【ノロウイルス対策】 感染経路 手の洗い方/きょうの健康


毎年、冬になると流行する、「ノロウイルス」

その対策と注意点について、紹介します。


感染経路は?

なぜ、冬に流行するの?

どんな時に受診したらいいの?


普段から心がける感染予防対策。

手の洗い方。

家族が感染した時の対処法。

治療について。



講師:大東文化大学 中島一敏 教授。

キャスター:黒沢保裕、岩田まこ都。



2016年11月23日放送の「きょうの健康」より、「流行期! ノロウイルス対策」からのメモ書きです。




きょうの健康 ノロウイルス対策




ノロウイルス Q&A


ササミ
今日のテーマは、冬に流行する「ノロウイルス」です。



[感染例]


あるご家庭。

突然、子どもが、カーペットの上に、吐いてしまいました。

カーペットはふきにくいので、お母さんは、掃除機をかけることにした。

掃除した後は、しっかりと手洗い。


しかし、数日後、掃除したお母さん、それに掃除してないお父さんにも、嘔吐と下痢の症状が起きてしまいました。

注意したつもりだったのですが、なぜ、感染が広がってしまったのでしょうか?

そもそも、お父さんは、嘔吐物を掃除したわけではありません。



解説してくれるのは、この方。

大東文化大学 健康科学科の 中島一敏 教授です。

専門は、感染症対策。



さて、上で紹介したケースですが、どうして家族に感染が広がってしまったのでしょうか?


理由は、この2点だと推測される。


 (1) 掃除機を使うと、排気口から空気が出て、それがウイルスを巻き上げて、感染させてしまう可能性がある。

 (2) 手洗いの場合も、よく洗ったつもりでも、洗い残しがあり、ウイルスが残っている場合がある。





では、そんなノロウイルスに対する、Q&Aを。



Q:空気感染するの??


ノロウイルスは、空気感染するわけではありません。

しかし、吐いた時や掃除機をかけた時に、ウイルスを含むしぶきが舞い上がることがあって、それで感染してしまうのです。

トイレで吐く時も、注意! 流す時にフタをしないと、しぶきが大きく舞い上がってしまいます。



Q:冬に感染する要因は?


ノロウイルスは、低温や乾燥に強いため、この時期、長く生き残ってしまうようです。

また、カキ(牡蠣)などの二枚貝を生で食べる機会が増えるのも、関係するようですね。



Q:どのくらいの人が感染するの?


実は、日本では、よく分かってないそう。

人から人に感染する実態は、つかめていない。

ただし、食中毒で感染する患者数よりも、人から人に感染する方が、多いと考えられている。

ちなみに、アメリカでは、毎年 約2千万人ほどが感染していると言われています。



Q:食中毒による感染は、どのくらいあるの?


食中毒は近年、毎年 2万人から3万人ぐらい、届け出がある。

そのうち、最大の原因が、ノロウイルスと考えられているのだそう。


ノロウイルス食中毒の患者数のグラフ


2015年では、発生件数が481件で、14,876人の患者さんが報告されている。

 14876÷481=30.9

1件あたり、約31人。いかに集団発生しやすいかが、分かりますね。




感染経路


ササミ
ノロウイルスは、様々な経路で感染します。


(1) 食事を介して起こる食中毒


 (A) もともと ノロウイルスで汚染された食品を、生や不十分な加熱で食べる。

 (食品別だと、カキによる感染が多い)

 (B) ノロウイルスに感染している人が扱った食品を食べる。

 (元になる材料を収穫する時、加工する時、調理する時など)


(2) また、人から人への感染も。

 (A) 手から口への感染。

 感染者が吐いた物や便に、手で触れて、ノロウイルスが口から体内に入り、感染する。

 (B) しぶきを吸い込む感染。

 ノロウイルスに感染した人は、それまでは普通にしていたのに、突然、滝のように嘔吐するため、近くにいる人が「しぶき」を吸い込み、感染してしまうことがある。

 (C) 汚染した環境を介した感染。

 ノロウイルスに感染している人が使ったトイレや洗面所、食器、触ったドアノブなどから、感染することがある。




こうした経路で口から感染したノロウイルスは、小腸で増殖を始めます。

1日から2日ほどの潜伏期間を過ぎると、身体が増殖したノロウイルスを、外に追い出そうとする。

それが、強い吐き気や嘔吐、下痢の症状として、現れるのです。



Q:嘔吐や下痢は、どのくらい続くの?


多くの場合、1日から2日で症状が治まり、自然に回復するとのこと。

ただし、乳幼児や高齢者など、身体の抵抗力が弱い人が感染すると、症状が長引くことがある。

脱水症状を起こしやすいので、要注意です。

その場合には、点滴や入院が必要になることも。

また、高齢者の場合、嘔吐物が気道に入ってしまうことがあり、誤嚥性肺炎や窒息を起こしてしまうことがあるので、これも要注意。

嘔吐物がノドに詰まった場合、救急処置が必要な時もあるので、すぐに救急車を呼んでください。



Q:どういう症状が出た場合、受診した方がいいの?


脱水症状が起こる場合には、受診が必要!


嘔吐が半日から1日以上続く場合、受診。

乳幼児の場合、ぐったりしている時は、受診。


尿が半日以上でない場合、尿の色が非常に濃い場合、唇がカラカラに乾いている場合、すぐに救急外来か救急車が必要になることもある。





治療について


ササミ
ノロウイルスを死滅させる薬はありません。

なので、症状を抑える薬を使ったり、脱水を防ぐ対処をすることになります。


症状が軽い場合は、自宅で安静にしていれば、1日から2日で治ります。


嘔吐があり、受診した場合、吐き気止めの座薬を使う。

飲み薬は、飲んでも吐いてしまうため、使いません。


嘔吐が治まってきて、飲むことが可能になったら、脱水症状を防ぐために、水分や電解質を、少量ずつ、こまめに補給する。

経口補水液やスポーツドリンクなどが、適しています。


嘔吐が1日以上続いたり、尿が出ないなど、脱水が疑われる場合は、医療機関で点滴による水分などの補給が必要になります。



吐き気や嘔吐、下痢が起こる場合、100%ノロウイルスと断言はできませんが、感染症を疑う必要がある。

その場合、下痢止めの薬を使わないのが原則になります。

下痢止めを使った場合、腸の動きが抑えられて、ウイルスの排泄が止まってしまうため、症状がかえって長引くことがあるからです。
 



感染予防対策


ササミ
ここからは、普段から心がけるノロウイルスの感染予防対策を。


<感染予防対策>


基本は、石鹸と流水での こまめな手洗い。

調理や食事の前、トイレやおむつ交換、汚物の処理の後には、必ず、念入りに行いましょう。

時計や指輪は、洗い残しの原因となるので、外してください。


しっかり行っているつもりでも、洗えてないことが多いのが、指先や爪の間、指の間、親指、手首です。

これらの部分も、しっかり洗ってくださいね。




<洗い方>


(1) まず、十分 石鹸を泡立てて、その時、手の平もよく洗う。

(2) 指先と爪の間は、指を折り曲げて、回すようにして、洗う。

(3) 指の間は、両手を組んで、スリスリと、すり合わせる。

上の部分、反対の手も、しっかり洗いましょう。

(4) 親指は、もう片方の手で握って、回転させて洗う。

反対側の指も、同じようにしましょう。

(5) 手首も、もう片方の手で握って、回転させます。

反対側の手も、行ってくださいね。


最後に、蛇口も洗い、ペーパータオルなどで手を しっかりふき、捨てましょう。



手の洗い方




<調理の際の予防>

カキなどの二枚貝、サラダなど加熱しない食品、調理済みの食品、それぞれを接触させないように調理する。

食品は、中心部まで火が通るよう、加熱すること。




大腸菌やインフルエンザウイルスと違って、ノロウイルスは アルコールの消毒薬で殺菌できません。

また、石鹸でもウイルスを殺すことができないので、きちんとした手洗い、流水による手洗いが基本になる。


カキなどの二枚貝は、注意が必要です。

たとえ加熱するとしても、調理の際に、まな板など、周りを汚染することによって、他の食品が汚染されることがあります。

調理の際には、最後に調理し、まな板などを共有しないようにしましょう。

また、その後、しっかり手洗いすることも忘れずに。




Q:身近な人がノロウイルスに感染してしまった場合、どうすればいいの?


嘔吐と下痢が起こる場合には、


(1) 人を遠ざけて、換気をする。

(2) 掃除や消毒をする際には、マスクや使い切り手袋を、着用。

(3) 床が汚れた場合は、下記のようにする。

 汚れをペーパータオルなどで覆う → 塩素系漂白剤の希釈液をしみこませる → 静かにふき取る → 最後に、希釈液で消毒。

 (強くふいたり、掃除機を使うと、ウイルスが舞い上がってしまうので、注意しましょう)

汚れがきれいになったように見えても、ウイルスが残っていることがありますので、必ず、消毒までやるようにしてください。


(4) 衣服やタオルが汚れた場合には、こうします。

 洗剤で静かに手洗いし、大まかな汚れを取る → 次に、塩素系漂白剤の希釈液につける → 他のものと分けて、再び洗濯する。


(5) トイレ、ドアノブ、蛇口、食器など、感染した人が触れたものは消毒する。

 塩素系漂白剤の希釈液でふいて、消毒してください。

 色落ちや金属の腐食を防ぐために、消毒後、10分たったら、水拭きするとよい。


(6) 掃除や消毒が終わったら、捨てられれるものは捨てること。

 手袋やマスク、掃除に使ったペーパータオル、おむつなどは、ポリ袋に入れて密閉し、燃えるゴミに出します。

 その際、ゴミ袋に中に、希釈液をかけておくと、ゴミ袋から感染する可能性を減らせます。




特に、流行する11月から3月は、こまめで念入りな手洗い、そして、キッチンやトイレ周りの清潔を保つことを、普段から意識してください。





NHK きょうの健康 2016年 11 月号 [雑誌]



お客様 従業員 家族をノロウイルス食中毒・感染症からまもる!! その知識と対策






[関係する記事]

 → 「ノロウイルスと血液型 渋柿スプレー」

 → 【牡蠣】生食用と加熱用の違い&カキペースト&から揚げ

 → 「ノロウイルス 嘔吐物の処理方法」




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tag : 胃腸


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