【骨ホルモン】 オステオカルシンを増やす方法は かかと落とし/ガッテン


骨粗しょう症の治療で、血糖値が改善することがよくある。

その秘密は、骨ホルモン「オステオカルシン」にあった。


骨の中は、どうなってるの?

真っ二つにした画像。



増やす方法は、「かかと落とし」。


<期待される効果>

認知機能の改善、血糖値ダウン。

肝機能の向上、動脈硬化予防。

生殖能力を高める、腎機能の向上。


解説:国際医療福祉大学 山王メディカルセンター 太田博明 女性医療センター長。



2017年2月15日放送の「ガッテン」より、「脳を活性化!血糖値ダウン! 新発見“骨ホルモン”SP」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 骨ホルモン オステオカルシン




骨粗しょう症の治療で 血糖値が改善?


ササミ
朗報です。

超簡単な方法で、血糖値がダウンする。

そのカギは、「骨ホルモン」だった。

なんと、最新の研究では、認知機能を改善するという事実まで、判明しているんです。



骨の病気といえば、「骨粗しょう症」

ガッテンでも、取り上げていますよね。

女性ホルモンが骨を作るのを助けてくれるので、似た働きをしてくれるイソフラボンを含む「納豆」を食べるのがよい。

納豆には、骨を強化する働きがあるんです。





【体験談】


島根県は出雲市に住む、64歳の男性。

若い頃からスポーツ万能で、バリバリ働いてきました。


ところが、3年前、ある異変が起きた。

人間ドックをきっかけに、精密検査を受けた時のこと。

背骨に骨折があると、言われたのです。

骨粗しょう症との診断でした。

X線写真を見ると、背骨が楔(くさび)のような形に潰れていた。


潰れた背骨


男性は驚きました。

まさか、自分が骨粗しょう症とは。


この男性の主治医である、島根大学医学部 内分泌代謝内科の 金沢一平 先生。

先生は、働き盛りである男性の生活を考え、薬による治療を勧めたという。


すると、男性の骨密度は、目覚ましく回復。

そして、さらにハッピーなことが起きたんです。

以前から高めだった血糖値が、良好な数字にまで下がった。

HbA1c の値が、「10.2」から「6.8」に改善したのだ。


でも、なぜだろう?

骨密度が増えたら、どうして、血糖値まで改善したの?



長年にわたり骨粗しょう症の治療を行っている専門家に、聞いてみました。

国際医療福祉大学 山王メディカルセンター 女性医療センター長 太田博明 教授のお話。

「確かに、骨の治療、骨粗しょう症の治療をしておりますと、血糖コントロールがよくなるケースっていうのは、しばしば経験しております」



どうも、骨はどこかと、つながっているようですね。




骨の真実


ササミ
スタジオに運ばれてきたのは、本物の骨。

ではなく、よくできた模型です。


骨の模型


よく見ると、骨に血管が。

ビックリしますけど、鶏ウィングや手羽先の骨を思い出すと、確かに、似てるかな。



神奈川県立 生命の星・地球博物館(小田原市)。

鈴木聡 学芸員が、ある動物の骨を見せてくれました。

なんと、ツキノワグマの上腕骨。


ツキノワグマの上腕骨


骨って、白くないんですね。

これは、生きている時の骨の色。

血管がたくさん骨の中を通っていて、その中を通る「血の色」が見える。


その骨を、真っ二つに。

中にあるのは、「骨髄」です。

プニプニのゼリー状。

骨の中は、やわらかいのだ。

端の方も、無数の細胞が、ビッシリ敷き詰められています。


骨の中 骨髄


骨の硬い部分は、外側の1センチほど。

脊椎動物の骨は、まわりが硬い部分で覆われており、中は、血管や髄液(造血幹細胞)が詰まってるんです。



実は、骨の中の血管は、すい臓とも、つながってるのだ。

だからこそ、骨と糖尿病が関係する。


この発見が、2007年にされたと。

そして、10年たった今、日本でも、やっと発表することができる状態に。



問題は、どのようにつながっているか。

それを、解き明かしていきましょう。




ジェラルド・カーセンティ教授


ササミ
2007年に発表された論文。

「Endocrine Regulation of Energy Metabolism by the Skeleton」


アメリカはニューヨークにある、コロンビア大学。

遺伝発達学部門の ジェラルド・カーセンティ教授は、40年以上、骨について研究している。

実は、骨が不思議なパワーを持つことを、世界で初めて、突き止めた人なんですよ。


そのきっかけは、まったくの偶然だったという。

カーセンティ教授は言います。

「そもそも骨は、世界中で昔から、不吉な死の象徴です」

「学生の頃には、骨は岩のように活動しない単なるパーツだと習いました」

「骨は動かないという常識から抜け出すのは、とても難しかったです」


博士は当初、骨の中にあるタンパク質「オステオカルシン」について、研究していました。

当時はまだ、その働きがよく分かっていなかったのです。

「骨を作る働きをしているのだろう」と考えていましたが、いくら実験しても、予想は大外れ。

オステオカルシンがなくても、骨を作る働きは、まったく正常だった。


ところがある日、事態は一変します。

博士は、糖尿病になっているマウスに、オステオカルシンを注射。

すると、なんと、たった1回の注射で、糖尿病が治って、元気になっちゃったのでした。


詳しく調べてみると、オステオカルシンは、すい臓の働きを活発にし、インスリンの働きも活発化。

さらには、筋肉に働きかけて、糖を取り込みやすくしていることまで判明。

骨にあるタンパク質が、全身を巡り、驚くほどの効果を発揮していたのです。



カーセンティ教授は言います。

「これは、今までの常識を、まったく超えていました」

「医学的にも、驚くべき、非常に重要な発見です」

「この発見による今後の医学への影響は、はかり知れません」



そのオステオカルシンが、スタジオに運ばれてきました。

なんでも、空気中の湿度を吸って、どんどん形が変わり、やがて、見えなくなってしまうのだそう。


オステオカルシン



これをガッテンは、「骨ホルモン」と名付けた。


オステオカルシン(骨ホルモン)は、臓器の働きを活性化してくれるんです。





<骨によって元気になる臓器>



[脳]

オステオカルシンが神経細胞の結合を維持させ、記憶や認知機能を改善させる。


[肝臓]

オステオカルシンが肝細胞の代謝を向上させ、肝機能を向上させると考えられる。


[心臓]

オステオカルシンが動脈硬化を防ぐと考えられる。


[腸]

オステオカルシンは小腸で働き、糖などの栄養吸収を促進する。


[精巣]

オステオカルシンが男性ホルモンを増やし、生殖能力を高めると考えられる。


[皮膚]

骨芽細胞が作るコラーゲンは、皮膚組織と同じ種類。シワの数と相関が高いというデータがある。


[腎臓]

骨が作る「FGF23」というホルモンが、腎機能を向上。



いや~、様々なよいことがあるんですね~。



(ちなみに、胃や肺との関係は、まだ確認されてないらしい)




太田博明先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

国際医療福祉大学 教授で、骨粗しょう症学会の理事長もお務めになった、太田博明 教授です。



太田先生監修のもと、実験が行われました。

まずは、どんな人がオステオカルシンが少ないのか、調べた。


協力してくれたのは、40歳から70歳代の健康な男女、80名。

採血し、オステオカルシンの量を測定します。


(血中オステオカルシン濃度の検査ですが、現在は、甲状腺・副甲状腺異常の疑いがある場合にしか、できないのだそう)



結果、オステオカルシンの平均は、「4.3」でした。


そして、その半分に満たなかった人が、6人いたんです。


6人とも、骨密度は、問題ありませんでした。

問題となったのは、血糖値 HbA1c。

過去、1~2か月の間、どのくらい血糖が高い状態があったかを表すものです。

(5.5以下が望ましい)


それぞれ、「6.7」「6.1」「6.6」「7.8」「6.6」「8.1」と、高め。

気づかないうちに、糖尿病予備群になっていたようです。



骨密度とオステオカルシンの数値は、必ずしも関係ないと、太田先生は言います。

そして、ある方法で、オステオカルシンは出るのだという。


その方法は、もう少し後で。





ササミ
骨には、身体を支える以外に、臓器の働きを助ける重要な役割があったんです。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




サプリメントに


ササミ
ここで、耳よりな情報が。


実は今、オステオカルシンをお手軽なサプリメントにできないか、という研究が進んでいるのだとか。


研究をしているのは、福岡市にある 九州大学大学院 歯学研究院長の 平田雅人 教授。

先生は、人間の腸にも、オステオカルシンを感じ取って 血糖を下げる仕組みがあることを、発見した。

そして今、オステオカルシンをサプリとして摂取できるようにすることに、挑戦しているんです。


そこで たどり着いたのが、これ。

福岡名物、豚骨ラーメンのブタの骨から、オステオカルシンを抽出することに成功したのだ。


平田先生のお話。

「骨の成分であるものが 腸から効くというのは、非常に意外な発見でした」

「飲むというのは、安全な手法ですから」



豚骨から作られたオステオカルシンのサプリは、今はまだ研究段階。

効果を高めるために、実験を重ねているところです。


(ちなみに、豚骨スープには、オステオカルシンは ほとんど溶けていないのだそう)




骨ホルモンを増やす方法


ササミ
さて、いよいよ、増やす方法についてです。


東京医科歯科大学で骨の研究をしている、分子情報伝達学の 中島友紀 教授。

培養した骨の細胞に、どんな働きかけをすると、どんな変化を起こすのか? という研究を行っている。


骨細胞の画像。


骨細胞 画像


骨細胞は長い突起を伸ばして、互いにつながり合っています。

まさに脳の神経細胞のように、細胞突起をつなげて、情報を伝達しているんです。


なので、どれか1つに伝えると、みんなに伝わっていくってわけ。

骨はある部分を刺激してやると、まわりにも次々と伝わって、全身の骨が活性化されるのだ。




今回のガッテン技は、骨のある部分を刺激するだけの、とても簡単な方法。

それを、骨ホルモンが少なかった6人に、1日30回を1週間、続けてもらいました。


その結果が、これ。


オステオカルシン値の変化


オステオカルシン値が、一人を除いて、右肩上がりに。



しかも、うれしいことに、血糖値(HbA1c)は下がっています。


血糖値の変化




では、何をしたのでしょう?



太田先生に、教えていただきます。



<かかと落とし>


かかとを上げて、ストンと落とす。



かかと落とし


振動などの刺激が伝わると、骨の細胞ネットワークが活性化。

骨ホルモンが分泌されるんです。




運動によって身体にかかる負荷を研究している、大阪体育大学大学院 スポーツ科学研究科の 下河内洋平 准教授。

先生に、かかと落としの効果を、分析してもらいました。



軽くジャンプした場合、骨にかかる衝撃は、およそ 270kg(2656N)。

体重の4倍以上の衝撃が、骨に加わっていました。


かかと落としでは、190kg(1863N)。

骨への刺激は、体重の3倍です。

瞬間的に、かなりの負荷が、骨にかかるようですね。



<かかと落としのポイント>

(1) 背筋を伸ばして、ゆっくり大きく伸びあがり、一気にかかとを落とす。

(2) 目標は、1日合計30回以上。

(空いた時間に、少しずつでよい)



(骨粗しょう症や関節疾患など、持病がある人は、主治医に相談してくださいね)




長期でやれば、骨密度も増えるのだそう。


高齢者や体力に自信のない人は、壁やテーブルにつかまって、行ってください。






今まで骨は、人間を形作るとか、支持するとか、保護するとか、そういう作用だと思われてきました。

しかし、骨は、ホルモンや生理活性物質を出す「内分泌臓器」だと分かってきたんです。


なので、骨を活性化することで、いろんな臓器が活発化する。

健康に大きな影響を与える存在だったんですね。




宮森くんの体当たり実験


実は、骨が周囲からの刺激を感じ取る能力って、ものすごく敏感なんです。

ただ座っているだけでも、まわりの変化を、ちゃんと感じ取ってくれているのだ。


そこで実験です。

いけにえ 被験者は、宮森右京くん。

絶叫マシンに乗り、G(重力加速度)による負荷を受けてもらいます。


さて、この刺激を感じ取って、骨は反応するのでしょうか?


最新の絶叫マシンに、5回連続で乗ってもらいます。

さすが、ガッテンの過酷試験担当。


時速100kmを突破する、猛烈な加速。

上下左右、うねりまくります。

クライマックスは、世界最大121度の急激落下!


最大加速度は、7.5G。

525kg の力が、加わっていることになる。


5回連続ともなると、さすがに疲れたみたい。

足にきているのか、よろけちゃった。



さて、肝心の結果は?



なんと、オステオカルシンの値は、下がっちゃってました。

どうやら、やりすぎたようです。



しかし、別の側面も。


「スクレロスチン」という特殊なタンパク質の数値が、減ってた。


スクレロスチンは、骨を壊す因子。

それが減ったということは、骨が壊されなくなった。

つまり、骨が重力を感じて、骨自身を強化している証拠だと。






NHKガッテン!  血糖値をラク~に下げる! 科学の特効ワザ (生活シリーズ)



骨は若返る!  ―骨粗しょう症は防げる! 治る!



NHKためしてガッテン 「骨筋力」で若返る! (生活シリーズ)


 



次回は、これ。

血糖値がさらに下がる方法があった。

より楽に、早く、効果的に。

「最新報告! 血糖値を下げるデルタパワーの謎」。




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tag : ためしてガッテン 糖尿病 生活習慣病





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