血圧変動タイプの脳卒中 測り方は立って座って/ためしてガッテン

今週のテーマは、血圧が高くなくても起きる新型脳卒中について。


脳卒中体質とは、血圧変動タイプ。

チェックするには、立って座って、血圧を測る。

穿通枝の血管内部がつぶれるメカニズム。


公立志津川病院 南三陸診療所の取り組み。

変動を抑えるポイントは、減塩、有酸素運動、ぐっすり眠ること。


自治医科大学 循環器内科、苅尾七臣 先生の解説。



2013年11月27日放送の「ためしてガッテン」より、「まさか脳卒中体質に!? 血圧正常でも連発の謎」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 血圧変動タイプの脳卒中




脳卒中体質


ササミ
今回のテーマは、「脳卒中」です。

脳卒中 最大のリスクといえば、高血圧ですよね。

でも、血圧がきちんとコントロールされていても、脳卒中のリスクが6倍になってしまうケースがあるそうなんです。

エノキ
脳卒中というと、血管や血圧が思い浮かぶんですが、どういうことなんでしょうね。


ササミ
エノキさんの言うように、脳卒中は、脳の血管の障害によって起こる病気です。

脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血や くも膜下出血、これらの総称。

そしてスタジオに出てきた言葉が、これでした。

「脳卒中体質」

ごく最近分かった、新しい概念らしいです。

体質と書いてありますが、遺伝との関連は薄いそう。

年代でいえば、50代から急激に増えます。

60代では、4人に1人。

(志の輔さんが言うに、マージャン卓を囲んだら、そのうちの1人はそう、ということになる)

70代だと、3人に1人。

そして、最大の特徴は、自分では気がついてないこと。


エノキ
何か、怖くなってきたな~。


ササミ
ご安心を。

後天的な体質なので、改善法がちゃんとあります。

それは最後の方で、紹介しますね。




詰まりやすい穿通枝


74歳の女性。

去年、謎の脳梗塞を患い、今でも後遺症があります。

その日は、朝起きてすぐに、異変が生じた。

トイレのドアが歪んで見えたのだという。

やがて、足元がふらつき、転倒。

病院に運ばれた。

女性は治療を受け、一命を取り留めました。


実はこの女性、脳梗塞には ひときわ注意していたのだという。

というのも、母親を脳梗塞で亡くしているのです。

最大のリスクといわれる血圧は、特に気をつけていました。

血圧日記も、こまめにつけている。

それを見ると、上の血圧は正常な値を維持しています。

食生活にも気を遣い、減塩を心がけていました。

なのに、どうして、脳梗塞になったのでしょう?


女性の主治医、自治医科大学の苅尾七臣 教授。

先生に脳のMRI画像を見せてもらったところ、小さな出血や梗塞が14か所もありました。

これらは、倒れる前からできていたのだという。


エノキ
え?

詰まって倒れたんじゃなく、前から詰まってたの?


ササミ
この女性、上の血圧も、ヘモグロビンA1cも、LDLコレステロールも、すべて正常でした。

にもかかわらず、脳に14か所の出血や梗塞のあとがあり、今回のは15か所目。


出血や梗塞があった場所ですが、手や足の動きに関わる運動の部分でした。

その時、脳の中では、何が起こっているのでしょうか?


映画「ミクロの決死圏」よろしく、脳の中を探検します。

脳の運動に関わる部分を探す、探検隊員たろう君。

ボートで血管の中を、漕ぎ漕ぎ。

でも、なぜか迷って、なかなか たどり着けません。


女性の脳梗塞が起きていたのは、「穿通枝(せんつうし)」という部分。

脳の太い血管から分岐している、細い血管です。太さは、0.5ミリほど。

女性と同じ症状の患者さん100人を調べたところ、みんな同じような部分に、出血や梗塞が見られました。


普通、脳の血管は、枝分かれしながら、だんだんと細くなります。

けれど、穿通枝は、太い血管からいきなり、細い血管が1本ずつ出ている格好。

この構造が、負担を生みます。

太い血管の圧を細い血管がいきなり受けるので、詰まったり破れたりしやすいのです。




血圧の測り方


ササミ
気になるのは、脳卒中体質かどうかを知る方法ですよね。

それをクイズにしようとした志の輔さんですが、手の動きでバレてしまいました。

調べる道具とは、「血圧計」


エノキ
あれ?

先ほどの女性は、こまめに血圧をつけてたんじゃ?


ササミ
実はですね、測り方にポイントがあります。

ある測り方をすることで、数値が違ってくるんです。

(* 健康な人は、変わりません)


その測り方とは、「立って座って測る」


上で紹介した女性の場合、座ったまま測った上の血圧は、134だった。

しかし、一度立って、座って、それから測ると、151になってました。


脳卒中体質とは、「血圧変動タイプ」

このタイプの人は、1日中、血圧が上がったり下がったりを繰り返している。



<血圧変動タイプのチェック法>

比べるのは、

(1) 座った状態で測定した血圧。

(2) 立って座って測った血圧。

(普通に立って、それから座り、測定するだけ)


15mmHg以上 上がる or 15mmHg 下がる。

そういう場合は、血圧変動タイプである可能性が。


また、

(1) 夜 寝る前に測った血圧。

(2) 朝 起きて測った血圧。

これで、朝の方が 15mmHg以上 上がっている場合も、血圧変動タイプである可能性が。





ササミ
さて、この血圧変動タイプ、どうして、穿通枝が詰まったり出血したりしやすいのでしょうか?

上でも書いたように、穿通枝は、太い動脈からいきなり細くなって生えている。

この穿通枝の血管の壁は、「平滑筋(へいかつきん)」という筋肉でできています。

この平滑筋は、血管が広がりすぎるのを抑える役割をしています。

なので、血圧が上がったり下がったりを繰り返すと、平滑筋にものすごく負荷がかかってしまう。

この時、平滑筋は、仲間を増やすべく、「増殖因子」というものを出します。

すると、仲間がどんどん増えて、血管の壁が、内側にせり出してしまうんです。

そしてやがて、血管がふさがってしまう。


久留米大学 心臓血管内科、甲斐久史 准教授。

血圧が変動しやすいラットの、腎臓の血管を調べました。

実は腎臓にも、脳の穿通枝と同じように、太い血管から急に細く枝分かれしている場所があります。

すると、血管が完全につぶれているのが確認できました。

そして、単に高血圧のラットでは、このような変化は見られなかったそうです。





ササミ
脳卒中体質とは、血圧変動タイプのこと。

立って座って血圧測定し、変動が大きい場合は、お医者さんに相談を!

エノキ
ガッテン! ガッテン!




公立志津川病院 南三陸診療所の取り組み


脳卒中体質を克服して、体質改善したという実例が、東北にあります。


宮城県南三陸町。

脳卒中の封じ込め作戦を進めているのは、公立志津川病院 南三陸診療所。

患者さんは、血圧計を持参します。

それをパソコンにつなげると、記録したデータを閲覧することができる。

お医者さんがそれを見て、毎日の血圧の変化をチェック。


実は、東日本大震災の後、三陸沿岸の市町村では、脳卒中が急増しています。

そんな中、この診療所では、脳卒中を起こしたのは2年半でたったの1人。

高リスクの患者さんが280人いる中で、ですよ。


この取り組みを中心になって進めているのが、西澤匡史 副院長。

西澤先生に、取り組みのポイントを聞いてみました。

すると、こう答えてくれた。

「様々なストレスによっても、血圧が変化する。体調不良によっても、血圧が変化します」

「患者さんと話をすることで、何が血圧上昇、あるいは血圧低下をもたらしたのか、発見につながっていくわけですね」


大きな長所は、もう一つあります。

患者さんのデータは、栃木県の自治医科大学まで飛んでいき、血圧の専門医が詳しくチェックしてくれる。

脳卒中を起こす兆しを少しでも見つけると、すぐに連絡してくれます。


この取り組みのきっかけになったのが、20年前に起きた阪神淡路大震災。

当時も、震災直後に、脳卒中が急増しました。

その経験が、活かされているんですね。



この診療所に通う、80歳の女性。

血圧の変動が激しいと、診断されました。

ところが、半年後には、ずいぶん改善された。


同じように、280人が取り組み、そのうち140人が改善しています。

血圧の変動が小さくなった理由とは、何なのでしょうか?



変動を抑えるポイントは、「減塩」

漬物が大好きな女性は、からしを味付けに使い、減塩している。


さらに、減塩以上に効果が高かったのが、「毎日20分のウォーキング」です。


そして、もう一つ、大きなポイントがあった。

西澤先生は、ぐっすり眠ってないことで血圧が変動した可能性があると考えた。

なので、睡眠がしっかりとれるように指導しました。




苅尾先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

自治医科大学 循環器内科の、苅尾七臣 先生。


血圧の変動の幅が注目されるようになったのは、だいたい3年ぐらい前から。

それまでは、血圧の平均値に注目していました。



<脳卒中体質から抜け出すには、どうしたらいいか?>

(1) 睡眠の質を上げる。

(2) 有酸素運動。

(3) 減塩。



これらにより、血管の柔軟性が回復します。



<血圧変動の原因>

 ・喫煙。
 ・加齢。
 ・ストレス。



こういったものが交感神経を上げて、変動をもたらしてしまう。

交感神経が働きすぎると、血管が硬くなります。

そして、血管が硬くなると、血圧を調整する働きが悪くなる。

逆に、緊張が解ければ、血管はやわらかくなり、血圧の変動は小さくなるそう。

また、睡眠の効果ですが、一定の時間ちゃんと眠ることで、交感神経が抑えられ、血管がやわらかくなります。



<夜の間起きないで、十分に睡眠をとるには?>

いい睡眠とは、夜中に目が覚めないこと。

焦って眠ろうとはせずに、十分眠くなってから床に入るのがポイントです。




気づかない脳卒中では、小さな出血や梗塞が気づかないままに、たくさんある場合も。

詰まった箇所が増えてくると、認知症や転倒のリスクが。

血圧の変動は、高血圧や認知症、転倒の初期サインだと、苅尾先生は教えてくれました。

気づいたら、病院へ。





NHK ためしてガッテン 2013年 11月号 [雑誌]




パーフェクト24時間高血圧診療


 





エノキ
気づかないまま脳に出血や梗塞が起きるとは、意外でした。

ササミ
前に両腕で血圧を測るというのがありましたが、新たな測定方法が。

立って座って測って、差がないかを調べる。

エノキ
こまめに測定し記録することで、異変がないかチェックするわけか。

体の内部、脳の内部は見えませんが、血圧に表れるわけですね。

ササミ
あとは、生活習慣。

減塩と運動、質のよい睡眠を。

エノキ
考えてみると、健康の基本ですね。



[まとめ]


・血圧が高くなくても、
 脳卒中になるケースが。

・脳卒中体質かどうか知るには、
 まず座ったまま血圧を測定し、
 そのあと、
 立って座ってから再測定。
・その差を確認するとよい。

・血圧の変動を予防するには、
 減塩、
 有酸素運動、
 睡眠の質を上げること。





来週は、お休み。

次回ガッテンは、12月11日放送の予定です。

テーマは、脱腸。

「イテテ! 突然の腹痛を起こす 異物の正体SP」。





NHKきょうの健康 高血圧の食事術【ポケット版】 (すぐに役立つ健康レシピ)




いのちを守る―東日本大震災・南三陸町における医療の記録






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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