【大腸がん】内視鏡検査と青い液と腺腫(せんしゅ)/ガッテン


大腸のカメラ検査で、便秘が解消。その理由は?

青い液体で、「がんになりにくい体質」か「がんになりやすい体質」か分かる。

カギとなるのは、「腺腫」。がんの芽だ。


特効薬「アスピリン」の話や「便潜血検査の注意点」、「内視鏡検査を楽にする裏技」も。


解説:京都府立医科大学 石川秀樹 特任教授。

久里浜医療センター 水上健。



2016年10月26日放送の「ガッテン」より、「大腸がんにならないぞSP」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 大腸がんにならないぞSP




便秘が治る?


ササミ
3位の肺がん、2位の胃がんを抜いて、日本人が最も多くかかるようになってしまったのが、1位の「大腸がん」

死亡率も、極めて高いという。



まずは、検査の話から。

大腸の内視鏡検査をすると、以下のようになった人たちがいた。


 ・お肌の調子がいい。
 ・吹き出物が出なくなった。

 ・食事がおいしくなった。

 ・体重の大きな増減がなくなった。


でも、大腸の検査で、なぜ?


理由は、「便秘が治るから」

ガンコな便秘が、内視鏡検査をきっかけにして、解消するようです。


大腸内視鏡検査と便秘の専門家、久里浜医療センター 水上健 先生のお話。

「あまり知られてないことかもしれませんけれども、内視鏡すると、それをきっかけに便秘がよくなってしまう方って、けっこう いらっしゃるんですね」

「便秘の患者さんでは、硬い便が 腸に引っかかってしまってて、中身がなかなか出ないってことで、また便が硬くなってっていう悪循環が繰り返されてる方がいます」


大腸というと、模型などで見るあの形をイメージしますよね。

でも、実際の腸は、人によって、全然 形が違うのだとか。

腸がねじれていると、便が詰まって、慢性的な便秘になってしまう人も。


腸の形



大腸の内視鏡検査をする時には、強力な下剤を使って、腸の中を 空っぽにします。

この時、完全にリセットされ、悪循環が解消し、便秘がよくなるんです。


下剤(経口腸管洗浄剤)を、2リットル飲むらしい。

市販されていない、強力な下剤です。

これを時間をかけて何度も飲んで、4時間かけて、腸を空っぽにする。

(検査のためであって、下剤のみの処置は、通常 行われていません)


下剤(経口腸管洗浄剤)


たくさん飲むわけですが、スポーツドリンクの味など、飲みやすいように工夫されているのだとか。

(量が多いので、たいへんだけど)




内視鏡検査と青い液


ササミ
さて、ここからが本題です。

大腸がんは、日本で今、とても増えている病気。

自覚症状が出た時点では、進行してしまっていることが多いという。

そのために、命を落とすことも多く、毎年 5万人が亡くなっています。


スタジオに登場したのは、大腸カメラと青い液体。

この組み合わせで、「生涯、大腸がんにならないかもしれません」とかいうことなど、分かるらしい。


大腸カメラと青い液体


でも、いったい、どう使うんだ?



大腸がんのスペシャリスト、石川秀樹 先生に、内視鏡検査の現場を見せてもらいました。


内視鏡で大腸の中を検査するのですが、青い液体を かけましたよ。


大腸に青い液


「これで大丈夫です」と、石川先生。

「少なくとも、5年間は、おおむね安心できると思います」




別の人では、ポリープを発見。


先生によると、日本人のポリープは、最近 増えてきているらしい。

50歳を過ぎて検査すると、半分くらいの人が、何らかのポリープを持っているのだとか。


今回見つかったのは問題ないものなので、そのまま置いておきます。

そして最後は、また青い液体を発射。


「大腸がんのリスクは、これでかなり下がったのは間違いないと思います」と、石川先生は言いました。



この青い液体、いったい、何なんでしょう?



とかなんとか言ってたら、志の輔さんが、青い液体を飲んじゃった!

「うまい!」と、一言。


ちなみに、検査で使うのは、医療用の「青色2号」。

シロップは、「青色1号」らしい。



さて、ポリープに青い液体をかけると、どうなるのでしょうか?

スタジオに、模型が登場しました。


青い液体をポリープにかけると、模様が見えるようになったぞ。

実は、ポリープには、2種類の模様があるんです。

青い液体は、これを確認するために、かけるのだ。


青い液体で分かること


これで分かるのが、「がんになりにくい体質」か「がんになりやすい体質」か。

どっちがどっちなんでしょう?





【体験談(1)】


大阪府に在住の男性、Aさん(72歳)。

30年以上、がんと闘い続けてきたという。

大腸がんが 2回、胃がんが 2回、肺がんが 1回。

手術は、全部で 5回。

Aさんは、とても がんになりやすい体質なのです。

診断は、「リンチ症候群」。


しかし、Aさんは、大腸がんについては全然怖くないといいます。

青い液体を使うようになってから、大腸がんだけは、まったく怖くなくなったというのです。


定期的に通っている、内視鏡検査。

検査を始めてしばらくすると、ポリープが見つかりました。

すると、青い液体を噴射。


お医者さんは、ポリープの表面の模様を見ているらしい。

「これは腺腫(せんしゅ)の可能性が高いです」

先生は、これを焼き切りました。

「将来がんになる芽をつんだ」とのこと。

定期的に取ることで、がんの発症リスクを下げられるらしい。


腺腫を除去する



この「腺腫を見つけられるようになったこと」が、大腸がん予防のカギを握っているらしい。



大腸で見つかるポリープは、大きく3つに分類されます。


 1つは悪性のもの、「がん」ですね。


良性が、2つあります。


この良性に、あの青い液体をかけると、模様が浮かび上がる。

1つは「水玉状」で、もう1つは「脳みそ状」。


この「脳みそ状」のものが、腺腫なのです。


ポリープの分類


腺腫とは、将来がんになる可能性が高い 良性のポリープ。



<大腸の内視鏡検査をする → ポリープが見つかる → 青い液をかける → 腺腫かどうか分かる>



詳しいことを、先生に教えてもらいましょう。




石川秀樹 先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

京都府立医科大学 石川秀樹 特任教授です。


腺腫(せんしゅ)は、腫瘍(しゅよう)。

腺腫の 1~5%ぐらいが 大腸がんになる。

将来のがんの芽ですね。


 腺腫なし:大腸がんになりにくい体質。

 腺腫あり:大腸がんになりやすい体質。


見つければすぐに取るわけですが、取った部分からは、ほとんど再発しないそうです。

しかし、残念ながら、腺腫が見つかった人は、別の場所に腺腫ができやすい。

腺腫ができやすい体質かどうかは、50歳頃で判断できるのだとか。

(40代で腺腫があった場合は、より腺腫ができやすい体質)



 腺腫あり:1~3年おきに、大腸内視鏡検査を。

 腺腫なし:大腸がん検診(便潜血検査)で十分。



先述の通り、腺腫を取っても、別の場所から また出てくることがあります。

しかし、腺腫があっても、内視鏡検査を、医師の指示通りに受けていれば、まず大腸がんで亡くなることはないと、石川先生はおっしゃいました。

(芽の段階で つんでしまうから)



人間ドックや健診を受けにくる人は、健康にすごく気をつけている人が多い。

なので、腺腫がある人は、2割から3割だという。

しかし、お酒を飲んで、タバコも吸って、運動もしてない人だと、半分ぐらいは腺腫を持っているとのこと。



40歳からは、大腸がん検診(便潜血検査)を。

50歳になったら、一度は内視鏡検査を!



おススメは、検査後の説明時に、腺腫があったかどうか聞くこと。




腺腫をできないようにする


ササミ
腺腫のできやすさは、遺伝だけでなく、生活習慣の影響も大きい。

その習慣は、以下の3つ。


 ・お酒の飲みすぎ。

 ・タバコ(喫煙)。

 ・運動不足。



これらの習慣を改善すれば、大腸に腺腫ができにくくなることが分かっている。


大腸がんは、運動で減らすことのできる数少ないがんのひとつ。

体を動かすと、腸が動くのが、一番の理由だそう。


ジョギング、水泳など、全身運動で、大腸がんリスクは大きく下がる!


石川先生の患者さんの中で、一番成績がいいのは、「社交ダンス」だそう。

走るのが無理な人は、「早歩き」を。




<大腸がんの特効薬>


すでに、できあがってるらしい。

名前は、「アスピリン」

大腸がんを予防するのは、ほぼ間違いないという。


腺腫を持っている人であれば、アスピリンを4年ぐらい飲むと、そのあとかなり、大腸がんになりにくい体質になるらしい。


*アスピリンは、実用化に向けて研究中です。

大腸がん予防を目的とした自己判断での服用はしないでください。






石川先生が、色紙を書いてくれました。


「せんしゅ先生」


内視鏡検査を受けたら、先生に、腺腫があったかどうか、聞いてくださいと。




ササミ
大腸内視鏡検査を受けたら、「腺腫はありましたか?」と聞くべし。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




大腸がん予防


ササミ
大腸がん予防で、ものすごい効果を上げた国がある。

それは、アメリカ。


かつてアメリカでは、毎年10万人が 大腸がんで死亡していました。

そこで、CMなどで、内視鏡の効果を広くPR。

8年前からは、50歳から64歳の人は、無料で検査を受けられるようにしたんです。


徹底的に腺腫を切り取った結果、大腸がんになる人が激減。

2/3にまで減らすことができたのでした。


この国家プロジェクトを率いたのが、この人。

スローンケタリング記念がんセンターの、アン・ザウバー教授。


ザウバー先生は、こうおっしゃった。

「大腸内視鏡による腺腫の除去は、大腸がんとの戦いにおいて、非常に強力な武器です」

「国民の多くが内視鏡を受けるようになれば、大腸がんをほぼ撲滅することもできるでしょう」





大腸がんの予防には、この検査も大事です。


それが、「便潜血検査」

大腸がん検診の一次検査ですね。

陽性なら、精密検査(大腸内視鏡)を受ける。


便潜血検査


多くの場合、40代になると、市区町村から案内が送られてくる。

経験した人も多いのでは。



ただし、注意したいことも。


1992年に、九州の病院で行われた 検便のがん発見率に関する論文。

タイトルは、「便潜血検査の陽性率の季節変動について」。


要約すると、便潜血検査の がん発見率が、季節によって違うと。


便潜血検査のがん発見率



<メカニズム>

大腸がんは、表面から、よく出血する。

ここを便が通る時に、血液が付着した状態で、排便されるんですね。

この血液が混ざっているかどうか調べるのが、便潜血検査なのだ。


この時、温度が高いと、便の中にいる腸内細菌が、血液を分解してしまうんです。

温度が高い方が細菌が活発になるため、夏は血液が分解されやすい

採便後、30℃を超える場所に放置すると、血液が分解されて正しい結果がでないことがある。


採便してから提出するまで、理想の温度は、4℃。

説明書にも、「冷暗所に保管してください」と書いてある。

夏は冷蔵庫か、保冷剤で保管するのが、おススメなのだとか。

(冷凍保管はダメです)




大腸がんの発見率ですが、1回 便潜血検査を受けただけだと、45%。

しかし、2回だと(2日分提出すると)、70%にまで上昇。

(現在の検査では、2日分提出することになっています)

2年目を受けると、4日分の便を提出したことになって、91%に。

3年受ければ、97%。

4年目で、99%。

受ければ受けるほど、発見率は 100%に近づくのだ。



大腸がんは 進行がゆっくりなので、発見に 3~4年かかっても、それほど心配ない。

(ずっと検査しないのが、まずい)



毎年1回検査を受け続けることで、発見率は大幅にアップするのだ!

大腸がん死亡率を、6割も減らせる!





内視鏡検査の裏ワザ


ササミ
内視鏡検査といえば、痛い、苦しいというイメージ。

でも、そんな つらさをやわらげる裏技があるらしい。


<内視鏡が痛かったり苦しかったりする理由>


カメラが腸の壁を押してしまうから。

すると、腸が緊張して、収縮。

さらに、壁に当たりやすくなる。


内視鏡検査が苦しいわけ



そこで、久里浜医療センターの水上健先生に、裏技を教えてもらいました。


内視鏡を入れていくと、腸がきゅ~っと閉じちゃいました。

この時、患者さんに、目を閉じてもらった。

すると、腸が開きました。


腸が開く


検査で緊張すると、腸がぎゅ~っと動いてしまうのだそう。

目を閉じて、検査の不安が取れると、腸の動きがよくなって、す~っと入りやすくなるのだとか。

これで、楽になれる。


内視鏡検査が苦しい時は、目を閉じて、リラックスしましょう。






<大腸内視鏡検査>


便潜血検査で陽性、または症状がある場合、保険適用される。

3割負担で、7千円~3万円ほど。


症状がない場合は、自由診療。

3万円~9万円ほどになる。


詳しくは、日本消化器内視鏡学会のホームページを参考にしてください。


 → http://www.jges.net/




裏話


つるの剛士さんは、ちょっと恥ずかしかったので、遠めの病院で、大腸の内視鏡検査を受けることにした。

女医さんが入れてくれたのだけれど、検査が終わった後、奥さんのママ友だったことが判明。

余計に恥ずかしかったそうです。





NHKガッテン! 2016年 秋号



女はつまる、男はくだる おなかの調子は3分でよくなる!



患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2014年版


 



次回は、あの病の新治療。

その名も、東大式 腰痛治療法だ!

「もう長引かない! “腰痛”終結宣言SP」。




[関係する記事]

 → 「大腸ガン カプセル内視鏡から検便まで 最新スクープ」

 → 「がん発見!最先端SP リンチ症候群」

 → 【大腸がん予防】 愛媛県の麦味噌 さつま&今治タオル体操




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tag : ためしてガッテン 胃腸 がん


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