痛くない大人の虫歯&入れ歯の新常識/ためしてガッテン

今週のテーマは、「大人の虫歯」


<特徴>

 (1) 痛くない。
 (2) 次々と失われてしまう。


あごの骨が溶ける?



<入れ歯の新常識>

・定期的なメンテナンスを。
・小さすぎる入れ歯に注意。
・入れ歯安定剤の長期連続使用はダメ。


<解説>

日本大学歯学部 宮崎真至 教授。
東京医科歯科大学 水口俊介 教授。



2015年2月11日放送の「ためしてガッテン」より、「歯が抜ける! 30代からの悪性虫歯&入れ歯の新常識」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 大人の虫歯




大人の虫歯


ササミ
今日のテーマは、誰もがあまり行きたくない場所。

「歯医者さん」に関してです。

子どもの頃の治療が、トラウマになっているのかな。


ゲストのみなさんは、どうでしょうか?

清水ミチコさんは クリーニングを兼ねて、半年に1回は行っているのだそう。

志垣太郎さんは、親知らずで入院した経験がある。

山瀬まみさんは、「この世で、歯医者さんが一番苦手なんですよ」とのこと。8年も、歯医者さんには行ってない。



歯が痛くないから、大丈夫!

そう思いがちですが、必ずしもそうではないようですよ。

「大人虫歯」というのが、あるらしい。

歯を失う原因の半分近くは、この虫歯なのだそうです。


また、入れ歯の方にも、重大なお知らせが。

食べ物をちゃんと噛めているから、大丈夫!

これも、そうとは限らないのだという。

いつの間に、歯ぐきがフニャフニャになることも。

中の骨が、溶けてしまう。



子どもの頃、虫歯が痛くなって、歯医者さんに行った経験、誰しもありますよね。

今回紹介する大人虫歯は、痛くないのが特徴なのだそうです。

痛くないから、放置する。

でも、放置してたら、こんな風になることも。


大人虫歯


なんと、この状態でも、痛くなかったそうです。




さて、街のみなさんの歯の状態は、どうなんでしょうか?

日本大学歯学部の村山良介 先生が、調べてくれました。


すると、ないと思っていた人に、虫歯発見。

しかも、痛くないのだという。

口の中は見えない部分も多いので、痛くないと、虫歯なんてないと思っちゃいますよね。


痛みはないけど、虫歯はある。

そんな人は、8人中、6人もいた。



子どもの頃はあんなに痛かったのに、どうして大人になったら痛くなくなるのだろう?

大人の虫歯と子どもの虫歯は、何が違う?


実は、こんな理由があったのです。


歯の内側の図。


象牙質とエナメル質


歯の本体と呼べる部分は、「象牙質(ぞうげしつ)」の部分。

白い部分は、「エナメル質」です。


エナメル質は硬くて丈夫で、象牙質を虫歯菌から守ってくれている。

でも、子どもの頃は、未完成なんですね。

だから、子どもは虫歯になりやすい。


虫歯


大人の場合、成長するにしたがって、エナメル質がしっかりしたものになります。

ミネラル分などが蓄えられて、強くなって、歯を守ってくれるんですね。


なので、大人になると、基本的には虫歯にならないのだという。


でも、大人には別の弱点がある。

歯ぐきが下がってくるんですね。


歯ぐきが下がると、象牙質が丸裸になってしまう。

なので、歯の根元に、虫歯ができるんです。


歯ぐきが下がって、虫歯に


街の調査でも、このタイプの虫歯が多かった。



大人には、もう一つ、虫歯になりやすい事情があります。

それに関係するのが、「詰め物」


治療をすると、人工物と歯の間に、どうしても、デコボコができちゃうんです。

そのデコボコに、虫歯ができやすい。

治療が終わると、「もう大丈夫」と思いがちですが、治療した後が危ないという面がある。


ある人はブリッジをしたのですが、その根元が虫歯になってしまった。

結局、橋桁になった部分の歯を、全部抜かねばならなくなってしまいました。

ブリッジを作って2年で、入れ歯になってしまったという。



でも、どうして、大人の虫歯は痛くないのでしょう?


日本大学歯学部、教授の宮崎真至さんに、教えていただきます。

大人虫歯のエキスパートだ。


大人虫歯も、子ども虫歯も、原因となるのは同じ「ミュータンス菌」

大きな違いがあるのは、歯の構造でした。

歯の中の空洞に、痛くない原因が隠されているのだという。


10代の歯と50代の歯を比べると、歯の空洞に差があることが分かります。

10代の方が広く、50代の方が狭くなっている。

それは、どうしてか?


歯の空洞


大人の歯に虫歯が進行してくると、象牙質が厚みを増していくんですね。


大人の虫歯


おかげで、神経は痛まないのですが、それだけに気づけないというわけ。

虫歯は進行してしまいます。



大人の虫歯の特徴は、痛くないこと。

そして、もう一つ、特徴がある。

それは、次々と歯が失われていくこと。


エノキ
ひえ~。

想像しただけで、もう…。




骨が溶ける?


東京歯科大学の阿部伸一 教授。

歯の構造について、解剖学の立場から、研究しておられます。


どうして、歯が次々と抜けちゃうのか、聞いてみました。


その原因は、アゴの骨にあるといいます。

先生が見せてくれたのは、頭蓋骨の標本。

永久歯が生え始めた子どもの骨です。

中を見ると、アゴの骨の中で、大人の歯が作られているのが分かります。

骨の中に、新しい歯が埋まっている。


そして肝心の、歯が次々に抜ける原因です。


歯が抜けることによって、周りにあったアゴの骨(歯槽骨)は、自分は用がなくなったと判断して、溶けていってしまうのだという。



[体験談(1)]


骨が溶けることで、たいへんな経験をした男性がおられます。

52歳という若さで、総入れ歯になってしまいました。


発端は、30代の前半。

奥歯が1本だけ抜けたことだったといいます。

そしてその後、他の歯にも、次々と異変が起こった。

歯がグラつくようになり、次々と失われてしまいました。

そのペースは、毎年1本。


この男性は40代で、ほぼすべての奥歯を失ってしまったのです。

もちろん、歯医者で治療を行いましたが、勢いは止まりません。

やがて男性は、すべての歯を失ってしまった。




ちなみに、アゴの骨が溶けると、こうなる。


溶けたアゴの骨



では、なぜ、歯をどんどん失ってしまうんでしょう?



[体験談(2)]


千葉県にお住いの女性。

この女性は、マメに前歯を治療しておられました。

しかし、奥歯が抜けた時だけ、放置してしまったそうです。

その結果、土台の骨がなくなってしまった。




<メカニズム>

1本歯が抜けると、土台の部分も骨が用済みになって、溶けてなくなってしまいます。

すると、何が起きるか?

両側の歯が、隙間に向かって、倒れ込んでくるんです。


しかも、歯は、上下でセットになっています。

互いに力を加え合って、存在している。

なので、例えば、下の歯が抜けてしまうと、上の歯が下がってきちゃうんです。


歯が抜けると


こうなると、どんどん歯並びが悪くなります。

噛み合わせは、崩れる一方。


この時、歯磨きが不十分だと、虫歯や歯周病が発生しちゃう。

そして、次々と歯を失うことになってしまうんです。



実は、歯の下は、こうなっている。


歯とアゴの骨


アゴの骨の内部は網目状になっていて、そこに歯が植わっているかっこう。


歳をとると歯ぐきが痩せると言いますが、実際は、アゴの骨が下がっている




宮崎真至 先生の解説


ササミ
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

日本大学歯学部の宮崎真至 先生です。


痛くなりにくい、大人の虫歯。

けれど、神経まで突き抜ければ、痛みが出てきます。

痛くなった時には、かなり進行している状態に。



<どんな人が 次々と歯を失う危険 があるのか?>


黄信号


まず、噛むために非常に重要なのが、前から数えて6番目と7番目の奥歯。

この2本がなくなってしまうと、確かに噛めるんだけれど、上の歯が伸びてきたりとか、アゴの骨も少なくなるとか、してしまう。

これが、黄信号です。


歯が抜けたら、まず歯医者さんに行く。

歯医者さんに相談して、歯の手入れ方法を見直すなど、これ以上歯を失わないようにしましょう。



赤信号パターンが、2つあります。

こうなると今後、急速に歯を失う可能性が高くなってしまう。


赤信号


左右で、6番目と7番目の歯が連続して失われている。

これだと、バランスが悪くなります。

両脇に左右上下バラバラな場合には、歯がなくなっていく割合が、非常に大きくなる。


赤信号

3本連続して奥歯が失われている場合も、赤信号。



歯が抜けたら、まずは歯医者さんへ。

そこで、ブリッジ、入れ歯、インプラントなど、患者さんにあった治療法を選択していきます。

それは、残っている歯を守るため


口の中を確認することも、大事です。

歯で変色している箇所はないだろうか?

特に、詰め物の周囲をチェックする。


とはいえ、自分では、全部を見ることは難しい。

なので、半年に一度は、歯科医の検診を受けたいところです。



磨き方も、大事です。

多くの人が、力を入れ過ぎる傾向にある。

繊細な磨き方をするには、歯ブラシをエンピツのように持つといい。

あまりグリグリやると、歯ぐきが下がってしまいます。

そうならないためにも、ソフトに磨きましょう。

例えば、指に歯ブラシをグーッと当てて、パッと離すと、白くなる。

この時、あまり白くなりすぎると、ちょっと強すぎます。






ササミ
歯はアゴの骨にのっているということも考えて、自分の歯を守りましょう。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




総入れ歯


ササミ
自分の入れ歯に満足している人ほど、陥りやすい落とし穴があるようですよ。


お肉だって、せんべいだって、バッチリ。

入れ歯に自信のある3人を、専門家に調べてもらいます。

東京医科歯科大学 歯学部付属病院の診察室で、いざチェック。


一人目の方は、バランスが少し悪いようです。

使っているうちに、後ろの歯がすり減ってきて、前歯に強く当たるようになってきている。


そして、この方の歯ぐきには、たいへんな異変が起きていました。

なんと、歯ぐきがフニャフニャ。



二人目の方は、どうでしょう。

一方のアゴの骨が減っていて、あまり強く噛めなくなっている。

その原因は、入れ歯が合っていないことでした。

合わない入れ歯を使ったことで、アゴの骨にまで悪影響が出ていたんですね。


この方は、入れ歯の安定剤を使っています。

でも、実は、安定剤を使う必要があるような入れ歯は、サイズや形が合っていない証拠なのです。



三人目の方にも、アゴの骨に異常が見られました。

アゴの骨が、もとのおよそ半分の薄さに、なってたんです。



このように、入れ歯の調子がいいと思っていても、実は異変が起きていることがある。




水口俊介 先生の解説


ここでまた、スタジオに専門家の先生が登場。

東京医科歯科大学の、水口俊介 教授です。



入れ歯の歯は、だんだんすり減っていく。

一度作ればそれで終わりってわけでは、ないようです。


ちょっとすり減っただけでも、入れ歯は動くようになる。

そうすると、入れ歯がアゴの骨に与える影響が大きくなって、口の中に傷ができたり、あごの骨が減ったりすることも。

なので、入れ歯も定期的に、チェックすることが必要。


<入れ歯の新常識>

・定期的なメンテナンスが必要。

小さすぎる入れ歯に注意。

入れ歯安定剤の長期連続使用はダメ。



入れ歯のメンテナンスは、半年に一度が目安。

内容はまず、「噛み合わせの調整」。

足りないところがあれば足すし、強く当たっていたら削る。

入れ歯は作ってからも、調節が必要なんです。


ピンク色の歯ぐきの部分は、大きいのが正しい。

小さいと、口の中で動いてしまう。


入れ歯安定剤は、すごく長い使用を想定していません。

また、入れ歯安定剤を使うと、微妙な噛み合わせが狂うことがある。

そのままずっと使うと、あごの骨に、悪い影響を及ぼしてしまいます。




今週の色紙


「歯がある為の はなし」





NHKためしてガッテン 科学のワザで脳から若返る。 (主婦と生活生活シリーズ)



歯のしくみ 口のしくみ


 





エノキ
大人は虫歯になっても痛くないとは、知らなかった。

痛い時には、進行してるのか。

ササミ
アゴの骨が溶けるのも、衝撃的でしたね。

エノキ
歯は健康の要だもんな~。

大事にしないと。

ササミ
毎日のケアと、半年に一度の歯科検診。

長く付き合いたいものです。





今までのストレッチでは、ケガの予防に効果なし?

次回は、「肩コリも転倒も防ぐ! 新常識“伸ばさない”ストレッチ」。





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口が元気なら、若い! ぼけない!  口腔からウェルエイジング






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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