【センテナリアン】 目指せ100歳 老年的超越/ゲンキの時間


センテナリアンという言葉、知ってますか?

これは、1世紀を生きる人、という意味。

つまり、100歳以上のご長寿さんのこと。


では、そうなるには、何を心がけたらいいのでしょう?

カギは、「慢性炎症」だ。


[1] 食生活

魚を食べて、EPA・DHAを摂取。


[2] 身体活動

定期的に運動すること。


[3] 幸福感

老年的超越が高まると、身体の衰えを気にしなくなる。



テロメアと老化の関係。



ドクネット:慶應義塾大学医学部 百寿総合研究センター 新井康通 医学博士。

ゲンキスチューデント:春香クリスティーン。

ゲンキリサーチャー:深沢邦之。



2017年2月12日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「百寿研究最前線! 鍵は血液」「センテナリアンの真実」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 目指せ長寿 センテナリアン




長寿と慢性炎症


ササミ
みなさんは、25個の世界記録を持つスーパースイマーを、ご存知でしょうか?

彼女の名は、長岡三重子さん。

なんと、大正3年生まれの102歳なんですよ。


和歌を詠むのが趣味だという腰山久さんは、大正5年生まれの100歳。



100歳以上の方は、一世紀(ワン・センチュリー)を生きるという意味で、「センテナリアン(centenarian)」と呼ばれてるんです。



100歳以上の長寿なんて、遺伝なんでしょ?

そう考えがちですが、必ずしもそうではないようですね。


最新の研究では、寿命を決めるのに、「遺伝要因」は25%だけ。

残りの75%は「環境要因」で、はるかに重要なんです。

(南デンマーク大学 カール・クリスチャンセン)


ということで、日々の暮らし方が、関係しそう。

つまり、誰しもが、長寿になれる可能性がある。





まずは、恒例の基礎クイズから。


Q)次のうち、長寿を妨げる病気は、どれでしょうか?

 A:便秘

 B:じんましん

 C:歯周病










答えは、「C:歯周病」

理由は、もう少し後で。




深沢さんが向かったのは、日本でセンテナリアンを研究する最先端基地。


東京都は新宿区にある、慶応義塾大学医学部 総合医科学研究棟。

百寿総合研究センターの新井康通 先生に、お話を伺います。


いったい、どのような研究をしているのでしょうか?


「全国の高齢者の方を訪問させていただいて、健康状態ですとか、生活習慣、血液の分析などをさせていただいて、健康長寿の秘訣を探る研究を行っています」


この研究の中心は、二人。


訪問検査をするのは、特別招聘(しょうへい)教授の広瀬信義 先生。

新井先生は、その結果の分析を担当している。



その現場を、見せてもらうことに。


千葉県は香取市の JR小見川駅。

ここで広瀬先生と合流し、訪問検査に同行させていただきました。


これまで調査してきた人には、こんな方々が。

和菓子屋の看板娘 田谷きみさんは、大正4年生まれの101歳。

105歳以上の100メートル世界記録を持つ宮崎秀吉さんは、明治43年生まれの106歳。

などなど、全部で およそ700人も、調査してきたのだとか。


この日訪ねたのは、102歳の女性。

まずは、血圧の測定を行います。

その際に、「生まれは、どこでしたっけ?」と聞きました。

血圧を診ながら、認知機能もチェックしてるんですね。


別の102歳の女性には、こんなことを。

「『ふじのやま』、これを反対から言ってみて」


訪問検査は、認知機能、性格、学歴(若い頃の学校の成績)、家族の長寿など、様々な角度から、聞き込みを行うのだ。


訪問検査で最も重要なのが、採血だという。

血液に、健康長寿のヒントがあるらしい。


広瀬先生が採取してきた血液は、研究所内で処理され、新井先生が様々な角度から分析し、共通点を探す。

これまで20年以上かけて、100歳以上を800人、その家族や75歳以上の高齢者を合わせると、1500人分の血液が保管されているのだとか。


さて、1500人の血液から判明した、健康なセンテナリアンの共通点とは?


広瀬先生が教えてくれましたよ。

「どの年代を見ても、慢性炎症が少ない方が、長生きだということが分かりました」



慢性炎症と生存率の関係を示したグラフ。


慢性炎症と生存率


慢性炎症が高い人よりも、低い人の方が、4年後には、20%も生存率が高い。



私たちの身体が、何らかの有害な刺激を受けた時に起きる反応が、「炎症」

これには、急性と慢性があります。

「急性炎症」は、切り傷や火傷などで赤くなったり、風邪のウイルスによるノドの腫れなど、長くても数週間程度で治る炎症のことです。

一方、「慢性炎症」は、身体の中の細胞が老化したり、あるいは、壊れてしまうことで起こる炎症のこと。

細胞が老化すると、そこから炎症物質が放出され、周囲の細胞に炎症が広がります。

内臓の炎症には痛みがなく、自覚症状もないため、気づかないうちに、全身に広がることも。


そんな老化による慢性炎症を早めてしまうのが、これ。


1つは、「肥満」

肥満になると内臓脂肪が増え、臓器の血流が悪くなります。

すると、炎症を引き起こす物質が分泌され、慢性炎症に。


もう1つは、「ぜんそく」

気管支など、空気の通り道に炎症が起こるため、慢性炎症になる。


そして、基礎クイズの答えである「歯周病」もそう。

歯と歯肉の境目に入った菌により、炎症物質が作られ、慢性炎症を引き起こしてしまうのだ。



慢性炎症の怖い所は、1か所にとどまらず、全身に広がって、やがて大きな病気につながってしまうこと。

動脈硬化や脳卒中、糖尿病やがんなど、命に係わる病気につながることも。


なので、慢性炎症が少ない100歳以上の人は、動脈硬化や糖尿病の人が少ないんです。


実際、動脈硬化や糖尿病の患者数は、高齢になるほど増えるのですが、100歳を超えると、その数が減っている。

つまり、慢性炎症を抑えられるか否かが、健康長寿への分かれ道なんですね。




健康長寿のポイント


ササミ
どのように暮らせば、慢性炎症を抑え、健康に長生きできるのでしょうか?


慶応大学の研究が導き出したポイントは、この2つ。

 (1) 食生活

 (2) 身体活動





<食生活>


ご長寿さんは、よく魚を食べているようです。


広瀬先生のお話。

「魚には、オメガ3系不飽和脂肪酸であるEPA・DHAが、豊富に含まれています」

「これらの脂肪酸は、慢性炎症を抑制する働きがあります」


EPAやDHAは、血液中の中性脂肪やコレステロールを調整し、慢性炎症を抑えてくれるのだ。


介護が必要な人と、自立している人を比較すると、自立している人の方が、EPA・DHAともに多く摂っていました。



そして、肉にも、健康長寿の秘密が。

魚を中心に、肉もバランスよく摂ることで、慢性炎症を抑え、長生きにつながるのだという。




<身体活動>


定期的な身体活動には、体重のコントロールや内臓脂肪の減少といった効果が。

さらに、運動することで血液循環がよくなり、全身に栄養が渡り、慢性炎症が起きにくくなります。


高齢者の場合、散歩や体操など、軽い運動でよいので、定期的に体を動かすということが重要。


実際、85歳以上の70%の人が、毎日30分以上歩いている。


ということで、健康長寿のポイントその二は、定期的な運動。

慢性炎症を抑え、動脈硬化の予防にもつながるのだとか。




ドクネット


引き続き、慶應義塾大学医学部 百寿総合研究センターの 新井康通 先生に教えていただきます。


慢性炎症は、風邪や傷などの急性炎症に比べて、程度としては弱く、自覚症状もほとんどありません。

しかし、長く持続することによって、気づかないうちに、身体の中の様々な臓器に広がってしまうという特徴がある。


慢性炎症は、身体の中の複雑な反応です。

なので、新井先生は、血液中のCRPや炎症性サイトカインなど、専門的な炎症物質を詳細に調べているという。


一般的な健康診断の結果報告書の中に、「CRP」の項目があります。

基準値は、0.3以下。


健康診断 炎症 CRP


CRPは、風邪をひいたり、熱があるなど、急性の炎症でも高くなる。

一度測って高くても、すぐに慢性炎症とは考えずに、まず健康な時の値を 数か月 1年単位で比べるとよいそうです。
 



幸福感


ササミ
センテナリアンになるには、もう1つポイントが。


みなさんに話を聞くと、「今が一番幸せ」と、おっしゃっている。


大阪府は吹田市にある、大阪大学 人間科学部。

心理学博士の 権藤恭之 先生に、教えてもらいましょう。

「主に見ているのは、幸福感、ポジティブな感情があるか、ネガティブな感情があるか、人生に満足しているか」


これまで、16年にわたり、500人のセンテナリアンにアンケート。

その結果、およそ80%の人たちが、幸せだと回答したそう。


年齢によって、身体機能はどうしても低下してしまいます。

けれど逆に、幸福感は上昇するそうです。

80歳前後を境に、身体は不自由ながらも、幸せを感じている人が多くなるらしい。


長寿になることで得られる幸福感。

その裏には、秘密がありました。

人体の神秘といってもいいかも。



権藤先生のお話。

「年と共に変化する物事の捉え方や考え方を、老年的超越と呼んでいます」

「老年的超越っていうものが高まっていくと、身体の悪い状況を気にならなくなるとか、あまり関心を向けなくなるという風になって、幸福感が高まるのではないかと考えています」



センテナリアンのみなさんは、身体的な衰えには目を向けず、むしろ、暮らしの中で楽しみを見つけ、好きなことに没頭しているようです。

そんな前向きな精神が、100歳まで健康で生きられる、もう一つの共通点なんですね。
 



テロメア


新井先生が、さらに教えてくれました。

それが、「テロメア」。


テロメアとは、細胞の核にある染色体の末端部分。

染色体全体を保護する役割があると言われています。

細胞分裂のたびに短くなり、限界に達すると、分裂が停止。

これが、「細胞の老化」と考えられている。


なので、テロメアが短ければ短いほど、細胞は老化が進んだ状態だということに。


新井先生たちの研究成果から、センテナリアンの人たちは「テロメアが短くなりにくい」ということが分かったんです。

テロメアが短くなりにくいということは、細胞レベルで老化が起こりにくいということ。





長寿の秘訣は、食生活、身体活動、幸福感。

そこを改善すれば、より健康になれるかも。





100歳まで元気な人は何を食べているか?: 腸内環境を整える「百寿者」の食習慣 (単行本)



人生は80歳から  年をとるほど幸福になれる「老年的超越」の世界






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