血液のにごり 食後高脂血症/ためしてガッテン

今週のテーマは、「血液のにごり」

動脈硬化につながる?

カギは、中性脂肪。

普通の健康診断では、見つからない場合も。


リポたんぱくリパーゼと食後高脂血症。

急に太ったら、要注意。


中性脂肪を増やしやすい意外なもの。

果糖に注意。


東京慈恵会医科大学 客員教授 多田紀夫さんの解説。



2014年9月24日放送の「ためしてガッテン」より、「サラバ! 血液のにごり 心筋梗塞を防ぐ新常識」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 血液のにごり 食後高脂血症




血液のにごり


ササミ
今回のテーマは、「血液のにごり」

健康診断では異常がないのに、ある条件で、血清がにごっている場合が。

しかも、命の危険につながる可能性まであるのだという。



血液検査で採取された血液は、遠心分離器にかけられます。

そうすると、赤い部分と(ちょっと黄色い)透明な部分に分離される。

白い部分は脂肪ではなくて、赤いところと透明なところを見やすく分けるための試薬のようなもの。


遠心分離器にかけた血液


赤い部分は、赤血球や白血球など。

透明で淡黄色な部分を、「血清」とか「血漿(けっしょう)」と言います。


血漿とは、血液で 血球を除いた液体成分のこと。

血清とは、血液が凝固する際に血餅(けっぺい)から分離してできる、透明な淡黄色の液体のこと。血漿から、フィブリノゲンが取り除かれています。


健康診断で分析されるのは、この血清の部分。

血糖値やコレステロール値、中性脂肪値、肝機能などが、調べられます。



本来透明な血清の部分ですが、にごる人がいるらしい。

そして、「今日紹介する“にごり”は、普通の健康診断の血液検査では、分からない」のだという。




にごりと動脈硬化


ガッテン恒例の大実験です。

名づけて、「あなたの血清大調査!」。

健康診断では問題なかった10人の男性たちに、調査隊を結成してもらいました。

実験に協力してくれたのは、防衛医科大学。


採血を2回して、血清の状態を調べてもらいます。

1回目の血清は、10人全員にごってませんでした。

でも、2回目は、3人の血液に にごりが見つかった。


血液のにごり



検査してくれたのは、防衛医科大学校の池脇克則 教授。

にごりが出た3人を、さらに調べていただきました。

超音波で、血管の中を診てもらいます。


画面に映し出されたのは、首の動脈の断面図。

すると、血管の一部が盛り上がっているのが分かった。

血液の中 動脈硬化

2.1mm ですが、すでに動脈硬化が起きている。

3人ともに、血管の盛り上がりが見られました。


「血清がにごっていると、動脈硬化につながる恐れがある」のです。

気づかないまま悪化させてしまうと、心筋梗塞や脳梗塞につながる恐れも。

(実験に参加してくれた3人の動脈硬化は、幸い深刻な状況ではなかったとのこと)



さて、にごりの正体ですが、「中性脂肪」

でも、血液ににごりがあった3人は、今までずっと健康診断で正常値だった。

カギは、2回目の採血であること。

実は、15分間あることをしてから、採血しています。

中性脂肪値に関係するあることとは、何なのでしょう?


それは、食事。

しかも、脂っぽくて、ボリュームのあるものを、食べてもらいました。



こんな調査があります。

日本人の男女 1万1000人を対象に、心筋梗塞や狭心症などの発症リスクを調べた。

食後の血清に にごりがある場合(中性脂肪値が 84mg/dL未満)を「1」とした時、食後に血清のにごりがある人(中性脂肪値が 166mg/dL以上)は、リスクが 約3倍になった。



普通の健康診断では、朝食を抜きますよね。

だいたい食後12時間後に調べます。

なので、食後に血清がにごっているかどうかは、分からない。

食後に高くなった中性脂肪値も、時間と共に低くなります。



このような症状の病名は、「食後高脂血症」という。

そのメカニズムは、どのようなものなのでしょう?




食後高脂血症のメカニズム


さて、食後の血清に にごりがあった3人の方々ですが、池脇先生は こうおっしゃった。

「リポたんぱくリパーゼが、うまく使われていない可能性があります」


「リポたんぱくリパーゼ」は、私たちの毛細血管の中にある大切なもの。

中性脂肪を分解し、体がエネルギーとして使えるようにしてくれます。


ところが、食後に血液がにごってしまっている人では、これがうまく働きません。

リポたんぱくリパーゼの数が少ないので、中性脂肪の分解が追いつかないんですね。


食事をすると、血液中に、中性脂肪が入ってきます。

そして、リポたんぱくリパーゼという酵素が、分解を始める。

中性脂肪は 脂肪酸に分解され、血管の壁の穴から出て、体の各部分の細胞へ。

こうして脂肪酸は、全身の細胞のエネルギーに使われることに。


では、リポたんぱくリパーゼの数が少ない時、何が起こっているのでしょうか?

中性脂肪が血液中に入ってくる。

リポたんぱくリパーゼが、中性脂肪を分解。

脂肪酸が血液の穴を通って、各細胞へ。

でも、細胞は脂肪酸でいっぱいです。

使いきれずに余った脂肪酸は、脂肪細胞に貯蔵されていくんですね。

すると脂肪細胞が、脂肪酸はもういらないと信号を出します。

それを受けて、リポたんぱくリパーゼの数が少なくなる。

こうなると、食事をしてまた中性脂肪が入ってきても、リポたんぱくリパーゼは分解しきれません。

すると、どうなるか?

残った中性脂肪の残りカスは、脂肪酸と同じように血管の穴から外に出ようとするのですが、大きいので通れない。なので、血管の壁の内部に、たまってしまうんですね。

この繰り返しで、血管の内部が盛り上がる。つまり、動脈硬化になってしまうというわけ。


この中性脂肪の残りカスを、「レムナント」という。

そして、このレムナントが 血液をにごらせるのです。


健康診断では正常でも、急に太ってきたら、食後高脂血症になっている可能性がある。



ササミ
食後の血清がにごっていると、動脈硬化の可能性が。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




多田紀夫さんの解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

東京慈恵会医科大学 客員教授の、多田紀夫さんです。


通常の健康診断では、「食後の検査」は行えません。

「食後高脂血症の検査方法」は、現在開発中だとのこと。


食後の血液のにごりを解消する方法ですが、リパーゼの数を多くするのがカギになるそう。

そして一番なのは、「運動」だそうです。

また、内臓脂肪を減らすことも大事。

なので運動とともに、食事も大事になる。


<血液のにごりを解消するポイント>

・内臓脂肪を減らす。
・運動で筋肉を増やす。

 食事のポイント
   →食べる量を減らす。
   →動物性脂肪の摂取を控える。



リポたんぱくリパーゼは、筋肉組織を流れる毛細血管に多く存在します。

なので、筋肉を増やすことも効果的。




にごり解消法


さて、食後の血液に にごりが見つかった3人の方々ですが、解消のための取り組みを始めました。

1人目の方は、早朝ウォーキング。

2人目の方も、ウォーキングに挑戦。

(早足で、1日30分以上)

3人目の方は、自転車を2時間漕ぐことにした。


そして2週間後、再検査に臨みましたよ。

結果、3人目の方は、見事 にごりが解消できた。

1人目と2人目の方々も、2週間では解消とまではいかなかったのですが、おなかまわりと体重は減っていました。このまま続けることで、にごりの改善が期待できます。




中性脂肪を増やしやすい意外なもの


京都大学 医学研究科 仲川孝彦 特定准教授に話をうかがいます。

仲川先生によると、中性脂肪を増やしやすい飲み物があるのだという。

見ただけで分かるらしいのですが、どれなのでしょう?


見るのはボトルに書かれてある、原材料名の表示です。

含まれている糖分の種類を確認していた。

「高果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」「ぶどう糖果糖液糖」などと書かれています。


甘さの代表といえば、「砂糖」。

実は砂糖とは、果糖とぶどう糖がくっついたもの。

果糖とぶどう糖を食べ比べてみると、果糖の方がずっと甘いのが分かります。

実は、果糖はぶどう糖に比べ、2倍以上の甘みの強さがあるんです。

なので、同じカロリーでも、すごく強い甘みを感じさせることができる。

「果糖は低カロリーでも甘みが強い」んです。

しかも、「果糖は血糖値に ほとんど影響しない」

このような性質から、清涼飲料水などには欠かせない存在です。


果糖の割合は、このようになります。

原材料表示 果糖の割合


この果糖に、実は落とし穴があります。

「果糖は中性脂肪を上げやすい」んですね。

果糖は肝臓に入ると、ぶどう糖に比べ、より中性脂肪を作ってしまう。

また、次のような傾向も。

ぶどう糖の場合、ある程度摂取すると、満腹感を感じることができ、食欲を抑えられます。

でも、果糖の場合は、食欲が落ちない、食欲が満たされないという状態が続くので、ついつい多く摂ってしまう傾向があるんです。


というわけで、にごり解消ポイントは、最終的にこうなります。


<血液のにごりを解消するポイント>

・内臓脂肪を減らす。
・運動で筋肉を増やす。
・果糖に注意。




ササミ
中性脂肪値が高い人は、果糖の摂り過ぎに注意!

エノキ
ガッテン! ガッテン!



<知っ得メモ>

果糖を含む甘味料は、「清涼飲料水」の他にも、「甘みのある調味料」「お菓子類」などに広く使われています。


特に中性脂肪値が高めの方は、摂り過ぎに注意してください!





NHK ためしてガッテン 2014年 秋号




脂質異常症コレステロール・中性脂肪(トリグリセライド)が気になる人の食事 (健康21シリーズ)


 





ササミ
健康診断では正常値でも、食後の血清がにごっている場合があるんですね。

急に太ったということがないか聞かれるのは、このチェックなのかな?

エノキ
果糖とぶどう糖か。

原材料なんて、チェックしてなかった。

まさか、中性脂肪につながるなんて。

ササミ
基本はやっぱり、生活習慣の改善ですね。

食生活と運動か。

日々の積み重ねだ。





次回は、「便秘! スッキリ大革命」。

よかれと思ってやっている対策に、まさかの落とし穴が。

腸が真っ黒に?

新薬や排便が楽になるポーズも紹介。





NHKためしてガッテン ガッテン流の運動法でラク~にやせる、若返る。: 【完全保存版】実践DVD付き (生活シリーズ)




NHKきょうの健康 コレステロール・中性脂肪対策の食事術【ポケット版】 (NHKきょうの健康すぐに役立つ健康レシピシリーズ)






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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