肺に子宮内膜症? 萩原智子さんの体験/ためしてガッテン

激痛を伴う子宮内膜症の正体とは。

肺まで破る、チョコレートのう胞(嚢胞)。

水泳選手 萩原智子さんの体験。




推定患者数260万人とも言われる病気があります。

その症状というのが、すごい。

肉を引き裂かれるような激痛。

のたうちまわるような痛み。

焼いたイガグリが、お腹の中で弾け飛んでる感じ。

背中と胸が痛くなって、息ができなくなって、肺が破れてる。

これは、尋常じゃありませんよ。

この病気は、何なんでしょう?



2013年2月20日放送の「ためしてガッテン」より、「さらば!あのツライ痛み 260万人を襲う謎の病」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 肺に子宮内膜症?




激痛の正体とは?


・この病気の推定患者数は、
 260万人だとも言われます。

・しかも、増えているらしい。

・そのうちで
 お医者さんにかかっているのは、
 およそ60万人。

・残りの200万人は、
 ガマンしているといいます。

・激痛なのに我慢するとは、
 どういうことなんでしょうか?



・43歳のAさんは、
 この病気に10年以上
 悩まされています。

・会社員として
 多忙な日々を送っていた
 Aさん。

・最初の異変は、
 20代後半に起こりました。

・生理痛(月経痛)が、
 だんだんと重くなってきたのです。

・すごくつらくて
 薬が効くまで
 横にならせてもらって、
 それから仕事に復帰する。

・鎮痛剤を飲めば
 何とかなるため、
 深刻には考えないまま
 3年が経過しました。

・今思うと
 普通じゃない痛みだったと、
 Aさんは振り返ります。

・でも当時は、
 自分が病気だと思っておらず、
 ひどい生理痛だぐらいに
 考えていました。

・ところが30代になると、
 尋常じゃない痛みに悪化。

・内臓をえぐるような
 痛みになったといいます。

・パンパンに焼いたイガグリが、
 お腹の中で弾け飛んでいる感じに
 なってしまいました。



・生理痛とは、
 子宮の収縮などによって
 起こる痛みのことです。

・程度の差はあれ、
 多くの女性が経験している。

・でも、それにしては、
 痛みがすごすぎる。

・やがて、Aさんは、
 市販の鎮痛薬では
 効かないほどになりました。

・あまりの激痛に、
 毎月のように
 仕事を休まざるを
 えなくなってしまった。


・そして
 病院を訪れたところ、
 お医者さんから
 卵巣が腫れていると
 言われたといいます。

・??
・子宮じゃなくて、卵巣?

・どういうことなんでしょう。




・37歳のBさんは、2児の母。

・やはり20代から、
 生理痛に悩まされてきました。

・30代になり
 生理痛は和らいでいたものの、
 1年前のある日
 異変が襲いました。

・急に背中と胸が痛くなって、
 息ができなくなった。

・診断の結果は、
 肺が破れているということでした。

・撮影した画像を見ると、
 肺の表面に穴が開いて
 空気が抜けてしまっていました。

・さらに、お医者さんから、
 予想だにしなかったことを
 言われた。

・肺に子宮内膜症が
 あるんじゃないかと。

・肺に、子宮内膜症?

・これは、どういうことだ?



・今回テーマとするのは、
 女性の病気である
 「子宮内膜症」


・子宮内膜症では、
 卵巣がすごく腫れちゃう
 ことがある。

・その時の病名が、
 「チョコレートのう胞」
・血液がたまって、
 溶けたチョコレート状に
 見えます。

・これが、
 イガグリが弾け飛ぶような
 激痛をもたらす原因に
 なっていました。


・肺の方は、どうでしょう。

・肺が破れて、
 空洞ができていました。

・これも、
 子宮内膜症が
 引き起こしたもの。




我慢のワケ


・でも、いったいなぜ、
 こんなにひどいことに
 なってしまったのでしょうか?

・子宮内膜症の
 患者さんの経過を見てみると、
 多くの方が最初に
 こんな症状を抱えていました。

・生理痛がだんだん悪化。

・そんな時、
 鎮痛剤を飲んだり、
 カイロで温めたりします。

・でもそれも、
 効かなくなってくる。

・そうなっても、
 病院には行きません。

・なぜかというと、
 「月に1日2日なので…」
 と思うから。

・また、
 「みんな我慢してるし…」
 と思ってしまう。

・「親に我慢しなさいと言われた」
 という意見も。

・「生理痛は病気じゃないし…」
 という思いもある。

・「誰にでもある自然現象だし…」
 とも思う。


・そういう風にして
 何年も何年も過ごしているうちに、
 たいへんな事態になってしまう。




子宮内膜症


・子宮内膜症が専門だという
 鳥取大学医学部の
 原田省 教授を訪ねました。

・先生によると、
 患者さんと健康な人では
 どちらも子宮は正常だという。

・さらに原田先生は言った。
・子宮内膜症は、
 子宮の病気じゃありませんと。


・これは、どういうことなんでしょう?


・ここでマスコットが登場。

・その名も、子宮内膜ちゃん。
・かわいいお顔をしています。

・さて、子宮内膜ちゃんは、
 どんなお仕事を
 しているのでしょうか?


・まず、お隣の卵巣さんで、
 排卵の準備が始りました。

・すると子宮内膜ちゃんは、
 受精卵がいつ来てもいいように
 ベッドを作ります。

・やがて、卵巣さんで
 排卵が始りました。

・すると、
 もっとフカフカにしてと
 信号が来るので、
 子宮内膜ちゃんは
 フカフカになります。

・これで、準備OK。

・ところが、
 今月は受精卵が来ない。

・というわけで、1ヵ月に1回、
 血液と共に、はがれ落ちます。

・これが月経(生理)です。

・その時、あるものを出して、
 子宮を動かします。

・それはプロスタグランジン。
・子宮をギュッと、
 収縮させる作用を持つ。
・名付けて「Pちゃん」。

・Pちゃんが多いと、
 収縮が強くなって
 生理痛がきつくなります。

・でも、そのおかげで、
 また赤ちゃんを迎える
 準備ができるんですね。



・さて、
 肺に穴が開いた患者さんの、
 肺の中は
 どうなっているでしょうか?

・あれ?
 子宮内膜ちゃんがいる?
・こんなに離れてるのに?


・普通、臓器の細胞というのは、
 他の場所では生きていけません。

・でも、子宮内膜ちゃんは、
 他の臓器に行っても
 元気一杯なんです。

・そして、
 卵巣さんの信号を受けて、
 肺の子宮内膜ちゃんも
 増えちゃうんですね。

・そして今月は必要ないと知ると、
 肺の中で はがれ落ちてしまう。

・このように子宮内膜ちゃんが
 肺の中で増殖し はがれ落ちる。
・それを繰り返すうちに、
 肺に穴が開いてしまうのです。


・卵巣にも、子宮内膜ちゃんがいます。
・そこでも同じことが起こっていました。


子宮内膜症とは、
 子宮内膜ちゃんが子宮以外の部位で
 発育増殖すること
をいいます。

・これが、子宮内膜症が
 子宮の病気じゃないと
 言った理由です。


・でも、
 肺に子宮内膜症が起こるのは、
 すごく まれなことだそうです。

・起こりやすいのは、
 子宮周辺や卵巣など。


・スタジオでは、
 腹膜にできた子宮内膜症の
 写真が公開されました。

・ブルーベリースポットと
 呼ばれる状態。

・腹膜にも
 子宮内膜ちゃんがいて、
 はがれ落ちる時に、
 一緒に出血します。



・でも、子宮内膜ちゃんは、
 どうやって
 肺に入り込むのでしょう?
 

・子宮内膜は下へ下へと
 排出されます。

・でも、中には、逆流して
 お腹に飛び出してしまう
 ものもある。


・月経血の逆流と子宮内膜症の
 関係は、どうなってるんでしょう?




子宮内膜症のチェック


・ここでスタジオに、
 専門家の先生が登場。

・鳥取大学医学部教授の
 原田省 先生。


・先生によると、
 月経血の逆流は
 ほとんどの女性で起きているそう。

・月経時に手術などで開腹すると、
 90%以上の女性のお腹の中に
 月経血が存在する。


・子宮内膜症は、
 月経のある女性の10%にしか
 起こらない。

・ほとんどの女性では、
 逆流した子宮内膜は
 免疫機構によって排除されます。

・そして、
 何らかの原因で
 排除されない場合に、
 子宮内膜症になると。


・横隔膜のところに
 子宮内膜症ができることが
 あるのですが、
 ほとんどが右側だという。

・肺の子宮内膜症は
 ほとんどの場合、右の肺。

・ただし、肺の子宮内膜症は
 非常に珍しいそうです。



<子宮内膜症チェック>

・生理痛がひどくなってきた。

・生理以外の時にも下腹部痛がある。

・排便や性交の時に痛みがある。



・鎮痛剤の量が増えてきたり、
 鎮痛剤が効かなくなってきたりする。



・病院での検査は、
 問診、内診、超音波検査など。

・超音波検査で、
 卵巣が腫れているかどうか、
 チョコレートのう胞があるかどうかが
 分かる。

・ただ、お腹の中を見ないと
 分からないことが多いそう。



・番組で試みた計算があります。

・月経は昔、
 15歳ぐらいに始まって、
 50歳ぐらいで閉経したとして、
 およそ240回あったと考えられる。

・これは、1回の出産で、
 妊娠中と授乳中は
 生理が止まっているからです。

・これが現代だと、
 初潮が早くて 12歳から。

・出産回数を仮に1回だとすると、
 およそ430回になります。


月経の回数が多いほど、
 子宮内膜症になる危険性は高い




・子宮内膜症は、
 月経のある女性なら
 誰でもなる可能性がある。

・ガッテン、ガッテン!




萩原智子さんの体験


・子宮内膜症であるにもかかわらず、
 我慢しているであろう人の数は
 およそ200万人。

・お医者さんにかからない理由は、
 大したことじゃないと
 思っているから。

・でも、理由は他に、
 もう1つあるといいます。



・2011年、ある女性が、
 子宮内膜症であることを
 公表しました。

・水泳選手の萩原智子さん。

・萩原さんは
 2000年のシドニーオリンピックに出場。
・200メートル背泳ぎで4位に輝きました。

・でも、そんな活躍の陰で、
 長年、重い生理痛に
 悩まされてきたといいます。

・まず痛み止めを飲んで、
 それでも効かないので
 湯たんぽで温めたりした。


・そして今から2年前、
 症状が急激に悪化しました。

・胃が痛くなったり、
 背中が痛くなったり、
 腰も痛くなり、
 排便痛まで起こった。

・子宮内膜症により
 卵巣が腫れて、
 周辺の臓器と癒着していたのです。

・そして医師から、
 不妊になる可能性が高いと
 聞かされた。

・それは萩原さんにとって、
 あまりにも重いものでした。

・およそ1ヵ月半、
 家から一歩も出ない生活が
 続いたといいます。



・番組によれば、
 不妊と関係があるという
 情報を耳にしただけで、
 治療から遠ざかってしまう人も
 少なくないそうです。


<受診が億劫になる理由>

・内診が恥ずかしい。

・根本的な治療法がなさそう。

・「卵巣や子宮を取れば」と言われそう。

・手術が怖い。

・薬の副作用が怖い。




・萩原さんを
 絶望の淵から救ってくれたのは、
 そばで見守り続けてくれた
 夫のひと言でした。

・「別の病院に行ってみよう」

・そこで医師から、大丈夫だと言われた。

・治療すれば、
 子どもを授かる確率が高くなると
 聞かされました。

・それが萩原さんの不安を、
 和らげてくれた。

・そして、
 相談の上で選択した治療は、
 卵巣を全部取るのではなく、
 病気の部分だけを取り除く手術。

・これなら、卵巣の機能を
 残すことができます。


・手術は無事に成功し、
 それから1年後。

・萩原さんは驚異的な回復力で、
 周囲を驚かせました。

・ロンドンオリンピックの
 選考会に出場したのです。

・結果は落選でした。

・でも、萩原さんは言う。

・今までの水泳人生の中で、
 一番充実していて
 一番楽しかったと。


・手術の直前、
 萩原さんは初めて、
 ブログで病気のことを公表しました。

・そこには、
 同じ病気で悩む人からの
 メッセージが届いたといいます。

・中には、
 手術後に子どもを授かった人など、
 希望を持てる内容も多かったという。





・子宮内膜症の治療方針は、
 年齢や妊娠の希望、
 閉経までの期間などによって、
 様々なのだそうです。

・その選択肢がたくさんあるが故に、
 情報を集めるのが大切なのだそう。



・こんな会もあります。

子宮筋腫 子宮内膜症 体験者の会 たんぽぽ

・自分ひとりで悩んでいた
 つらい症状、
 将来への不安などを、
 みんなで自由に話し合います。

・そこで共感や理解を得たり、
 何より、
 治療法の選択などで迷った時
 役立つのだという。




手術や薬について


・子宮内膜症と不妊の関係は、
 どのようなものなのでしょう?


・原田先生によれば、
 子宮内膜症の患者さんの
 およそ半数が不妊だという
 データもあるそう。

・ということは、すべての
 子宮内膜症の患者さんが
 不妊になるわけではない。

・また、
 子宮内膜症の治療や
 不妊治療により、
 妊娠する人も多い。


<負担の少ない手術>

・腹腔鏡(ふくくうきょう)手術がある。

・お腹に、3から4ヵ所 穴を開けて
 手術します。

・お腹を切る必要がないので、
 回復も早いそう。

・また、妊娠の希望がある女性は、
 できるだけ卵巣の正常部分を残すような
 手術をする。


<副作用の少ない薬>

・これまでの薬は、
 非常に副作用が強かったそう。

・でも、最近では2種類、
 副作用の少ない
 長期にわたって使える薬が
 出てきた。

・成分はピルと同じで、
 排卵を抑えることで
 子宮内膜症の進行も
 抑えます。


・根治は難しいものの、
 コントロールはできるように
 なってきたとのこと。


・一般的に子宮内膜症は、
 閉経すると治まっていくことが
 多い。

・ただし、
 卵巣チョコレートのう胞は
 およそ1%が ガン化することがある。

・卵巣チョコレートのう胞は、
 閉経後でも経過観察が必要。



・産婦人科の先生はみんな
 やさいいし、
 女性の先生も多いので、
 気の合う産婦人科医を見つけて
 ぜひ かかりつけ医にしてくださいと、
 原田先生はおっしゃいました。




患者さんからのメッセージ


・先述の、Aさん。

・激痛に苦しみながらも
 治療に向き合い、
 充実した日々が戻って来ました。

・楽しいし毎日元気で働けると
 おっしゃいました。


・肺の内膜症だったBさん。

・今は元気で、
 仕事も生活も普通にできる。


・萩原さんも、
 楽しんで生きているという。


・子宮内膜症の手術をした
 20代の女性。

・今は楽しいと笑います。


・みなさんが口をそろえて
 おっしゃるのが、
 早く病院に行っていればよかった
 ということ。

・今が楽なだけに、そう思う。

・何で我慢したんだろうと。





NHK ためしてガッテン 2012-2013年 Vol.17 冬号




あなたを守る子宮内膜症の本


 





いろんな病気に共通するのは、痛みや違和感が続いたら病院で診察を、ということかな。

大丈夫だと行かなくてもいいやと思いがちだけど、そのぐらいで見つけると、回復も早くなりそうですね。

健康診断やかかりつけ医って、大切なのか。



[まとめ]


・子宮内膜症チェック。
・生理痛がひどくなってきた。
・鎮痛剤が効かない。
・生理以外の時も、下腹部痛がある。
・排便や性交の時に、痛みがある。





次回は、「そのヒト振りが料理を変える! 魔法の白い粉」。





NHKためしてガッテン脱・高血圧の「超」常識 (主婦と生活生活シリーズ ガッテン「超」健康ブックス)




子宮内膜症 改訂新版 [専門のお医者さんが語るQ&A]






 → 「ためしてガッテン 2012年のアーカイブ 8月~12月」



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