【加齢による色覚異常】見間違いから着衣着火に!/ガッテン


その見間違い、実は危険かも。

コンロの火の高さが、違って見える?

着衣着火の恐怖。


原因は、「加齢による色覚異常」でした。

黒や紺が見分けづらくなったら、要注意。

錐体細胞の性能が落ちている可能性が。


解説:中京眼科 視覚研究所 市川一夫 所長。


この服は、青と黒? それとも白と金?

キューブの色は、同じ?

目の錯覚のメカニズム。



2016年10月05日放送の「ガッテン」より、「これって見間違い? 目の異常が引き起こす大事件」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 加齢による色覚異常




見間違いのナゾ


ササミ
2014年6月13日、こんな騒動があったんです。

秋田市郊外の山間で、小型飛行機が山に墜落したのではないか? という通報が。


しか~し、よく見ると、ヤマボウシという木の花だった。


飛行機事故?


ちゃん、ちゃん!



というわけで、今週のテーマは、「見間違い」


街の人々も、こんな見間違いをしているそう。


 ・スクラッチで 100円当たったのを、100万円当選だと思った。

 ・中2の時、小学校の水着を持って行ってしまった。



下の画像は、去年インターネットで話題になったものです。

Twitter で見た人も多いのでは。


服の色は?


このドレス、何色に見えます?

「青と黒」「白と金」の、2つに分かれるようですね。



エノキ
実は、不思議なことが。

放送を見ていた際、最初は「白と金」に見えたんですが、画面が切り替わって以降、「青と黒」に見えたんです。




ササミ
スタジオでは、大島麻衣さん、はいだしょうこさん、志の輔さんが「青と黒」、笑福亭笑瓶さん、小野文惠さんが「白と金」に見えるとのことでした。



実際のドレスは、これと同じ。


実際のドレス


青と黒の柄なんです。


でも、なぜ、こんなことが起きるの?




次の画像。


キューブの色


「A」と「B」の色、実は同じなんですよ。


キューブの目の錯覚



色の錯覚の秘密は、最後に お知らせします。




着衣着火


ササミ
錯覚で、こんな経験をした人がおられます。



[体験談]


横浜市在住の主婦、Aさん 57歳。

2年前、料理をしている時に、危険な体験をしたという。

鍋に火をかけている最中、奥にあるオタマを取ろうとしたんです。

すると、焦げ臭いニオイが…。

実はこの時、コンロの火が髪に燃え移っていたのだ。


あわてて水をかけて火を消したのですが、どうしてこんなことに?



この原因、実は、色の見間違いだと考えられるんです。


さらには、こんな情報も。


調理中などに火がついてしまって火傷する人は、とても多いのだとか。

「着衣着火(ちゃくいちゃっか)」という。

年間100人以上が、着衣着火で亡くなっているそうです。


 → 「着衣着火」をご存知ですか?|埼玉西部消防組合



ガスコンロの他にも、電気ストーブ、仏壇のロウソク、タバコなどが原因になることも。

東京都の調査では、60歳以上の およそ1割が経験しているそうです。



原因は色の見間違いだと考えられている。


最初に紹介したドレスやキューブは、目の錯覚からくる色の見間違い。

しかし、着衣着火は、「目の異常」が関係しているのだという。




目の異常判定


ササミ
では、目の異常に気付くには、どうしたらいいのでしょう?


家庭でやるあの作業が、判定法になるらしい。



それは、色の似た靴下をペアにそろえる作業。


靴下の色をそろえる


白系と黒系で実験したところ、黒系で色の組み合わせ間違いが多かった。

しかも、年齢を重ねると、色の区別がつきにくくなるようなのです。



この現象、実は 病名があります。

「加齢による色覚異常」という。


「色覚検査 年代別正解率」のグラフを見ると、傾向が分かります。

20代をピークに、加齢によって、色が見分けにくくなってる。



着衣着火に関係する「コンロの火が見える見えない」も、これが原因。

年を取ると、コンロの青い火や、紺の靴下が、見えにくくなるようです。


それには、目の中のある細胞が関わっているらしい。


地域医療機能推進機構 中京病院に協力していただき 見せてもらったのは、その細胞を見ることができるという特別な検査装置。

特殊なカメラで、目の一番奥を映すのだ。

モニターに映し出されたのは、目の奥の網膜という部分の、一番下の層。

倍率を上げると、粒のようなものが見えてきましたよ。


飯田市立病院 眼科の 森俊男 先生が、教えてくれました。

「錐体細胞(すいたいさいぼう)という視細胞のひとつです」

主に、色を感知する役割としている。



スタジオに、大きな目の模型が運ばれてきました。


人間の目で、カメラのレンズにあたるのが、「水晶体」です。

ここから、光などの様々な情報が入ってくる。

そして、スクリーンの役割をするのが「網膜」で、ここに映すことになります。

網膜は何層にもなっているんですが、その一番奥にあるのが、「錐体細胞」

錐体細胞は、色を感知して脳に伝えるセンサーのような役割をしています。

3種類あって、それぞれ「赤」「緑」「青」を中心とした色に反応するようになっている。


この錐体細胞が、加齢によって変化することが、問題になってくるんです。


ちなみに、錐体細胞の数は、約650万個もある。

ただ、青錐体の割合は少なくて、全体の 5~10%しかない。


錐体細胞ですが、加齢によって、色を感知する性能が落ちちゃうんですね。

しかも、もともと青が少ないので、働きが弱くなった時、一番 影響を受けちゃうのだ。

結果、青や紺が見分けづらくなるってわけ。


そして、もう一つ、青関係の色が苦手になる要因があります。

水晶体が加齢によって、黄色く濁ってしまう。

黄色は青い光を通しにくいので、ますます青が見えにくくなってしまうのでした。




でも、なぜ、青だけが少ないのでしょう?


私たちの先祖は、海の生き物だったと言われています。

海の中では青という情報が割と大事だったんですが、それが陸に上がって暮らすようになり、あまり要らなくなった。

水中で暮らすには、微妙な青の濃淡を見分ける必要があります。だから、青の錐体は、とっても大切。

しかし、陸上では緑や赤のものが多く、青を見分ける必要はあまりないんです。

なので、青の錐体の数が、それほど多くなくてもよくなったというわけ。

これも、進化のカタチなんですね。

(アトランティスから来た男なら、青錐体が多いのかな? SFの設定に使えそう)




ここでスタジオに、ガス台が運ばれてきました。

ゲストのみなさんには、それぞれ、どのように見えるのでしょう?


ガスコンロの青い炎


ちなみに、年代別の平均は、以下のようになる。


<年代別 炎の見え方>

 20代:6.0cm

 30代:5.1cm

 40代:5.0cm

 50代:4.6cm

 60代:4.0cm

 70代:3.8cm



ゲストの3名さんは、こう。

 大島麻衣さん:8cm

 はいだしょうこさん:6.0~6.5cm

 笑福亭笑瓶さん:5cm




市川一夫 先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

中京眼科 視覚研究所の 市川一夫 所長です。



<加齢による色覚異常で起きること>

 ・靴下の履き間違い(色を間違える)。

 ・5円玉と50円玉の見間違い。

 ・化粧が濃くなる。

 ・病変を見落とす。

 ・階段の踏み外し。

 ・着衣着火。




よくある靴下の履き間違いですが、最初は暗いところでしか起きません。

ところが、加齢とともに間違いやすくなるんですね。

間違える頻度が高いと、加齢による色覚異常の疑いが。


年を重ねるにつれ、特に見分けづらくなるのは、青系の色です。

しかし、他の色も全体として、見分けがつきにくくなります。


白と黄色も、そう。(50円玉と5円玉)

赤とオレンジも、そうです。



目に見える色と実際の色のギャップで、化粧が濃くなることも。



怖いのは、階段。

少し暗い時に降りていくと、最後の1~2段で起きる。

光の量が足りなくなると、色は分かりづらくなるのだ。



お医者さんでは、病変を見落としそうになることも。

これは、市川先生の経験です。

眼底検査の際、小さい赤の区別がつきにくくなるのだそう。

視力ではなく、加齢による色覚の問題です。

この話を学会でしたところ、高齢の眼科医のみなさんが、共感したという。

ただ、みなさん、工夫されていて、拡大鏡を使うとか、ゆっくり見るとかして、対応しています。

そうすれば、十分判断できる。

自覚さえしていれば、カバーできるんですね。

知ってれば、対策できる。



<対策例>

照明を工夫する。

「昼光色(ちゅうこうしょく)」の照明の方が、「電球色」の照明に比べ、青の成分が多い。

前者の方が、黒や紺の違いが分かりやすくなります。


家の中でも、昼光色の照明を使うことで、階段が見えやすくなる。

靴下の色も、見分けやすい。

また、文字が見やすいという効果も。



ただし、昼光色は、料理をおいしく見せるのが ちょっと苦手なようです。

そんな時、助かるのが、「色や明るさを替えられるLED電球」。

スイッチを押すごとに、色を切り替えられる。

(ご家庭の環境や条件によっては使えない場合もあるので、注意)





では、加齢による色覚異常を治したい場合には、どうしたらいいんでしょう?


錐体細胞は、残念ながら、治せません。

しかし、黄色く濁った水晶体は、白内障の手術で、人工レンズに取り替えることが可能。

白内障を治せば、ある程度は、戻すことはできます。

(ある程度は、ですが)



雨粒が見えにくくなったら、加齢による色覚異常のサイン

小雨の時、雨粒が見えるかな?

子どもや若い人は見えるのに、自分だけ見えないと、加齢による色覚異常かも。




ササミ
加齢によって、色覚が低下することがあるんですね。

そんな時は、自覚するのが一番のポイントです!

エノキ
ガッテン! ガッテン!




目の錯覚


ササミ
最後は、錯覚の世界を。


栃木県は那須町にある、美術館。

展示しているのは、目の錯覚を利用した作品ばかりです。


エイムズの部屋では、こんな感じに。


エイムズの部屋


実は、床が斜めなんです。

部屋は真四角でなく、ちょっと歪んでるんですね。



色が変わる砂時計もある。


色が変わる砂時計


秘密は、左右で違う横じまの色。

左は青で、右は黄色なんです。

横じまの色を隠すと、分かりますよね。


色が変わる砂時計




さて、最初で紹介した画像の、種明かしです。


まずは、キューブから。


キューブの色


カギとなるのは、影。

影のある部分は、「本当はもっと明るい色のはず」と、脳が勝手に思い込むんです。

これが、色の錯覚を生んでいる。




2色のドレスは、どうでしょう?


これも、目の錯覚が引き起こした現象。


「青と黒」に見える人は、ドレスは明るい場所にあると感じていて、「実際の色はもう少し暗い色だろう」と、脳が判断している。

「白と金」に見える人は、ドレスがあるのは暗い場所だと感じていて、「実際はもっと明るい色だろう」と、脳が判断している。


ドレスの色の錯覚


脳が錯覚を見せているのか~。





NHKガッテン! 2016年 秋号



知られざる色覚異常の真実



NHKためしてガッテン 「目の老化」を防ぐ新常識


 



次回は、これ。

肝臓を襲う新たな病、パンパン病。

細胞が徐々にふくれて、最後は がんになる可能性も。

「まさか! ダイエットが引き起こす 肝臓の悲劇」。




[関係する記事]

 → 「トゲトゲ型 白内障 手術と初期症状」
 → 「加齢黄斑変性と目ヤニ? 予防には緑黄色野菜」

 → 「2日で失明? 急性緑内障」
 → 「ビジョントレーニングで疲れ目改善」




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tag : ためしてガッテン 眼科


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