お手玉 & 紙ヒコーキ スカイキングの折り方/ためしてガッテン 10/29 - 2/2

「昔遊び」の2回目。


うつ病や不安障害などの治療に使われている「お手玉」。

心療内科医師の中原和彦さんの「反対回し」。


世界一飛ぶ、「紙ヒコーキ」。

戸田拓夫さん考案。

滞空時間世界一の「スカイキング」の折り方。



2014年10月29日放送の「ためしてガッテン」より、「認知症&受験に勝つ! 脳をフル回転させる昔遊び」からのメモ書きです。




ためしてガッテン お手玉 & 紙ヒコーキ




お手玉が治療に


ササミ
昔遊びの「お手玉」が、医療現場で役に立っているそうです。


愛媛県新居浜市、童夢にいはま。

ここに、お手玉のすごい達人がいるそうですよ。


お手玉師範代の、今村シメ子さん。

4つのお手玉を、軽々と回しちゃいます。


お手玉を使って脳を活性化する、簡単な練習法がある。

普通、右利きの人は、右手で玉を放って、左手で受けます。

これを、逆にするんですね。

左から右へと、回す。


利き手で玉を放った時、脳の活動は抑えられている。(慣れた動作)

でも、玉を回す方向を逆にすると、脳が活性化されていました。(慣れていない動作)

お手玉をいつもと逆向きに回すだけで、脳の司令塔である前頭前野は、活発に働くんです。



このお手玉による脳の刺激は、様々な病気の治療にも効果があることが、分かってきました。

熊本市内のあるクリニックでは、うつや不安障害などの治療に、お手玉を使っているそう。

ポイントは、利き手ではない側の手を、重点的に使うこと。


心療内科医師の中原和彦さん(ヘルスアートクリニック くまもと)。

お手玉を楽しんでやりながら、反対回しを途中からやる。これを繰り返すことで、脳の働きが全然変わると、教えてくださいました。


ある男性は、お手玉を続けて1週間ほどで、半年くらい続いていた不眠がなくなったそうです。

上達すれば、更に難しい技に挑戦。

こうして脳を刺激することで、症状が改善する人が、たくさんいるのだとか。



イギリスの研究グループが、お手玉のように玉を宙に放る「ジャグリング」という遊びを6週間行ったら 脳にどのような変化があるか、調べました。

脳の神経細胞同士をつなぐ「白質(はくしつ)」という、脳の神経線維のカタマリがあります。

この白質の増加量を調べた。


何もしない場合に比べて、練習した場合は、白質の量は 6%増えました。

しかも、やめて4週間後も、(少し下がるものの)効果はまだ持続していた。

脳の神経線維の部分が増えたということは、それだけ脳の伝達速度が速くなったということです。


ポイントは、より難しい技に挑戦すること。

お手玉だと、「反対回し」のあとは、「片手で 2つの玉を回し続けるという技」。

コツは、落としてもいいから、2個目の玉を手から放すことです。




折り紙の効果 スカイキングを飛ばせ


ササミ
最後は、「折り紙」。


学研教育総合研究所で「脳活性度」が調べられました。

いろんな遊びをする時、脳の血流量を調べることで、測定した。


上に行くほど脳活性度が高くなるのですが、

「すごろく」は、 -1.0 と -2.0 の間。

「トランプ」は、 ±0 と -1.0 の間。

「将棋」「カルタ」は、±0 と 1.0 の間。

「囲碁」「パズル」は、1.0 と 2.0 の間。

「けん玉」は、2.0 です。

その上が、「計算ドリル」。

そして1番上なのが、「折り紙」でした。



スタジオでは、紙ヒコーキ折りに挑戦。

世界記録に挑みますよ。


参考にさせていただくのは、世界的な紙ヒコーキ作りの達人、戸田拓夫さんの方法。

戸田さんは、折り紙ヒコーキ協会の会長さんなのです。

4年前、室内での滞空時間を競う大会で、世界記録を更新しました。





滞空時間世界記録、29秒2。



戸田さんのよく飛ぶヒコーキの一番のポイントは、「翼のうしろを、ほんの少しだけ、爪を立てるように ひねること」

これで、滞空時間が驚くほど、アップするそうです。




ここでスタジオで登場したのは、折り紙ヒコーキ協会 事務局長で主任指導員の、藤原宣明さん。

手にしているのは、戸田拓夫さんが考案した、滞空時間世界一の「スカイキング」です。


ポイントは、「昇降舵(しょうこうだ)」。

本物の飛行機にも、あります。


昇降舵をつけてない紙ヒコーキは、飛ばしてもすぐに落ちてしまうことが多い。

また、ひねりが強すぎて昇降舵の角度がつきすぎると、高く上がりすぎて、途中で急降下してしまいます。

なので、昇降舵は、少しだけひねるのがコツ。

滞空時間を稼ごうと思ったら、できるだけ高く上げて、そこからゆっくり下降させるといい。



<スカイキングの作り方>

(1) 中心に沿って、左右を三角に折ります。

スカイキングの折り方(1)


(2) 上に隙間をあけて、半分に折る。

スカイキングの折り方(2)


(3) 左右のへりを、三角に折ります。

スカイキングの折り方(3)


(4) さらに折り込み、先端を曲げましょう。

スカイキングの折り方(4)


(5) 先端を開き、ひっくり返して、半分に折る。

スカイキングの折り方(5)


(6) 先端を指で開き、折りたたみます。

スカイキングの折り方(6)


(7) 一度持ち上げ、包み込むように、先端を折り曲げる。

スカイキングの折り方(7)


(8) 翼を作りましょう。

スカイキングの折り方(8)


(9) 翼の端を垂直に折って、完成。

スカイキングの折り方(9)


(10) 昇降舵を、忘れずに。


スカイキングの折り方(10)











NHKためしてガッテン増刊 健康プレミアム Vol.06 2014年 07月号 [雑誌]




お手玉が癒す心とからだ


 





エノキ
楽しく遊んでいた昔ながらの遊びに、こんな効果があったなんて。

ササミ
けん玉で 集中力が養われたり、お手玉が治療に使われたり。

エノキ
昔の人の知恵は、侮れませんな。

ササミ
紙ヒコーキの「スカイキング」。

すごく飛んでましたね。

エノキ
本物の飛行機を参考にしてるなんて、すごい。





次回は、「おいしくって超楽しい カリフラワー新調理術」。





【10機種の紙ヒコーキ用紙付き】 親子で作る! 紙ヒコーキBOOK (紙ヒコーキBOOKシリーズ)






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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認知症予防&集中力アップ けん玉のコツ/ためしてガッテン 10/29 - 1/2

今週のテーマは、「昔遊び」


1つ目は、「けん玉」です。

慣れてないことをすると、前頭前野が活性化。

認知症予防や記憶力アップに、効果がある。

慣れたことをすると、集中力アップ。

ゾーンモードに。


名人、秋元悟さんのスゴ技。

けん玉のコツは、ヒザを2回動かすこと。


朝日大学 藤野良孝 准教授が教えてくれた「オノマトペ」を使った方法。

飛行機には、「ジッ ブラ~ン」。



2014年10月29日放送の「ためしてガッテン」より、「認知症&受験に勝つ! 脳をフル回転させる昔遊び」からのメモ書きです。




ためしてガッテン けん玉のコツ




昔遊び


ササミ
お手玉、折り紙、メンコにベーゴマ。

懐かしい遊びは、いろいろあります。

そんな中で、今、世界的に人気なのが、「けん玉」

英語で、「Catch & Flow」と呼ばれている。

アメリカでは、クールな遊びとして認知されているのだとか。

先月には、東京で世界大会が開かれました。


昔遊びには、トップアスリートも、注目しているんです。

ビーチバレーの、西堀健実さん&溝江明香さんのペア。

練習の前に、けん玉やお手玉を、10分ほどやっているそう。

そうすることで、集中力がアップするんだって。



昔遊びの中で、今日取り上げるのは、「けん玉」「お手玉」「折り紙」

この楽しい遊びが、脳に影響を与えていることが、分かったんです。

さてさて、どんな影響があるのでしょう?




けん玉と集中力の関係


神奈川県川崎市にある、とある柔道教室。

指導者は、バルセロナオリンピック 柔道 金メダリストの、古賀稔彦さんだ。

ここでも、けん玉が使われています。

稽古の初めに、欠かさず行うのだそう。

腰を落とした姿勢でやったり、足払いをしながらやったり。

さらには、空いた方の手で、グー、チョキ、パー。

みんな、とっても器用にやってます。


でも、柔道とけん玉に、どんな関係があるのでしょうか?


古賀さん曰く、「けん玉は集中してないと、できない」。

「できると思ってやってても、油断すると、失敗してしまう」。

これが、「柔道でも、1本1本の技を丁寧にやろう」という姿勢につながるのだとか。

「手を抜かない」ことが、身につきます。


けん玉を始めてから、この道場では、低学年の部で、全国大会を3連覇しているのだそう。

古賀さんは、子どもたちが精神面で強くなったと感じています。



一方、こちらは、北海道札幌市にある学習塾。

ここでも、けん玉が使われている。

けん玉をすることで得られるのは、集中力。

家でも勉強に集中できるようになったと、評判です。


他にも、霊長類最強女子、レスリングの吉田沙保里さんも、やっているそうですよ。



どうも、けん玉と集中力は関係していそうですね。


というわけで、ここで実験。

協力してくれるのは、ダーツのトッププレイヤー、村松治樹さんだ。

ダーツに一番必要なものは、集中すること。

村松さんは、いわば、集中のプロなんです。


諏訪東京理科大学 篠原菊紀 教授 監修のもと、実験開始。

血流の変化から脳活動を測定する装置で、分析しますよ。

ダーツをしている時、脳の状態は、どうなっているのでしょうか?


的を狙っている時、脳の前の部分は、血流が減って、活動が低下しています。

集中している時の脳は、意外にも、活動が抑えられているんですね。



続いて同じ実験をしてくれるのは、けん玉道六段の秋元悟さん。

けん玉をしている時の脳は、どうなっているんでしょう?


やはり、脳の前の部分は、活動が抑えられているようです。

解説によると、余計な気持ちを使わなくても済むような意味での、集中ができている状態。

「いわゆるゾーンに入るのに近い状態」だそう。

(ゾーンとは、究極の集中状態)

けん玉には、高度な集中力を引き出すパワーがあるようです。



集中している時、前頭前野の活動は抑えられている。

逆に、脳の後ろの方、自分の姿勢や動きをイメージする箇所は、活性化しています。

つまり、脳が集中している状態では、必要な場所だけを働かせ、他は休んでいるんですね。


このような集中モードに入ることを脳に覚えさせると、けん玉をする時だけではなくて、スポーツしたり、勉強をしたりする時にも、集中モードに入りやすくなります。



じゃあ、けん玉初心者がやったら、どうなるのでしょう?

ほとんど経験のない男性に、けん玉をしてもらい、同じ実験をしてもらいました。


すると、別の結果が得られた。

前頭前野は、活発化してたんです。

実は、慣れてないことをすると、「脳のどこを、どういうふうに使えばいいんだ?」という風に、脳全体がものすごく活性化するんですね。

そしてこれが、認知症の予防や、記憶力アップに、効果がある


けん玉名人の秋元さんでも、難しい技をする時は、同じような状態になります。

「横はねけん」という技は、秋元さんでも、成功するのは 10回中 3回ほど。

この時、秋山さんの脳は、活性化されている。



慣れていない技をやる時は、「脳活性化モード」になる。

慣れた技をやる時は、「集中モード(ゾーンモード)」になる。




ここでスタジオに、秋元名人が登場。

素晴らしい けん玉テクニックを、披露してくださいました。









でも、素人は、どうやったらいいんだろう?




けん玉のコツ


ササミ
けん玉の効果は分かりましたが、初心者がうまくやるには、どうやったらいいんでしょうね。


まずは、いちばん基本的な技「大皿」から。





慣れている人は簡単にやりますが、初心者には難しいようです。


ここで登場したのは、日本けん玉協会 会長で けん玉道九段の、松永義希さん。

秘策を、教えてもらいましたよ。


すると、なかなかうまくいかなかったのが、成功するようになりました。

「大皿」よりも難しい「ろうそく」という技まで、できるようになった。






初めて けん玉をする海外の人も成功するぐらいですから、この秘策は効果がありそうです。


そのコツとは、「ヒザが2回動く」


ヒザを動かさないままやると、失敗しちゃいます。

玉を上げる時だけ、1回動かすだけでも、うまくいかない。


玉を上げる際、ヒザをやわらかく曲げて、伸ばしながら玉を上げる。

そして、玉がお皿にのる瞬間に、もう1回、ヒザを曲げます。






ヒザを曲げることで、玉のエネルギーを吸収できるんですね。

いわば、クッションの役割。


スタジオで実践してもらったところ、竜雷太さんが成功。

志の輔さん、松本明子さん、山瀬まみさんも、見事 成功しました。



これを繰り返し、楽にできるようになると、脳が集中モードになります。



けん玉の技の数は、およそ3万種類だそう。

「大皿」をクリアできたら、次は難しい技だ。




オノマトペで上達


基本技をマスターしたら、次の課題は「飛行機」という技。





これは難しそうだぞ。



ここで登場したのは、スポーツ心理学者で朝日大学准教授の 藤野良孝さん。

「オノマトペ」という擬音を声に出すことで、難しいスポーツの技をマスターする達人です。

この方法は、オリンピック選手の指導にだって、使われているんですよ。


藤野先生曰く、「けん玉の動きは、リズムとタイミング」。なので、「けん玉の動きに合ったオノマトペを発して、身体と声が連動すれば、必ずうまくできるようになる」。


「飛行機」に合ったオノマトペは、「ジッ ブラ~ン」

始める時に じっと見て、「ジッ」。回しながら、「ブラ~ン」。

「ン」で、フィニッシュです。


声を出すと口が開くので、肩などに余計な力が入らないという効果が。

リラックスした状態で、できます。


さて、結果ですが、たった2~3分練習しただけで、成功するようになりました。

オノマトペ、やりますね。



お次は、「ふりけん」という技。

玉を大きく1回転させ、剣先に入れます。





初心者ができるようになるには、普通、数週間かかる、大技だ。


その「ふりけん」のオノマトペは、「ブラ~ン キュッ」

「ブラ~ン」と回して、入れる瞬間に「キュッ」。




さあ、スタジオに、藤野良孝 先生が登場です。

相変わらず、いいキャラ持ってますね~。


「オノマトペ」とは、「ニャー」とか「ドキドキ」などの、擬音語や擬態語。


<オノマトペの効果>

声を出すことで、余計な力が抜け、難しい動きができるようになる。



もちろん、脳にも効果が出ます。

技が成功した瞬間は、達成感を味わえますよね。

すると、脳の奥にある「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」という部分が刺激されて、神経伝達物質のドーパミンが放出される。

これはいわば、「やる気物質」。

すると、前頭前野が、更に活性化されます。



ササミ
けん玉で、慣れた技をやれば、集中モードに。

慣れない技をやれば、活性化モードになれます。

エノキ
ガッテン! ガッテン!





NHK ためしてガッテン 2014年 秋号




けん玉の技123


 



次(2/2)は、治療にも使われる「お手玉」と「折り紙」。

世界一飛ぶ紙ヒコーキ、スカイキングの折り方も。





脳と体の動きが一変する 秘密の「かけ声」 (青春新書PLAYBOOKS)






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ニオイ玉で腎臓病に? 膿栓とは/ためしてガッテン

今週のテーマは、「ニオイ玉」


ノドの奥、扁桃に白い粒が。

クサいニオイの正体。

腎臓病(IgA腎症)や肌荒れ(掌蹠膿疱症)との関係。


正式名称は、「膿栓(のうせん)」。

実は、細菌のカタマリだった。




和歌山県立医科大学病院、山中昇 教授の解説。

 慢性扁桃炎の症状。

 治療法や予防法。


口輪筋のチェック法。

ペットボトルで鍛える方法。



2014年10月22日放送の「ためしてガッテン」より、「“風邪はノドから…”その体質に潜む病SP」「肌荒れ、肩こり、腎臓病…原因はまさかのノドの腫れ!?」からのメモ書きです。




ためしてガッテン ニオイ玉(膿栓)




ニオイ玉と病気


ササミ
今回のテーマは、「ニオイ玉」です。

エノキさん、ニオイ玉って知ってます?

エノキ
何度か、芸人さんの話の中で聞いたことがあります。

漫才していて出てきたとか、風邪ひいた時に出たとか。

小さい玉で、すごくクサいって話でした。

ササミ
街のみなさんに聞いたところ、体験したことがあるのは、100人中 32人でした。


実は、このニオイ玉がきっかけで、たいへんなことになってしまった方々がいます。

ある女性は、腎臓病になった。

別の女性は、ひどい肌荒れに。

専門家によれば、肩こり、心臓病、大腸炎、目の病気(失明)など、全身に病気が蔓延する可能性もあるのだとか。

エノキ
ひえ~っ!




ササミ
ゲストの内山信二さんも、この玉を出したことがあるらしい。

その時は、ポップコーンのカスみたいだったといいます。

白っぽいという人もいれば、黄色っぽいとか、緑っぽいという人も。

乳白色だとおっしゃる方が多いかな。

大きなものだと、5mmぐらいあるのだそう。

つぶすと、ものすごく クサい。


ためしてガッテン ニオイ玉


でも、このニオイ玉が、どうして全身の病気と関係するのでしょう?




【体験談(1)】


静岡県に住む、54歳の女性。

10年以上前から、頻繁にニオイ玉が出たのだという。

うがいをして吐くと、ごはん粒のようなものが出たりする。

当時、食事がノドに詰まることがよくあったので、食べ物のカスがノドに詰まり、それが出たのだと思っていました。


ところが8年前、急に体調を崩し、1週間ほど、ノドの痛みが続いた。

ようやく治りかけた頃には、突然、血尿が。

あわてて病院で検査を受けたところ、腎臓病だと診断されました。

しかも意外なことに、ノドにできたニオイ玉と腎臓病には 深い関係があるのだという。




【体験談(2)】


埼玉県にお住いの、42歳の女性。

以前から、ノドに異物感を感じることがありました。


そんな女性を襲った症状は、手足の発疹。

手と足に、ひどいブツブツができるようになった。

いくつか病院を受診するも、原因は不明。

その間にも症状は、どんどん進行していきます。

最もひどかった頃には、爪までボロボロ。

ひどいかゆみにも、襲われたという。




しかし、病気とニオイ玉に、どんな関係が?



体験談(1)の女性がかかった病気は、「IgA腎症」

予備軍も含めると、全国で100万人という病気です。


体験談(2)の女性の肌荒れは、「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」

手のひらや足の裏に発疹ができて、痛みや かゆみに見舞われる病気で、3万人近い方が苦しんでおられる。


おふたりに共通しているのは、「風邪をひくと、いつもノドから症状が出る」という点。


風邪でノドといえば、「扁桃腺(へんとうせん)」

今は「扁桃(へんとう)」と呼ぶようになっているらしい。


扁桃(口蓋扁桃 こうがいへんとう)とは、ノドの両脇にある赤い部分のこと。

デコボコしていて、凹凸があるのですが、このへこんだ部分に、ニオイ玉は入っています。




ニオイ玉の正体


ノドつながりということで、お邪魔したのは、「NHKのど自慢」。

梅ちゃん先生でも描かれましたが、昭和21年から続く長寿番組です。

その予選会場で、ノドをチェックさせてもらおうってわけ。

ニオイ玉を、探しちゃいますよ。

協力してくれたのは、和歌山県立医科大学 耳鼻咽喉科の戸川彰久 医師です。


さすがに「のど自慢」の方々だけあって、扁桃はピカピカです。

ニオイ玉は、なかなか見つからない。

そして31人目にして、やっと発見。

綿棒で、採取させていただきました。


そのニオイ玉を、神奈川歯科大学 大学院歯学研究科の山本龍生 准教授に、分析していただきます。

電子顕微鏡で覗いてみた、その結果に、先生もビックリ。

その正体は、アレだったのです。


このニオイ玉の大きさは、約5mm 。

それを拡大していくと、正体が分かりました。

ニオイ玉は、細菌のカタマリだったんですね。

歯周病菌とか、大腸の悪玉菌の、仲間だった。

だから、卵が腐ったようなニオイがする。


正式な呼び名は、「膿栓(のうせん)」

膿が栓をしてしまったような状態だというわけ。


膿栓の中にいる細菌の中でも、ひときわ多く見つかったのが、これ。

「バクテロイデス」

大腸の悪玉菌の仲間で、このような細菌が過剰に密集したものが、膿栓です。

なんと、1mm ほどの膿栓に、1億から2億の細菌が密集しているそう。



この膿栓、扁桃でいったい、何をしているのでしょうか?


細菌が、空気や食べ物と一緒に、ノドに侵入。

すると扁桃に、T細胞が現れましたよ。

T細胞は仲間の細胞に命令して、細菌に向かって攻撃させます。

実は、扁桃というのは、体を守る免疫器官なのです。

リンパ球などの免疫細胞が、細菌の侵入を阻止しようと頑張ってくれる。


風邪をひくと、ノドが腫れますよね。

いわゆる扁桃炎の状態。

あれは、免疫細胞が細菌と戦っている証拠なんです。


実はニオイ玉は、免疫細胞にやられた細菌の死骸のカタマリ。

なので、それ自体が病気の原因になるわけではないそう。


ところが、細菌との戦いが長く続くと、思わぬ事態に。

なんと、免疫細胞が、体のあちこちで暴走してしまいます。

リーダーであるT細胞が、メチャメチャな指令を出し続けるからです。



真犯人、発見。

全身の病気の原因は、免疫細胞たちでした。



扁桃は、免疫を担う「リンパ組織」の一部です。

実は、体のあちこちにはリンパ組織が存在していて、それぞれに T細胞がいます。

しかし、扁桃のT細胞は、何らかの理由で、急におかしくなって、間違った指令を出してしまうことがあるんですね。

結果、T細胞の命令を受けた免疫細胞が、体中に出動してしまう。

そして、細菌はいないなのに、全身を攻撃。

様々な病気を引き起こしてしまう。


扁桃というのは、他の臓器とは違って、むき出しです。

全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが外にある。

それだけ、扁桃のT細胞というのは、ハードな仕事をこなさねばなりません。


膿栓は、扁桃のT細胞が細菌と戦い続けた証拠なんですね。

それだけ、四六時中、頑張っていたということ。




山中先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

和歌山県立医科大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授の山中昇 先生です。


膿栓ができ続けるような状態を、「慢性扁桃炎」という。

この慢性扁桃炎の状態が長く続くと、全身の様々な病気につながる可能性が。


<慢性扁桃炎の症状>

・ノドのイガイガ感や違和感 → 1ヵ月以上続く。

・膿栓が月に 3~4回出る → 3ヵ月以上続く。



<慢性扁桃炎の治療法>

・炎症を抑える薬の使用。

・うがい。

・耳鼻咽喉科で、膿栓を吸引してくれることも。




慢性扁桃炎を持っているからといっても、すべての人が全身の病気になるわけではありません。

ただ、一部の人に、腎臓病や肌荒れなどの症状が現れることがある。



さて、体験談(2)の女性ですが、肌荒れは見事に治っています。

体験談(1)の女性も、完治したわけではないけれど、進行を止めることに成功。寛解の状態に。


どういう治療が行われたのかというと、扁桃を摘出する手術が施されました。

ちなみに、扁桃を摘出しても、体中の他のリンパ組織が補ってくれるので、免疫力は落ちないのだそう。

掌蹠膿疱症(肌荒れ)の場合、扁桃を取ると、およそ50%の人が完治。

90%の人の症状が改善するといわれている。

IgA腎症(腎臓病)の場合も、抗炎症薬と早めの扁桃摘出で、およそ90%の人が腎臓の機能を保てるそうです。

(ただ、掌蹠膿疱症やIgA腎症の原因は他にもあると考えられており、研究が進められているとのこと)



ササミ
扁桃が原因で、全身の病気になることも。

それを知らせてくれるのが、長く続くニオイ玉でした。

慢性扁桃炎を治療すれば、症状は改善します。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




慢性扁桃炎の予防法


さて、扁桃炎の原因となる行動とは、何なのでしょうか?


そのヒントを教えてくれたのは、岩崎動物病院の岩崎雅和 院長。

実は、イヌやネコなど多くの哺乳類は、人間と同じように、扁桃を持っています。

けれど、岩崎先生によると、イヌなどで扁桃が腫れて困るということは、まずないのだという。

医薬基盤研・霊長類医科学研究センターの揚山直英 主任研究員にうかがったところ、サルでも扁桃が腫れているのを見たことはないらしい。

動物は、滅多に扁桃炎に、かからないようですね。



動物はしないけど、人間はするもの。

それは、「口呼吸」。

人間以外の哺乳類は、主に鼻呼吸をします。

口呼吸は、ほとんどしない。


では、何が悪いのか?

口呼吸をすると、口内が乾いて、細菌が繁殖しやすくなります。

これが、慢性扁桃炎の原因になってしまうんですね。



<口呼吸の原因>

(1) 口輪筋(こうりんきん)の衰え。

(2) クセ。



口輪筋は、口の周りの筋肉。

口を閉じさせる筋肉で、これが衰えると、開きやすくなる。



<口輪筋 チェック法>

ペットボトルと、直径3cm ほどのボタン、タコ糸、を用意します。

ボタンにタコ糸をつけて、ペットボトルに結びつける。

ペットボトルには、1リットルの水を入れておきます。


ボタンを唇と歯の間に はさむようにして、持ち上げてください。

持ち上げられなかったら、口輪筋が衰えているサイン。


トレーニングも、できますよ。

自分が持ち上げられるギリギリの水量の半分を、ペットボトルに入れる。

5秒間持ち上げては5秒間休むという運動を、1日に20回行ってください。




歯科医の方が、ギターで口輪筋トレーニングを紹介してくれています。

こんな感じ。

(音量に注意して!)





テンション高いな~!




クセも、治すことができます。

使うのは、シール。

部屋の目立つ所に、シールをペタリ。

それを見る度に、口を閉じるように意識します。


これは病院でも勧められている方法で、「認知行動療法」という。

口が開いてたと意識するだけで、改善できるそうですよ。


テレビ、パソコン、スマホなど、よく使うものに、「口呼吸しないこと」と書いた付箋(ふせん)を貼るのも、いいかもしれません。



ササミ
口呼吸をやめることで、慢性扁桃炎は予防できます。

エノキ
ガッテン! ガッテン!





NHK ためしてガッテン 2014年 秋号



のどの病気Q&A


 





エノキ
ニオイ玉の正体が細菌の死骸だったとは、ビックリしました。

なるほど、クサいわけだ。

ササミ
それが全身の病気につながるなんて、なおビックリですね。

花粉症もそうだけど、免疫システムの不具合って、最近、よく聞きます。

それそのものは大事な機能だけど、頑張りすぎると、よくないわけか。

エノキ
これからは、口呼吸に気をつけたいと思います。





次回は、「認知症&受験に勝つ! 脳フル回転する昔遊び」。





NHKためしてガッテン増刊 健康プレミアム Vol.06 2014年 07月号 [雑誌]



NHKためしてガッテン病気にならない健康食の「超」基本 (主婦と生活生活シリーズ)






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