「乾燥肌タイプチェック/カラダのキモチ」

空気の乾燥する冬は、顔はもちろん全身にまで、肌トラブルが増える時期です。

クリームを塗ったりとケアはするものの、実感はというと、ちょっと疑問。

肌荒れのケアは、どうしたらいいの?


12月19日放送の「カラダのキモチ」より、「アレ大変! 手あれ・肌あれ・冬の皮膚 ガンコな乾燥プルプル大作戦」からのメモ書き。





どうして冬には乾燥するの?

気温が高くて湿度が上がると、汗をかく。

また、皮脂の分泌が多くなります。

皮膚の表面には、皮脂と汗が混ざり合ってできた天然のバリアである皮脂膜がある。

気温や湿度が下がると、発汗量が少なるだけでなく、皮脂の分泌も減少します。

すると、一番皮膚の外側にある角質層が、パサパサになってしまう。

角質には水分を抱え込む働きがあり、湿度が高いと、空気中の水分を含むことができる。

しかし、気温も湿度も低いと、皮脂膜も空気中の水分も少なくなるため、角質は乾燥しがちになってしまう。

肌がパサパサするのは、水分が少なくなった角質がめくれあがってしまうから



このように、肌トラブルには、温度と湿度が関係するようです。

でも、原因は、それだけではないらしい。

日常生活の中にも、乾燥や肌トラブルを起こす原因が、たくさんある。




手の乾燥をまねく行動は?

日常で一番ダメージを受けやすいのが、手だといいます。

では、どんな時に受けているのでしょう?


ポイント!


水仕事の繰り返し

・ずっと手が濡れていると、皮膚のバリア機能が弱まってしまう。
・乾く時に皮膚表面の水分をとられて、カサカサに。


手のひらは水分が奪われやす

・毛の生えていない手のひらは、皮脂腺がない。
・そのため、皮脂が少なく、乾燥しやすい場所。


・濡れた肌は角質がふやけて、やわらかくなっている。
・そのため、濡れたままの手に刺激があると、角質はダメージを受ける。


 ↓

このようなことが続くと、角質がはがれてしまって、手湿疹の状態に。

手湿疹とは、別名「主婦湿疹」ともいわれる水仕事の多い人にみられる症状。

乾燥がひどくなることで、かゆみ・皮がむける・指先が割れる・水疱ができるなどの症状にすすむ特徴がある。


手荒れがあると洗剤のせいかな? と思ったりしますが、水を拭きとらないことも、原因なんですね。




乾燥肌タイプ、チェック

肌の乾燥にもいろいろあって、タイプによって対策が異なるらしい。


乾燥肌タイプチェック

(1) 肌を触るとザラザラしている。
(2) 靴下やストッキングがひっかかる。
(3) 粉をふいてしまうことがある。
(4) あかぎれ や しもやけ がある。
(5) 風呂上がりにかゆくなる。
(6) 服を着るとかゆくなる。



どれに当てはまりますか?


(1)(2)(3)に当てはまる人は、“カチコチタイプ”
(4)(5)(6)に当てはまる人は、“カユカユタイプ”




タイプ別、乾燥対策


保湿剤の選び方

保湿剤は、配合されている油分と水分のバランスによって、名称が変わるのだそうです。

油分の少ないものは、ローション、乳液で、さらっとしている。

クリーム、ワセリン、軟膏は、油分が多くてこってりしている。


昼間にこまめなケアができる場合は、ローションや乳液タイプがオススメ。

反対に、こまめなケアが難しい人は、数回塗るだけでもバリア機能が維持できる、油分の多いクリームやワセリンがオススメ。



でも、油分が多いものは、塗った後のベタつきが気になりますよね。

そんな時は、ティッシュを1枚、パラっとのせて、軽く押さえるといいとのこと。

そうすると、余分な油がとれて、皮膚になじんでくる。



さらに、自分のタイプに合わせて、保湿剤の成分を選ぶことも、ポイント!

カチコチタイプ

・尿素入りのクリームがオススメ。
・尿素は角質を溶かして、やわらかくする働きがある。
・なので、固くなってしまった指先やヒジ、ヒザ、かかとのケアに向いている。


でも、既にヒビ割れや炎症があったり、皮膚の薄い所は、刺激が強いので注意してください。


カユカユタイプ

・ビタミンE 配合のクリームがオススメ。
・かゆみは、しもやけなど、乾燥だけでなく、冷えが原因で起こる場合があります。
・ビタミンE は血行を促進させる働きがあるので、かゆみ止めクリームにあわせて使うと効果的。



(両方のタイプが当てはまる人は、両方の成分が入ったものを)
(また、症状の違う場所に合わせて、保湿剤を使い分けるのも、ポイント)


カユカユタイプで注意しなければならないのが、こすりすぎ

ある実験によれば、「タオルでゴシゴシ洗った場合」と「手洗いの場合」を比べたところ、ゴシゴシ洗った方では、約3倍も、皮脂が落ちてしまったそうです。

カユカユタイプの人は、皮脂を守る洗い方を、見直してみたほうがいいかも。


また、湯船に入るとかゆくなるからシャワーですます人がいますが、熱いシャワーを強く浴びていると、皮脂が落ち、乾燥の原因になる場合もあるとのこと。

ポイントは、同じ場所に3秒以上当てないだそうです。

皮膚科の先生によれば、温度が高すぎなければ、湯船にゆっくり入った方が、角質に水分をたくさん含ませることができるので、肌のためにはいいそうです。

ただし、肌の水分は入浴直後からどんどん蒸発していくので、保湿クリームは入浴後、5~10分以内に塗る


そしてせっかくクリームを塗っても、衣類が肌を刺激している場合がある。

なので、素肌に触れる部分には、刺激が少ない綿の素材がいいそうです。

またこの時期、毛糸などの素材を身につける場合も、綿の上から身につけると、保温・保湿効果が高まる。




普段から気を付ける

ハンカチと一緒に常にクリームを持ち歩いたり、水場に置いておくなど、保湿を習慣化することが大事。

また、昼が忙しい人は、夜にケアする。

寝ている間は手を使わないので、ケアのチャンス。

その時にたっぷりクリームを塗って、綿の手袋をつけて寝ると、改善につながるそうです。


皮膚というのは、1ヶ月かけて生まれ変わる。

なので、スキンケアは根気よく続けることが大事。

症状が強い場合は、早めに皮膚科へ。





 → 「カラダのキモチ 最終回と目次」







実は今年の梅雨時に、手湿疹を経験しました。

そういえば、手をよく拭いてなかったかも。

ゴム手袋と尿素クリームで改善し、今は何ともないですが、そうか、水がついたままだったのがよくなかったか。

冬はインフルエンザ予防などで手を洗うことが多いけど、よく拭くように注意しようっと。





tag : カラダのキモチ スキンケア





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「総合診療医ドクターGスペシャル NHK」

「G ではじまる単語。その中には、医療の世界で俄然脚光を浴びる単語がある。 “GENERAL” この番組は、総合診療の扉を開く、医療エンターテイメントである」

こんな出だしではじまった「総合診療医ドクターGスペシャル」ですが、もともとはNHK BShiで2010年3月から半年にわたって放送されていた番組らしい。


総合診療を中心にした番組らしいのですが、さて、どんなものか。





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総合診療科

様々な診療部門に分かれ、高度な医療が受けられる大学病院。

でも、病名が分からない場合、どの科へ行けばよいのか分かりません。

そんな時に頼りになるのが、総合診療科

番組によれば、謎の病気を探り当てる医療の世界の名探偵。


その最大の武器は、問診だといいます。

検査に頼らず、患者を一人の人間として、診ていく。

そのため医療面接にかかる時間は、長い場合だと、30分~1時間ということもあるらしい。


そんな総合診療医がスタジオに登場し、実際の症例をもとにしたドラマで、出題。

そして回答者として、ゲストのタレントさんと共に、研修医のみなさんも登場。

若手研修医が、カンファレンスを通して、ドクターG の難解な症例に挑むというスタイルで、番組は進行します。




症例VTR 前半

患者さんは、39歳の女性。

左胸がすごく痛いとの訴え。

昨夜、急に痛くなった。

少し前から痛かったのだけれど、昨日からひどく痛むように。


胸の痛みをなんとなく感じはじめたのは、2週間くらい前から。

コンビニで働いており、普段から体は使う。

重い物を持つと腰が痛かったり、肩が凝ったりすることも多かったので、胸の痛みもそれと同じようなものかと思っていた。

でも、息子を養うために、頑張るしかなかった。


最近は疲れがひどくて、職場でも同僚に迷惑をかけるようなことも多くなってしまった。

息子に不自由はかけまいと思うのだけれどうまくいかず、自分にイライラすることも増える。


疲れるし、やたらと喉も乾くし、体のあちこちにガタがきているような気がした。

若いつもりでも、もう40が近い。


夜、眠れない。

体は疲れているのに、熟睡できない。

元々はよく食べる方だったが、ここしばらくは食欲がない。

でも、まったく食べないわけではなく、スープとかシチューとか、そういうものなら食べられる。


休日には、息子と一緒に、キャッチボールをする。

そういえば息子に、だんだん下手になってきてるんじゃないかと言われた。

体のあちこちが痛い。


10日前のこと、体の不調だけでなく、問題が起こった。

父が脳梗塞で倒れた。

慌てて病院に向かうと、父は後遺症が残るとのことで、今後は介護が必要になるという話だった。

これからは、仕事に子育て、それに父親の介護も加わる。

体調不良が続いているのにすべてをやりきれるだろうかと、不安でいっぱいになった。


そしてクリスマスイブの昨日、朝からひどいだるさを感じた。

レジからお釣りをとろうとしても力が入りにくくて取れなかったり、疲れがピークに達している感じだった。


でも、クリスマスイブくらいは楽しいことをしようと、息子と約束をしていた。

いつも一人でさみしい思いをさせているから、無理をしてでもプレゼントを渡して、ケーキを食べて、ささやかなパーティーを開こうと思っていた。


そして帰宅し、息子にプレゼントを見せたその時、急に左胸に激痛が走り、そのまま倒れて動けなくなった。

これまでのなんとなくの痛みではなく、昨日の痛みは、ズキ~ンとする感じだった。



この女性の基礎データは、

体温:36.9℃
脈拍:86回/分
血圧:140/75




研修医のみなさんの診断


A研修医:糖尿病

B研修医:血管炎

C研修医:全身性エリテマトーデス

D研修医:下垂体梗塞・尿崩症



ドクターG によるカンファレンスが開始されます。

まずは、「なぜ、その病名をあげたのか?」「それは、VTRのどのシーンから、そう考えたのか?」。


A研修医:疲れやすい、水を多く飲む・おしっこが多くなる(他飲多尿)、食欲不振
     お父さんが脳梗塞で倒れられたということで、
     もしかしたら糖尿病の家系なのかもしれない、
     この人も若いけれど発症していて、狭心症のようなものを引き起こしたのかもしれない

B研修医:若い女性で心筋梗塞を起こす危険因子がないであろうという前提で、
     全身の筋力低下、頻尿を起こしうるものと考えると、血管炎があげられると思った。
     胸痛は、心臓の血管の炎症と推測。

C研修医:39歳の若い女性、症状の経過が長い、
     疲れやすい、脱力がある、発熱など、全身が蝕まれている
     左胸痛は、締め付けられたり圧迫する痛みではなく、ズキンとする痛み、
     だから、狭心症じゃないのではと思った、
     心筋炎ではないかと

D研修医:出産の経験、父が脳梗塞、
     痛みやだるさは電解質の異常なのかと思う




痛みの身体診察

ドクターG によれば、狭心症や心筋梗塞の痛みは、締め付けられるような痛み。あるいは、押されるような痛み。人によっては、象にのしかかられている感じがするという。


痛みの身体診察で、いろんなことが分かるとドクターGは話します。



[1]

立ったまま踵を上げて、トンと下ろす。


これは、盲腸(虫垂炎)の時に、重要な検査になる。

これで痛がらない時は、盲腸は高い確率でないのだそう。

逆に、響くようなら、ご用心。



[2]

1秒間に2~3回、頭を左右に振る。


これで100% 分かるわけではないが、髄膜炎の人はこういう動きはできないのだそう。

これができれば、高い確率で髄膜炎ではないことが分かる。




このような診断は、安く、早く、安全に、またある程度確実に診断が絞り込めるというメリットがある。




カンファレンスの続き

ドクターG が注目したのは、どんな時に痛みが発生したか?


激痛は、帰って来てプレゼントを渡そうとした瞬間に、発生した。

他は、お茶を入れていた時。

また、キャッチボールしていた時も、痛そうだった。


そう考えると、どんな痛みだと思うか?


D研修医:筋骨格系の痛み


筋肉や骨が動いた時に、痛みが走る。




症例VTR 後半

激痛がしたあたりを押してみる。

痛む部分は限られており、周辺(上下)には痛みがない。

肋骨に沿う感じ?


他に気になることといえば、2年前に離婚して息子と暮らしはじめたころから、目に違和感を感じるようになった。

あと、唾が出にくいことも。

目の違和感は、かゆみがあったり、コロコロする感じがした。

それと、やたら喉が渇いて、夜中に何度も起きて、水を飲むようになった。


また、1ヶ月前の夜には、腰やお腹に激痛が走った。

救急車を呼ぼうとしたが、しばらく我慢していたら、スッと痛みは引いた。

こんな痛みは、初めてだった。




研修医のみなさんの最終診断


ドクターG によれば、胸が痛いといってもいろんな病気がある。

胸が痛いと聞けば、30~40の病名が浮かぶ。

ただ、患者さんの症状の組み合わせによって、だんだんと絞られてくる。



A研修医:シェーグレン症候群+筋炎

B研修医:MCTD(混合性結合組織病)

C研修医:シェーグレン症候群+多発筋炎

D研修医:MCTD(混合性結合組織病)


4人があげたのは、いずれも、“自己免疫疾患”。

これは、体を守る免疫システムが自分自身を攻撃してしまう疾患。


“シェーグレン症候群”は、唾液や涙液の分泌低下をきたす疾患。

口や目の渇きが、主な症状。

時に、臓器障害も引き起こす。


“MCTD(混合性結合組織病)”とは、複数の膠原病の症状が合わさった疾患。

様々な症状が全身に及び、シェーグレン症候群が併発することがある。



全員が、目と口の渇きから、シェーグレン症候群を考えたようです。

では、胸の痛みは?


A&C研修医は筋炎、B&D研修医は MCTD と診断。

そうすると、夜中の腹痛は、どう説明する?



A研修医:激痛からゼロになるということで、何かが詰まったか、捻じれたのではないか



シェーグレン症候群の合併症は、どういう臓器に影響があるか?


B研修医:腎臓尿路結石



尿管結石の石の成分は?


C研修医:カルシウム



シェーグレン症候群、尿管結石(カルシウム)、胸の激痛、

これらを考えると?



胸痛を、どうとらえるか?



A研修医:痛みが走る部分は、筋肉全体というより、肋骨に沿うかたちだった
     ということは、骨の異常ではないか?


ドクターGによれば、骨には3つの働きがあるという。

1つは体を支える役割、2つ目は内臓を守ること、そして3つ目はカルシウムを調節(貯蔵)する役割。



では、骨が悪くなるような病態は?


有名なのは、骨粗しょう症。

他には、がんの骨転移。

それに、骨軟化症。


39歳の女性で普通に生活をし、食事も通常に摂っている人に、骨粗しょう症は考えにくい。

がんの骨転移は、頭の片隅には置いておくものの、39歳女性ということで、その可能性は遠くに置いておく感じ。

そうすると、残るのは、骨軟化症。



まずあったのは、胸痛。そして腰背部の激痛。目の渇きや、喉の渇き。体がだるい。

このいろんな症状、人間をひとつの有機体と考え、全部を総合的に考えたら、どうなる?




ここで4人の研修医に、話し合う時間が与えられました。



そして本当の最終診断。


導き出されたのは、

シェーグレン症候群からの遠位尿細管性アシドーシスが引き起こした骨軟化症



研修医のみなさんは、結論にたどり着きました。

左胸の激しい痛みは、骨軟化症による病的骨折だったのです。

検査の結果、他にも微細な骨折が見つかったという。


この骨折を引き起こしたのは、実は腎臓。

シェーグレン症候群によって、腎臓の尿細管に障害が発生し、体が酸性に傾いたことが原因。


わたしたちの体は、この尿細管などで、必要なものとそうでないものを、選り分けている。

しかし、尿細管が障害されると、酸の排出がうまくいかず、体は酸性に傾き、吸収されるはずのカルシウムが尿に大量排泄され、結石が発生しやすくなる。


カルシウムの貯蔵や調節をする骨は、正常な場合は、骨の内外でバランスがとれている。

しかし、体が酸性に傾くと、骨にカルシウムを貯めることができずに、血液中に溶け出しやすくなる。


こうして体内のカルシウム量が減少し、骨軟化症による病的骨折が起こった。




治療としては、ステロイドを使うことで、腎臓がグンとよくなったそう。

また、体の中の酸性を少し調整するために、重曹を投与した。

これで症状がまったくなくなった。

現在、患者さんは元気に暮らしている。



最後にドクターG が、研修医のみなさんに言葉を送りました。


“医師というのは、患者さんとのやり取りの中から、挫折とか苦しみやジレンマ、そんなものが吹き飛んでしまうような大きな勇気をもらえるんです。大丈夫です、みなさん、もうそういう2年間を送ってきたわけですから。明日から、また患者さんの傍らに立たせていただいて、そういう真摯な姿勢で、謙虚な態度で、一緒にがんばりましょう。

未来にはたくさんの患者さんが、君たちを待っています”






総合外来 初診の心得21か条 (総合診療ブックス)



バイタルサインでここまでわかる!OKとNG (「ジェネラリスト・マスターズ」シリーズ 3)







すごいな、こんな濃縮な番組を毎週やってたの?

なんか、壮大だなあ。

何かと叩かれやすいお医者さんたちだから、イメージアップするといいのだけれど。

お医者さんがいなくなったら心底困りますもんね。

過労や訴訟など、いろいろたいへんそうだけど、いてくれることがありがたい。

なので、みんなで守らないとね。

すぐにお医者さんを悪者にしたがるやつには、グーパンチだ!




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「大動脈瘤 MMPと中心血圧/ためしてガッテン」

時々、ニュースなどで耳にする“大動脈瘤”

でも、大動脈って、どこだろう?

破裂してしまうと 3人に2人は助からないと言われますが、気がつかない人も多いのだとか。

一説には、16~26万人の人が気づいていない可能性もあるとか。

では、どうやって気をつければいいのでしょう?


12月15日放送の「ためしてガッテン」より、「バン!おなかの血管が突然破裂する日」からのメモ書きです。





知らないと怖い血管の話 (PHPサイエンス・ワールド新書)





大動脈って、どこにある?

街の人に大動脈の位置を質問したのですが、知ってる人は少ないみたい。

名前は知ってても、位置までは知りません。

大動脈は、全身に血液を送る大循環(体循環)の本幹をなす動脈。直径2~3センチの人体でも最も太い血管です。

それが心臓の左心室から上に出たのち、弓のように曲がって下降し、おへその辺りまで伸びる。


 参考(図あり) → 大動脈瘤/大動脈解離 - 日本動脈硬化学会 一般啓発サイト


こんな極太血管が、体の中心を通ってたんですね。

1分間に流れる血液は約4リットルといいますから、この血管が破れたらたいへん。大量出血を起こしてしまいます。


この大動脈、何と、伸び縮みするそうです。

“弾性繊維”という物質が含まれていて、心臓の動きに合わせて伸び縮みし、ポンプの役割もするのです。

なので、“第2の心臓”とも呼ばれる。

血液を全身に送るのに、一役買っています。




気づきにくいのが、怖い

大動脈瘤の瘤(りゅう)とは、“コブ”のこと。

大きいものだと、7~8センチになるらしい。

正常な胸部大動脈の直径が2~3センチだといいますから、コブが倍以上の大きさになってしまう。

ならばすぐ気が付きそうなものですが、どうも、そうではないらしい。

コブができても、痛みなどの自覚症状がない場合が、多いのだそうです。

胸部大動脈瘤だと、胸のX線写真で影が映って気づくこともあるとか。その時に、初めて気づく。また、腹部の物だとコブの存在にまれに気づくこともあるものの、やはり痛みがないので、見逃されることが多いそうです。

あるいは、大動脈瘤が周囲を圧迫して、別の症状が出ることもあるらしい。気管を圧迫すると呼吸困難になるし、食道を圧迫すると、飲み込むのが困難になるともいいます。

痛みがした時は破裂した時だった、なんてことになったら、怖いですよね。


また、検査機器が発達した昨今ですが、健康診断や人間ドックを受けていても、大動脈瘤は確実に見つかるわけではないそうです。

それ用の検査をしないので、発見されないことも。

定期検診の項目を見ても、大動脈瘤の検査は、書いてませんものね。




大動脈瘤の原因(1)

原因として考えられるのが、まずは“動脈硬化”

余分なコレステロールを掃除してくれるマクロファージですが、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)という酵素を生産することがあります。コレステロール処理に忙しくなりすぎると、炎症が起きてしまい、マクロファージはMMPを出す。

そしてこのMMP、何と、大動脈の弾性繊維を壊す性質を持っているんですね。

すると、どうなるか。


マクロファージが出したMMPで、弾性繊維が壊される。
 ↓
すると、その部分の血管壁が脆くなって、弾性がなくなる。
 ↓
弾力がないので、血液の圧力をもろに受け、コブのようにふくらんでしまう。
(弾力で押し戻すことができない)
 ↓
そこで炎症が起こり、またマクロファージがMMPを出し続ける。
 ↓
どんどん弾性繊維が薄くなり、コブが大きくなってしまう。
 ↓
そしてある日、血圧に耐えきれなくなって、破裂。

(* これは、原因と考えられている仮説の一つとのこと)




大動脈瘤の原因(2)

もう一つは、“高血圧”

その血圧ですが、上と下だけでなく、他に○○血圧というものがあるらしい。


それは、中心血圧

通常の血圧は腕で測った血圧ですが、中心血圧は、心臓から出たばかりの大動脈での血圧。

これが高いと、大動脈瘤ができやすくなるらしい。


では、なぜ、中心血圧だけが高くなることがあるのか?

健康な人の場合、心臓が血液を押し出す力はスムーズで、末端まで伝わります。

ところが、動脈硬化を起こしている人の場合、血液が通りにくいので、押し戻す力が働いてしまう。

この、血液を流そうとする力と 押し戻そうとする力がぶつかり、中心血圧が上がる。

そしてその部分に、大動脈瘤ができやすくなると。

中心血圧は心臓を出たばかりの血管の血圧ですが、押し戻す力に抵抗するため、高くなるんですね。


最近では中心血圧を測る病院もあるそうですが、まだ普及しているとはいえないそう。

でも、あくまでも目安ですが、以下のようなことが。

・そもそも高血圧の人は、要注意!
・また、最高血圧-最低血圧=60以上 の人は、中心血圧が高くなっている可能性があるそうです。


ただ、あくまで、目安。

気になる人は、病院へ。


 → 中心血圧│オムロン技術用語集




予防と治療

動脈硬化や高血圧を悪化させ、血管を脆くする要因としては、喫煙もあるとのこと。

お酒は、ほどほどであれば、問題ないらしい。あくまで、ほどほど、適量なら、ですよ。

あとは、男性の方がなりやすいそうです。

というのも、女性ホルモンには、動脈硬化を抑制する効果があるらしい。


大動脈瘤が見つかった場合、コブの大きさで手術するかどうかを判断するとのこと。

一般には、
腹部で5センチ
胸部で6センチ
になると破けやすくなるので、手術適応。

手術で、患部を人工血管に置き換えます。

また最近では、ステントグラフトという方法があって、折りたたまれた人工血管をカテーテルで送り、動脈瘤のある部位で広げて固定するという手術法もあるそう。


 → ステントグラフト内挿術│東京医科大学



ところで、大動脈瘤をどうやって見つければいいの?


胸部の大動脈瘤は、胸のX線写真を撮る機会が多いので、意外と見つけやすいとのこと。

健康診断でも、撮影しますよね。

腹部の大動脈瘤はX線では見つけにくいので、エコー検査が基本。

なので、胆石や肝臓の検査の時に、「大動脈はどうですか?」と、聞いたらいいそうです。

一言、一手間で、安心できる。

キーワードは、「ついでに診てください」

検査する人はたいへんかんもしれないけど、よろしくお願いします。



 番組HP → バン!おなかの血管が突然破裂する日 : ためしてガッテン - NHK





NHKためしてガッテン ガッテン流の運動法でラク~にやせる、若返る。: 【完全保存版】実践DVD付き (生活シリーズ)







自覚症状のないものは、怖いですね。

そしてけっこう、大事な器官がそうであることが多い。

肝臓は沈黙の臓器といわれるし、腎臓だってそうですよね。

大動脈も、そうだったか。

しかも、どの器官も、見えないところで頑張って働いていてくれるんですね。

意識しないところで、支えてくれている。

だから、時にはケアしないと、申し訳ないかも。

全部自分に返ってくるわけだし。


結局、生活習慣という気がするなあ。





〈からだ〉に聞いて食べなさい―もっと自分を愛してあげるために




tag : ためしてガッテン 生活習慣病





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