → 【認知症】 初期サイン&指タップ検査




tag : ためしてガッテン 認知症





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【アルツハイマー病】 原因は アミロイドβの排出だった/ガッテン


脳に老廃物が溜まって固まると、アルツハイマー病に。

その正体は、「アミロイドβ」という たんぱく質のゴミだった。

この蓄積が、引き金になるのだ。


ワシントン大学 医学部 神経学教授 ジョン・モリスさんの研究。

蓄積は、25年ほど前から始まる。


予防するヒントは、「洗面台」。

産出量は同じだけれど、排出量に違いがあったのだ。



2017年5月17日放送の「ガッテン」より、「これが世界最先端! 夢の“認知症”予防SP」からのメモ書き。

その前半です。




ためしてガッテン 夢の認知症SP 2017




アルツハイマー病と脳のゴミ


ササミ
多くの人が気にするようになった病気、「認知症」


アルツハイマー病は世界で、わずか3秒の間に、1人ずつ増えているのだそう。


今、認知症は、予備軍を含めると、高齢者の4人に1人。

その認知症の7割近くを占めているのが、アルツハイマー型認知症なんです。


認知症の種類


このアルツハイマー病は、治療がとても難しく、なかなか予防もできないと、されてきました。

ところが、近年、アルツハイマー病の研究が急速に進展。

これまでの常識が、次々に覆ろうとしているんです。


アメリカの研究者は、断言しました。

「アルツハイマー病は、予防できます」

「そう信じているからこそ、私は研究に挑戦し続けているのです」


なんと、アルツハイマー病を予防できる可能性が、ついに見えてきたのだという。

その内容とは?




番組冒頭、スタジオに登場したのは、脳の模型です。

人間なら、考えない人はいませんが、考えた時、脳の中で何が起こっているのか?

実は、あるものが、脳の中で生まれてるんです。


それは、ゴミ。

つまり、「脳の老廃物」が出ている。


 「脳のゴミ」=脳の神経細胞を使うと出る老廃物。


問題なのは、こんな状態になること。


 脳のゴミが集まる → 固まる → 脳が縮む


これが、「アルツハイマー病」なのだ。




こんな画像もあります。


アルツハイマー病の脳


健常者の脳に写っている粒々は、小さな細胞。

アルツハイマー病の人の画像で、シミのようになっている部分がありますよね。

これは、神経細胞が死んでしまった部分。

というのも、脳のゴミが集まると、周りの神経細胞を傷つけてしまうというのだ。




東京都健康長寿医療センター。

神経画像研究チームの 石井賢二 部長は、認知症研究のスペシャリストなんです。

あのシミの正体を、石井先生に教えてもらいましょう。


あれは、「アミロイドβ」という たんぱく質のゴミ。

これが溜まると、脳の中に、「老人斑(シミ)」ができるのだという。

これは、アルツハイマー病の特徴の一つ。


アミロイドβの蓄積こそ、アルツハイマー病の引き金だと考えられているんです。



そして今、最先端の研究では、アミロイドβが どれくらい溜まっているのか、正確に捉えられるように なっているのだという。

その様子を映像化したのが、こちら。


アミロイドβの蓄積


アミロイドβは、時間をかけて、このように少しずつ溜まっていくのだと考えられている。


この蓄積を抑えることが、予防のカギになるのだ!




脳のゴミ自体は、誰にでも出るようです。

でも、シミ状態にならない人と、残念ながら なってしまう人の境目は、どうなってるんだろう?

どんな差があるの?




アメリカの研究


ササミ
どうすれば、アミロイドβの蓄積を抑えられるのでしょうか?


それを知るために向かったのは、アメリカはセントルイス。

ワシントン大学だ。

アルツハイマー病の研究で世界をリードするこの方に、お話を伺いました。

ワシントン大学 医学部 神経学教授の ジョン・モリスさん。


モリスさんは、力強く言いました。

「アルツハイマー病は、予防できます」

「そう信じているからこそ、私は研究に挑戦し続けているのです」



ここでスタジオに、この研究の軸となる、大事なグラフが登場。

ガッテンボーイの宮森右京くんが、持ってきてくれました。

(蝶ネクタイなのはユニフォームだからであって、貴重なデータだからではありません ^^) )


5年前に報告された、アメリカの研究。

世界があっと驚いたデータだという。


これは、アミロイドβが、人間の脳の中で蓄積していく様子を、ごく初期の段階から調べていったデータです。


アミロイドβの蓄積


だんだん蓄積して、やがて発症しているのが分かりますね。

そして、前段階として、「軽度認知障害」が。

軽い物忘れなどが起きるという。

これが生じたのが、5年前。


さらに、このグラフだと、蓄積が始まったのが、25年前らしい。


つまり、アミロイドβは アルツハイマー病発症の25年ほど前から溜まり始める。

それが分かったんです。



じゃあ、予防するには、どうしたらいいんだろう?


ジョン・モリスさんは、それについて、こう言っています。

「それは、洗面台に例えることができるだろう」


これだけでは何のことか分かりませんが、グラフを見れば一目瞭然。


アミロイドβの産出と排出


アミロイドβの産出は、健常者もアルツハイマー病患者も、同じです。

しかし、アミロイドβの排出は、アルツハイマー病患者の方が悪い。

つまり、できる量は同じだけれど、排出量が少ないから、蓄積してしまうと。


アルツハイマー病は、アミロイドβの排出と関係があった。



モリスさんは、こうおっしゃっています。

「普通なら アミロイドβが生まれる量と排出される量は、同じくらいです」

「たとえ蛇口から流れ出る水が普通であっても、排水溝がふさがれていたら、水は溜まっていきますよね」

「アルツハイマー病は、このアミロイドβの排出量の低下が原因だと、考えられるのです」



集まって固まってしまったアミロイドβは、流れて去っていかないらしい。

でも、バラバラに存在しているような時は、流してしまえる。



ということは、アミロイドβの排出さえしっかりしていれば、アルツハイマー病の予防ができるということになります。


しゃあ、何をすればいいんでしょう?


それは、後半で。





NHKガッテン!  健康プレミアム vol.12



認知症&もの忘れはこれで9割防げる! (単行本)


 



後半に続きます。

ちょっと待ってね。




tag : ためしてガッテン 認知症





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