【NASA流 老化防止】 立って 耳石を動かす/ガッテン


衝撃の事実、「宇宙では、地上の10倍の速さで、老化が進む」。

NASA が長年の研究から、「老化スイッチ」を発見。

アンチエイジングのカギ、それは「耳石」だった。


長時間座ること、座りっぱなしは、よくない。

逆に、30分に1回立つだけで、健康に。


解説:近畿大学 医学部 梶博史 教授。

大阪大学 人間情報工学講座 前田太郎 教授。



2016年11月16日放送の「ガッテン」より、「NASA直伝!魅惑のアンチエイジング術」からのメモ書きです。




ためしてガッテン NASA直伝アンチエイジング術




老化スイッチ


ササミ
今週のテーマは、人類の夢、「アンチエイジング」

それを、NASAが教えてくれます。

NASAの「老化防止プログラム」とは、いったい、どういうものなのでしょう?




日本人が座っている時間は、1日に およそ 9時間だという。

でも、こういう記事、最近、よく見ません?

「座りすぎは、健康に良くない」

喫煙に匹敵する悪習慣だという研究報告まであるようです。

「sitting disease(座り病)」という病名まで、できちゃいました。

1時間座り続けると、22分 寿命が縮むのだという。


問題は、その理由です。

なんと、運動不足になるから、ということではないらしい。

驚きの新事実が、そこにはあったのだ。



それを見つけたのが、NASA(米国航空宇宙局)。


宇宙では、不思議なことが起こりますよね。

タオルを絞ると、水の膜ができたり。

炭酸飲料は、泡が閉じ込められたボール状に。

無重力なので、人や物が、プカプカ浮いてる。


無重力状態



ところが、地球に帰還すると、たいへんなことが待っているのだ。


2006年、12日間の宇宙滞在を終えた、ハイディマリー・パイパーさん。

帰還後の記者会見で、倒れそうになってしまいました。

立っていられないほど、身体が衰弱していたのです。


2011年、半年間の宇宙滞在から戻ってきたのは、古川聡さん。

こちらも、帰ってきた直後は、ヨロヨロ。

Twitter の投稿では、「気分は最高だが、体はまるで軟体動物のよう」と、英語でツイートしていた。

「体の重心がどこだか、まったく分からず、立っていられない」と。


帰還した宇宙飛行士


いったい、どうして、ここまで身体が衰弱してしまうのでしょうか?


今回分かったのは、これ。

なんと、「宇宙では、地上の10倍の速さで、老化が進む」


元NASAライフサイエンス部門責任者、ジョーン・ヴァーニカスさんのお話。

「宇宙飛行士たちの変化は、まるで加齢による変化のようでした」

「しかも、加齢の場合は、異常が起こるまで 数年の時を要しますが、宇宙ではそれが 短期間で起こるのです」


宇宙から帰ってきた飛行士たちの身体は、まさに非常事態。

筋力が、50%も減ってしまったり。

なぜか、心肺機能も大幅に低下したり。

目の神経がねじれて、視力が下がったり。

認知機能の低下や、骨密度の減少も。

免疫力の低下、血漿量減少、反射の異常、倦怠感、むくみ、インスリン代謝の異常、ホルモンの減少、関節痛、尿失禁、背中が曲がる、脂質代謝の異常、失神、睡眠障害、抑うつ、血圧調節の乱れ、持久力の低下、などなど。

なんと、全身が老化現象によって、蝕まれていたのです。


ジョーン・ヴァーニカスさんは言います。

「帰還した際、彼らは回復しないのではないか、と思いました」

「このまま 死んでしまうのではないかと思うほど、衰弱していたのです」


筋肉低下に関しては、老人の1年分が、宇宙では、たった1か月で起こる。

帰還した宇宙飛行士が立っていられないのも、このためなのです。



一番の原因は、無重力状態で過ごしていたから。

でも、無重力だと、どうして筋肉は衰えるの?


単なる運動不足ではないようです。

宇宙飛行士は、1日 3時間は運動している。

そういう映像も、よく見ますよね。


実は、身体のある部分に、異常が起きるのだそう。

それが原因。


そのある部分とは、耳の奥。

内耳(ないじ)の中の「耳石(じせき)」だった。


耳石は、ゼリーのようなものに包まれた たくさんの毛の上に、のっています。

実はこれ、重力を感知する装置なのだ。

身体が傾くと、耳石が重力に引っ張られて、毛が倒れる。

すると、その信号が脳に送られ、身体の傾きを知ることができるってわけ。


耳石


この耳石が縦と横についているおかげで、私たちは、前後左右上下と、あらゆる傾きが分かるのです。



さて、この耳石がおかしくなると、どうなるのでしょう?




座りっぱなしと耳石の影響


ササミ
なんと、スタジオで、宇宙から帰ってきたあの瞬間を、再現するという。

肩を借りないと歩けないような、あの瞬間です。


登場したのは、大阪大学 人間情報工学講座の 前田太郎 教授。

持ってきてくれたのは、ヘッドフォンとラジコンのプロポ(コントローラー)?


これは、「前庭電気刺激(GVS)」というもの。

耳石に弱い電気刺激を与え、傾きの感覚に、錯覚を引き起こすマシンなのだ。

主に、ヴァーチャルリアリティ(VR)の研究に使用されているそうです。


コントローラーで方向を指示すると、ヘッドフォン型マシンを装着した人は、その向きに傾きそうになる。

まっすぐ歩くのも、困難に。

電気信号で、フラフラさせられちゃう。

まるで、酔っぱらっているような感じ。

(思うように動けない)


前庭電気刺激(GVS)




この耳石、実は、全身の筋肉とつながっています。

身体の傾きを耳石が察知すると、その情報は、即座に筋肉へ。

このおかげで、筋肉は、力をしっかり入れて、踏ん張ることができるのです。


ところが、無重力状態の宇宙では、耳石も浮かんでしまいます。

そのため、いくら身体を動かしても、耳石は動かないまま。

筋肉に、信号は送られません。


これこそが、運動していても筋力が低下してしまう大きな原因だと考えられているんです。



このようなメカニズムが分かったのも、NASAがこれまで様々な実験を繰り返してくれたおかげ。

特に昔は、すごかったようですよ~。


例えば、肉体が耐えられる重力の限界を探る実験。

ロケット噴射で発射されるスピードは、時速1000km。

なんと、そこから、急ブレーキ。

この時の衝撃は、地上の重力の40倍だという。

当然、身体には大ダメージが。


他にも、高いところから落としたり。

1日中、ブランコで揺らし続けたり。


様々な実験を通して、耳石の大切さが判明したのです。




なるほど、耳石と筋力低下の関係は分かりましたが、他の影響はどうなんでしょうね?

免疫力低下や、代謝異常とか、ありますけど。

あと、肝心の老化は?



そもそも、私たちは宇宙に行きません。

なら、関係ない?


かと思ったら、そうでもないらしい。

例えば、こんな場所が、大いに関係する。


 ・雀荘。

 ・銭湯の番台。


共通するのは、「長時間座っていること」です。

つまり、「座りっぱなしは、よくない」



ここで、実験!

ガッテンボーイの4人が集合しました。

(ライトスタッフ風?)


平均台を渡ってもらうのですが、その下には、ネバネバの鳥もちが敷き詰められています。

(もう、ホイホイされそう)

これで、4人の平衡感覚をチェックしようというわけ。

目をつぶって、渡ってもらいますよ~。


なんと、これに、全員成功!

やりますね。


でも、これは実験の前段階なのです。


イスに、2時間、座ってもらいました。

これが、どう影響するか?


ちなみに、座っている時、耳石はほとんど動いていません。


2時間後、再び、平均台に挑戦。

すると、全員、失敗しちゃったのでした。

バランスが悪くなってるようだ。


2時間座り続けるだけで、こんなに影響が出ちゃうんですね。





オーストラリアでは、国を挙げて、こんなキャンペーンが行われている。

座りすぎに警鐘を鳴らすコマーシャル(政府CM)が、放送されているんです。

ある学校では、授業の最中でも、立ったまま。

机が持ち上がるようになっているみたいだ。


それには、こんな理由があるんです。

「1時間座り続けると、22分寿命が縮む」


さらには、こんな新事実も。


糖尿病・心臓病 研究所の、ネヴィル・オーウェン教授の話。

「座りすぎると、糖尿病や心臓病のリスクを高めます」


他にも、がんのリスクが増加したり、寿命の長さを決める遺伝子に異常が起きて早死にしたりと、いいことがありません。

さらには、認知機能の低下や、骨密度の減少、などなど。

座りっぱなしだと、無重力と同じような、身体の老化現象が起きてしまうようなのです。


元NASAの ジョーン・ヴァーニカスさんは、こう言います。

「座っている状態は、宇宙とまったく同じ悪影響を、引き起こしています」

「私たちが生きていくために重力は不可欠ですが、イスから立ち上がらなければ、死んでいるのと同然なのです」



座り続ける → 耳石があまり動かない → 身体中に悪影響が!





梶博史教授の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

近畿大学 医学部の 梶博史 教授です。


耳石は、活動が少ないと、次第に衰えていって、全身によくない影響が出ます。

けれど、また活動を元に戻すと、比較的早く、回復するようです。



<耳石と老化の関係>

耳石は自律神経とも深く関わっているため、身体にいろんな影響を及ぼすんです。


耳石が異常になる病気では、「めまい」がある。

また、めまいを起こしている患者さんは、血圧上昇、不眠など、全身に悪影響が。



<耳石のオモシロ実験>

(1) 目の前に、指を1本出します。

(2) 指を振ると、目が動きに追いつかなくて、指がたくさんに見えますよね。


(3) でも、逆に、指はそのままで頭を振ると、どうでしょう?

(4) どんなに激しく振っても、視線が指に固定され、離れませんよね。


耳石おもしろ実験


これは、耳石と目がつながっているから。

頭が振られると、耳石もその都度、動く。

信号が目に送られるため、目が素早く動くことができるんです。





さらに、耳石は、全身の自律神経とつながっている。


自律神経は、内臓や血管の働きをコントロールする神経です。

耳石がよく動くと、自律神経の動きも活発に。

すると、心臓や血流も、元気になる!


耳石がよく動く → 自律神経の働きが活発に → 心臓の働きや血流がよくなる!


細胞の働きも活発になって、血液中の脂肪やコレステロールが たくさん消費されるのだ。



では、逆に、耳石があまり動かないと、どうなるか?

自律神経の働きが衰えて、心臓の働きや血流が悪くなる。

脂肪やコレステロールも増えちゃうのでした。


座りっぱなしが引き起こす、たくさんの老化現象。

それは、耳と体が深くつながっていたから、なんですね。


人間が重力のある地上で生活するためには、耳石は欠かせないもの。

また、姿勢を保つだけでなく、免疫・代謝・筋肉・骨など、身体中に影響するようです。



1969年に、アメリカで行われた研究。

未熟児の赤ちゃんを、ハンモックで、1日30分揺らしました。

そうすると、のせなかった赤ちゃんに比べて、筋力がアップして、成長が促されていたことが分かった。

耳石がよく動いて、筋肉や神経が大きく発達したようなのです。


(ただし、無理やり強く揺らさないよう、注意しましょう。危険です)




ササミ
身体の重要なところをコントロールする「老化スイッチ」は、耳石でした。

耳石を動かすため、座りっぱなしにならないよう、注意しましょう。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




若返りの秘訣


ササミ
さあ、ここからは、肝心な、NASA が勧めるアンチエイジングの最新方法についてです。

具体的に、どうやればいいのでしょう?


必要なのは、「立つ」こと。

といっても、ずっと立っていろというわけではありません。

「30分ごとに立って、また座るだけ」

そう、たったこれだけ。


驚いたことに、立ち上がる方が、歩いた時よりも、よい結果が出たらしい。


この立ち上がり動作、NASAでは、最新のリハビリ法として、取り入れられているのだとか。



実は、立つだけでも、耳石はけっこう動くのです。

立つ時は、いったん前屈みになる。

しかも、正面から見ると、真っすぐ立ち上がっているつもりでも、ちょっと片方にズレているんですね。


立つ動作


 立つ → 耳石がけっこう動く



さて、立つ回数ですが、NASAで、1日に何回立つ人が最も病気になりにくいか? という研究をしたそう。

すると、「1日に32回」という数字が出てきた。

8時間眠るとすれば、活動するのは 16時間。

これを32回で割ると、0.5になります。

つまり、30分に1回になる。



というわけで、普段 ついつい座りっぱなしになりがちな人たちに、実践してもらいました。

一方は、雀荘のみなさん。

もう一方は、番台のおかみさん。


30分に1回、立つようにお願い。

それを 2週間続けてもらったところ、このような変化が。


 中性脂肪が平均で、15%減。

 悪玉コレステロールは、5%減。

 善玉コレステロールは、11%増。



いや~、立つことは、大切なんですね。

耳石は、健康に影響を与える。




じゃあ、病床で、動けない人は、どうしたらいいんでしょう?

梶先生によれば、頭を持ち上げるだけで、耳石を動かす効果が期待できるのではないかと。




ササミ
耳石のためにも、30分に1度は、立ち上がりましょう。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




赤ちゃんと耳石


生まれた時から、立ち上がるための努力が始まっているようです。

赤ちゃんを支えてあげると、歩くような動作をする。

生まれたばかりなのに、すごい!


なんと、お腹の中にいた時から、歩く練習をしているんだって。


さらに、背中をさすると、お尻をクリンッ。

左右に、お尻フリフリ。

ギャラン反射(Galant reflex)というそうですね。





これも、立つための準備。

全身を動かすことで、少しでも耳石を動かそうとしているのだとか。




おまけ


ササミ
最後に、冒頭の情報を。


NASAで、老化を遅らせる画期的な装置が開発されたらしい。


見かけは、普通の体重計です。

これに1日10分乗るだけで、身体に信じられないような変化が。


骨密度が、30%もアップ。

老化防止マシーンの開発者、クリントン・ルービン(Clinton Rubin)教授によれば、糖尿病も抑制できるらしい。

さらに、たったの 3か月で、マウスの脂肪が3割も減った。

しかも、代わりに、筋肉が激増。


この機械は、これまで およそ1000人に試され、効果が実証済みとのこと。


クリントン・ルービンの老化防止マシーン


秘密は、細やかな振動にあるようです。

細かな振動が、身体の細胞にある「若返りスイッチ」を刺激するから。


この方法だと、高齢者や体が弱っていて運動できない人にも、効果的です。

これからが、楽しみですね。





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次回は、大実験だ。

歯を磨かない生活をすると、どうなるの?

口臭は? 虫歯は?

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放送は、11月30日です。

来週は、「足元の小宇宙 絵本作家と見つける生命のドラマ」を放送。




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