【交通事故防止】 4秒ルールと踏み間違い防止ペダル/ガッテン


逆走や、アクセルとブレーキの踏み間違い。

ニュースによく出てくる事故の原因は?


100km未満、1時間以内に要注意、謎の追突事故。

それを「高速道路催眠現象」という。

脳の活動が下がり、判断力が低下しちゃうのだ。


対策として、4秒ルールで、車間距離をあけること。



<逆走>

表示を工夫するだけで、効果が。


<踏み間違い>

携帯も原因に。

最新 防止ペダル。



解説:九州大学 工学部 松永勝也 名誉教授。



2017年4月26日放送の「ガッテン」より、「大型連休の前に! 交通事故から家族を守りたいSP」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 交通事故防止SP




交通事故の原因


ササミ
番組冒頭、懐かしい映像が。

アメリカのドラマ、「ナイトライダー」。

主人公のマイケルと、ドリーム・カー「ナイト2000」に搭載された人工知能 キット(K.I.T.T.)との、軽妙なやり取りが魅力の一つでした。


実は現在、こんな車が開発されようとしてるんです。

人間が運転しなくてもいい、車。

自動走行ってわけですね。



そんな車の進歩とは裏腹に、最近特に目立っているのが、人の信じられないミスによる事故。

 高速道路の逆走!

 アクセルとブレーキの踏み間違い!


まさかの事故は、なぜ起きるのでしょうか?


毎年、大型連休には、およそ1万件もの事故が起きるのだそう。

自身を、そして家族を守る、対策を、学んでいきましょう。





なんと、逆走は、2日に1回、起こっているのだという。

踏み間違いは、毎年、7000件。


そして、これからの大型連休で多くなるのが、高速道路での事故です。

その中で一番多いのは、追突で、90%以上。



番組冒頭、スタジオで、衝撃的な事故映像が流されました。


事故映像


危ない、あぶない。

見ているだけでも怖いですね。


共通しているのは、ブレーキを踏んだ感じがないこと。



さらに、興味深いグラフが。


<高速道路の走行時間と死亡事故>


高速道路の走行時間と死亡事故


「100km未満 おむね60分以内」が、一番多い。

長距離はもちろん、1時間以内の運転でも、事故は多発してるんです。



専門家の話を聞いてみましょう。

日本交通科学学会の理事、吉村俊哉さん。

「ぐっすり寝てしまうということではなくて、催眠状態に近いような」

「(他の車に)吸い寄せられるんです」

「(前に車がいることに)気がついてはいるんですけど、それが何なのか、そこに近づいていくことが、どんな意味を持っているか、そういう風なことが、頭の中で正確に判断ができていない」



実際に事故を起こした人たちの証言は、こんな風なのだそうです。


 ・前の車に吸い寄せられた。

 ・視線がはずせず、ハンドルが切れなかった。



単なる居眠りではなく、目の前のものが見えているのに、判断力が低下してぶつかる、「謎の追突事故」が!


知らず知らず、吸い寄せられてしまう。

まるで、怪奇現象ですね。


これを専門用語で、「高速道路催眠現象」という。



さっそく、高速道路を再現したシミュレーターで、検証することになりました。

運転者は、視線の位置が分かるアイカメラを装着。目の動きを観察する。


まずは、運転歴13年の女性。

前日には、十分な睡眠をとってもらってます。

体調は良好。


最初にある、路面に木材が散乱しているトラップは、クリア。

ちゃんと気づいて、ブレーキを踏みました。


ミラーやメーターなどにも目をやり、運転は良好です。


ところが、1時間後に異変が。

視線が固定されてきたぞ。

車が左に寄ってるのに、気づいてない。

やがて、壁に吸い寄せられて、ドン!

ぶつかっちゃいました。


目は開いていて、ちゃんと起きてます。

でも、遠くの車に見とれていたのだという。


シミュレーターでの実験



運転歴40年のベテラン男性。

こちらは、開始から20分で、異変が。

様々なことを確認してたのが、一点を注視するようになってきました。

確かに、起きています。

ちゃんと返事をしてくれる。


でもでも、後ろから そ~っと たらした「どーもくん」に、気づきませんでした。


どーもくんが見えていない?


一点は見ているけど、他の部分は見えてないようです。


やがて、左に寄って、壁に激突。

しかも、本人は気づいていませんでした。



実験に参加した4人全員が、60分以内に、同じような状態に陥ってしまったのでした。


目は開いているのに、目の前の状況を、まるで判断できない。

これって、なぜ?



スタジオで、これを体感することになりました。


モニターに映し出されたのは、運転席からの風景。

それを、小さな筒を通して、見てみる。


すると、あれ?

遅くなった?

時間がゆっくり流れるような、不思議な感じに。



下の「gif画像」を見ている時に、手で小さな筒を作って、真ん中の車だけを見てください。

ゆっくりになりませんか?


高速道路走行



こうなる原因は、目にあるようです。

目に備わった ある不思議なチカラが、深く関係してるんですね。



その前に、目の達人が登場だ。


剣道歴50年の男性。7段だという。

どんな攻撃も瞬時に見切る、すごい人。


稽古していても、視線が相手の顔から、まったく動きません。

顔を見ながら、頭の上から足の先まで、しっかり見る。

これを剣道では、「遠山の目付け(えんざんのめつけ)」というそう。



二人目は、検査技師です。

車の部品に異常がないか検査する、スペシャリスト。

1日に6000個も検査するのだとか。


「一生懸命見るのではなく、何気なく見ている中で、違和感を感じるような」

「考えず、感じる」というのが、コツらしい。




さて、話を戻しましょう。


人間は物を見る時、目から入ってきた情報が、目の奥の網膜という部分に届いて、見ることができているんですね。

ですが、網膜というものは、場所によって、見え方が全然違うんです。


「中心視(ちゅうしんし)」は、詳細が見えます。

一方、「周辺視(しゅうへんし)」は、ぼんやりしていて、ピントも合っていません。

しかし、動くものには、敏感なんですね。

広い周辺視で、動くものを、素早く察知できるんです。

視野は、200度ぐらい。

200度分 全部見えてしまうと、視覚からの情報が多すぎて、脳がパンクしてしまう。

なので、中心はしっかり見て、他はぼんやり見るようになっているのだとか。



この動くものに敏感な周辺視の機能が、高速道路での事故の原因になっているらしい。



高速道路を走っている時というのは、普段の生活ではありえないような たくさんの情報が、目に入ってきてるんです。

流れる道路の白線、ガードレール、それらがすごいスピードで、どんどん目に飛び込んでくる。

これを、「流体刺激」という。

周辺視にとって、これは、すごいストレスなんですね。


非常に疲れやすい状況なので、人間は自然に、こんなことをしちゃうのだ。

「周りの情報をカットして、一点を見つめる」


中心だけを見ていると、車はゆっくり走っているように見えるし、楽です。

こうして、景色が変わらない状況が続くと、脳は「休んでいい」のだと思い、判断力を低下させてしまうのだとか。

判断力が低下すると、目の前の車に吸い寄せられるなどの現象が生じます。

これが、事故の原因に。




松永勝也先生の解説


ササミ
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

九州大学 名誉教授で、事故予防が専門の 松永勝也 先生。



この現象そのものは本能だと、松永先生は言います。

運転そのものは自動化されていて、脳をいちいち使いません。

ここでハンドル切ろう、ブレーキ踏もうなどと、考えないでもできる。

それだけ、慣れてるんです。


非常に単調な状況に置かれると、緊張状態を保てるのは、5分。

(ただし、個人差あり)


1時間たつと、寝る直前の状態にまで、覚醒度が下がることも。



ということで、これはもう、人間にはどうしようもないメカニズムなのだ。



第一前提として、「高速道路催眠現象は、避けられない」


じゃあ、どうすればいいのか?


「車間距離をあける」


催眠状態に入るのは、避けられません。

脳の活動が下がり始めると、危険に気づくのが遅くなる。


なので、反応が遅くなる前提で、ぶつからない車間距離をとる以外、方法はないんです。



この車間距離、目測では、自分の思っている半分程度しか、とれていないのだとか。



そこで先生は、これを勧めています。


「4秒ルール」


高速道路の安全な車間距離は、時速100kmの場合、およそ 100m 。


でも、実際に走っている車を観察してみると、半分以下しかとれていません。

走りながら距離感をつかむのは、難しいのだ。


そこで登場するのが、4秒ルールなのです。


まずは、看板など、目標となるものを決める。

前の車が、目標を通過して4秒後に、自分が通過したら、OK。

正確に車間距離を取ることができます。


時速100km。

1分で、1667m。

1秒で、27.8m。

4秒で、111mになる。


車間距離 4秒ルール



というわけで、実際に、やってみることに。

ガッテンボーイの亀井賢治くんが、チャレンジだ。


コツは、4秒の数え方。

「ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサン、ゼロヨン」と数える。



車間距離を時間で測る方法は、一般道でも有効です。

最近では、日本の各地で、この方法が取り入れられているのだそう。

大きな成果を上げているらしいですよ。


 佐賀県:3つの3運動

 大分県:3秒の車間距離

 奈良県:2秒キープ運動

 群馬県:2秒間運動

 埼玉県:0102運動

 東京都:2秒車間

 神奈川県:4秒車間

 福島県:3・2・1・ヨシ!



大分県では、一般道の車間距離は、3秒。

これでなんと、追突事故が75%も減ったそうです。


埼玉県では、歌で覚えてもらう運動を展開中。

0102、ゆとり車間距離~。




<おススメ>


・走り始めの1時間以内に、一度休憩をとる。




こまめな休憩と、ゆとりの車間距離を、心掛けましょう。




逆走


ササミ
お次は、「逆走」についてです。

高速道路の出口に ある対策を施したところ、対策前 81件あった逆走が、4件に激減。

その方法とは?



逆走は、本当に怖い。

避けられませんよね。


逆走


死亡率は、他の事故の 6倍だという。



意外な、こんなデータも。


<逆走した運転者の状態>


 健常・その他:85%

 認知症の疑い:9%

 精神障害:4%

 飲酒:2%



健康な人が、85%。

しかも、一番多いのが20代らしい。



さて、逆走を防ぐために行った対策とは?




答えは、これ。

「下に表示を書く」


逆走防止の表示


実は、逆走にも、目の性質が関係してるんです。


姿勢がちょっと前かがみになったり、カーナビに目を落とすだけで、上の視野は狭まるんですね。

下に表示を書く、たったそれだけで、逆走を大きく減らせるのだ。




アクセルとブレーキの踏み間違い


ササミ
これも怖い、踏み間違い。

ドライブレコーダーがあるので、その様子がニュースで流れることも少なくありません。



では、どんな時に、踏み間違えてしまうのでしょうか?



意外なことに、踏み間違い事故が多い年齢は、20代。


年齢別 踏み間違い事故 件数




松永先生は、実験によって、踏み間違いの原因を解き明かしました。


どうも、ささいなきっかけで、生じるようです。


踏み間違いを続発させる行為とは、例えば、「携帯電話を鳴らすこと」

ちょっと注意がそれただけで、13人中、4人が踏み間違えました。


九州大学などの研究では、携帯電話を鳴らすなど、ビックリさせることを行うだけで、45人中、12人が踏み間違えたそうです。



踏み間違いを起こした人の証言には、こんなものも。


「助手席の妻が、文句を言ってきた」

「クラクションを鳴らされた」

「前の車が急に止まって、ビックリした」



冷静な時は大丈夫でも、ビックリして意識を奪われると、分からなくなるようですね。

ですから、踏み間違い自体を防止することはできない。


「踏み間違いは、どうしても起こる」


ふだんアクセルを踏む回数の方が多いので、とっさの時、慣れているアクセルを反射的に踏んでしまうようです。

また、本人はブレーキを踏んでいるつもりなので、より強く踏み込んでしまうんですね。



対策としては、踏み間違いが少なくなるような習慣をつけること。



<踏み間違い対策>


常にゆっくりアクセルを踏む習慣をつける。



これなら、間違えても、ゆっくり発進するので、ブレーキを踏む余裕が生まれます。




防止ペダル


ササミ
踏み間違いは、誰にでも起こる。

そこで今、車のメーカーなどは、様々な新しい対策によって、踏み間違い事故を防ごうとしています。



例えば、こんな対策が。

センサーで障害物を感知して、踏み間違えても止まってくれる。



そして今、あるペダルが、注目を集めているのでした。


開発したのは、熊本の小さな町工場。

社長の成瀬増之さんです。


きっかけは、自らの踏み間違い経験だという。

今でもトラウマ。

二十数年たっても、夢の中に出てくるのだそう。


30年以上研究し、考案したのが、ブレーキとアクセルが一つになったペダルです。

横のレバーをスライドすれば、アクセル。

そのまま下に踏み込むと、ブレーキ。


踏み間違い防止ペダル


ブレーキを踏めば、アクセルは自動的に、元に戻る仕組みです。


このアイデアは今、世界的に注目を集めているのだとか。


なんですが、すべて手作業のため、1か月に作れる数は、10個程度だという。

儲けは度外視。

社長さんにとっての、生き様です。





NHKガッテン!  2017年 春号



交通事故を7割減らすたった2つの習慣


 



来週は、お休みです。

次回は、5月10日になる。


健康診断にある「CRP」

夢の長寿は、手に入るか?

「めざせ健康長寿 大注目の検査はこれだ!」。




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 → 「ドライブや休日に疲れないコツ」

 → 「救急車を呼んでいいか迷ったら 相談センターへ」




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